中二病

滅びゆく世界を救済するために、我は行かねばならない。
 
 

汝に問う。
  


この世界が破滅の時を迎えようとも、最後まで立っていられるか。
たとえその体を切り刻まれようとも、敵に背を向けずにいられるか。

 

全てを無にするダークマター。
灰塵に帰すスーパーフレア。
いざ、シュバルツシルトのその向こうへ。
その力を見せよ、マクスウェルの悪魔。
時よ止まれ、ラグランジュポイント。
コペルニクス的転回が、今発動した。

 
 
 

僕は、とても冷めた中学生だった。
 
 

包帯。
眼帯。
迷彩服。
アーミーナイフ。
 
 

実は、邪眼の力を封印していたり。
財布はいつも黒で十字架でドクロで。
アクセサリーは鉛でチェーンでジャラジャラで。
頭の中では常に戦闘を想定し、退路を確保し、孤高に反撃に出る。

 

そんな人たちを横目に見ては、いつも、しらけた顔をしていた。
 
 


でも、この年になっても思う。
そんな子達を見つけるたび、いつも思う。
 

最近では、よくディスられているけど。
きっとその年代がやるから許されるんだろうな。
 

ああ、そうか。
当時の僕は、本当は相当な中二病だったんだ。
実は、おもいっきり中二病に染まりたかったんだと思う。
そうしていれば、少しは楽しい日々を過ごせたのかな。

 

今日もこの町のどこかで、熱気を帯びて発症している。
ふとその片鱗を見つけたとき、何だかとてもほっこりする。
やっぱり中二病っていいなあって、いとおしく感じてしまう。

よく、中二病が黒歴史になっていくと言うけれど。
それは捨てずに、大切に引き出しにしまっておくといい。

本当に咲かせたい花があるときに。
自分の黒歴史を畑に埋めて、やがてそれが肥料になっていく。
きっと、そうして咲く花は、深みのある美しい色になる。
 
 

昔、靴下をはかない人が、不倫は文化と言った。
大人になった今でも、その意味がよくわからない。
 
 
僕はアニメとゲームの世代。
当時はオタク気質には少々生きづらい世界だった。
でも、今では立派な日本の文化になった。
  

中学という名の正解のない異世界。
そこは、欺瞞と裏切りによって、時に血の雨が降り注ぐ。
そんな中、彼らは光を求めて漆黒の闇をさまよい、刹那を生きる。

 
 

 
バルス。

 
  
 

中二病は、文化です。

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優しさをひとつ感じると、次はふたつ誰かにあげようと思えます。
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ニチニチ

ゆるゆるゆる。 何となく、何気なく、さりげなく。 子供のころに感じた空気感を、大人になった今では感じることが少なくなってしまった。 今でもふと、お日さまのにおいを感じることがある。 そんなとき、子供の自分に触れた気がして、嬉しくなってしまう。
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