「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め」とは
前回の続き「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め」とは何か?
簡単に言えば勝てる状況を作ってから商談(勝負)することに他ならない。商談と言われている各社が集められたタイミングではなく、はるか前に勝負が決まってしまうのである。
したがって、勝てる状況に持っていく作業が営業行為といえるだろう。
では勝てる状況を作るとはどんなことだろうか。
・素晴らしい会社であることをアピールすること?
・製品の優位性があること?
・担当者が面白いこと?
これらは損するようなものではないが、さほど重要でもない。
先に書いた通り、お客様が買いたいと考え始める頃にはもう、商談は事実上終了している。
少なくとも商談開始までに以下の2点は抑えておきたい。
・すでに知ってもらえていること。
・検討しようと考えている時に相談したいと思われていること。
簡単に言えば「検討したいという情報」を誰よりも先に入手する。
当たり前だと思われたかもしれないがこの状態であってもまだ、「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め」の状態にはない。
この段階は相談したい相手であって、営業としての目的のひとつである受注につながる「買いたい」相手ではないからである。
お客様に「買いたい」と思って貰う。(できればそのまま買ってほしいが)
となってから、初めて競合他社が呼ばれる。少なくとも競合他社よりも信頼されている状況になってから検討開始となっていることである。
これが「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め」の状態となる。簡単に言えば「勝ち易い状況」を作ってから戦うこと。
偶然に作用されにくい状況を作り、当たり前のように勝つ。
営業成績が良い人は、それを「意識的」か「無意識」かの違いはあっても結果的に出来ているのではないだろうか?
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