宅録ナレーター 虹倉きりさん インタビュー


虹倉きりさんは、地元青森の魅力を発信しながら、note60作品以上を朗読する、宅録ナレーター。
宅録とは…ナレーターが自宅でナレーションを録音、整音し、納品すること。コロナ時代に注目されている、新しいナレーターのスタイルだ。

きりさんは青森県在住で、現在はナレーター、webライターと事務職と、3つの顔を持つ。
 今回は彼女がナレーターを目指す原点についてインタビューした。

きりさんのナレーターの原点は、中学生のときに聞いた藤井貴彦アナウンサー(現日本テレビ アナウンス部)の言葉だった。

当時いじめの渦中にいたきりさんは、朝の情報番組の藤井アナウンサーの言葉が、自分だけに語りかけてくれているように感じたという。

高校に進学したきりさんは「こえ部」でナレーションや歌を録音し、サイトにあげるなど、声を磨き始めた。いつかこの声でメッセージを届けたい…彼女の心の奥にはいつも藤井アナウンサーの語りかけがあった。

大学に入り、就活で地元のテレビ局の試験を受けたものの、不合格…。全く別の仕事に就き、転職を考えるなかで、部活の後輩がミニFMの番組を持っていると聞く。
「後輩は好きな声の道を生きてる…それなのに、私何をやってるんだろう…。」

それからきりさんは、宅録するために必要な機材を揃え、クラウドワークスやココナラで、ナレーションやYouTube原稿の仕事をするために動き始める。そして…現実に仕事依頼がきて、大好きな表現の道を歩み始めたのだ。

ナレーターとしてのきりさんのもうひとつの大きな柱が「note朗読」だ。60作品以上のnoteを朗読されている。最新作62作品目はこちら。

きりさんの夢は、朗読講師として、朗読を教えること。現在朗読検定3級を所持しているきりさんは、もうひとつ上の級を取って、講座を受け、講師の試験を受験しようと考えている。
「人生のスパイスになればいいなぁと思って」

きりさんの心の奥には、やっぱり藤井アナウンサーの言葉があるのだろう。語りがその人らしい人生を呼びおこすスパイスになるかもしれない。声にはそんな力が隠されている。

きりさんには、藤井アナウンサーの言葉と、もうひとつ大切な宝物がある。それは彼からプレゼントされた「マイク」だ。大好きな人から、夢を応援される…こんな最高な幸せがあるだろうか。

藤井アナウンサーの言葉を聞いた学生時代は、暗闇の中にいた。でも、今のきりさんは、彼やご家族に応援されながら、大好きなナレーションと文章を書く仕事に囲まれている。スケジュールはいっぱいだけれど、好きなことをやっている嬉しさ、高揚感が伝わってきた。

「オーディオブックなどのメジャーな仕事をされてはどうですか?」私が問うと、「いえ、私は青森から発信したいんです」
きりさんの言葉は、迷いがなかった。

青森から全国へ…彼女は宝物をいっぱい持って、大きく進み始めている。

※引き続き、インタビューさせてくださる方を大募集中です!noteコメント欄か、TwitterのDMでお待ちしています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?