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外注恋愛 自愛を学ぶレッスン

先日私の「推し」がweb記事で、社会学者の女性と対談していました。

セックスと結婚と恋愛を同一の対象が担うのは難しいかもしれない。そんな中で恋愛は「推し」で外注してもいいんじゃないか…と、社会学者の女性。

「でも、一徹さんに疑似恋愛できても、結婚もセックスもできない」

ライターの大泉りかさん。
これ…ファンは一番刺さる言葉ですよ。
わかってますわかってますわかってますわかってますわかってますわかってまーーーす!!
いろんな意味で、よく言ってくださった。

そうなんです。ジャニーズと違って、地下アイドルや会えるエロメンの厄介なところは、その人と会話したことがある。思考では線引きしていても、感情が錯覚を起こしちゃうこともあるんですよね。距離感って言葉がいいのかな…。

聞きたいのに聞けない、この思い。
もうAVには出ないの?
なんでサロンほったらかしなの?
配信やって顔を見せてくれたらいいのに。
イベントはいつやろうと思ってる?
カレンダー、今年はなんで出さないの?

伝えられない思いを手紙に吐き出すと、悪口三昧になってしまって自己嫌悪…その繰り返し。
完全な「くれくれ星人」笑

ファン同士の揉め事はそこらじゅうで起きていて、偽のアカウントで攻撃したり、認知問題やレアイベントに当選した、私物が当選した、嫉妬が元で人間関係が次々と壊れる。

推し活を始めて6年目、ただただ楽しい時期はとっくに過ぎ去り、本音を言うと辛く感じる部分が大きくなってしまった今…。

ほら、「出会う人は必然で、人生に無駄なことはおきない」って言ったりしますよね?
私が一番嫌なことをされても…まだ「推し活」をやっているのは、何らかご縁がある…というか、私に学びがあると思ってるんです。

 先日、自愛カウンセラーの前田利恵さんのインタビュー記事を書かせていただきましたが、
「推し活」を長くいい気分でやっていくコツって、結局は自愛になってくる。

相手の嫌なところを許す。それは自分の鏡かもしれないし、反面教師かもしれない。

くれくれ星人じゃなくて、自分がどうやったら愛を与えられるか、貢献できるのか俯瞰して考えてみる。

そうなるには、「推し」に満足させてもらおうと求めるのではなくて、自分が満たされている。ここが肝だと思うんです。

「相手がすべて」ではなく「自分の世界に相手がいる」…恋愛で陥る罠が、外注疑似恋愛では更に顕著に現れてしまう。コミュニケーションをとることができないからね。
それをフィクションとして楽しむのか、リアルな恋愛のステップにするのか。癒しでとどめておけるならいいけど、「推しが世界のすべて」になってしまったら苦しくて進めなくなる。

どんな楽しみかたでもいいけど、せっかくだから自分の器を大きくできたらいいな…って思うんです。 

「外注恋愛」は究極の一方通行の片想い。
「推し」とは、実際結婚もセックスもできないし、おつきあいをすることすらもできない。

 でも、人生最後を迎えたときに、いい恋愛したよなぁ、私成長できたよなぁ…ってそんな宝物みたいな特別な思い出になったらいいなぁと思ってるんです。だからやっぱり、情熱の続く限り追いかけてみたい。

 いつかこの世を去って、そこに立場の壁も肉体の壁もなくなったら、聞きたかったこと、知りたかったことの全てがわかる日がくる。
そんな気がしています。


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