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Nicoという名のカラスは何者なのか

 おそらく本当は最初の投稿で書くべきだったと思うのだが、私が好きなものについて話したいと思う。「何が好きか」というのは、「どういう人間か」とほぼ同義だと私は思っているからだ。「あなたの長所は何ですか?」と訊いて「物事を俯瞰的に捉えられることです」と答えられるよりも、「好きな音楽は何ですか?」と訊いて「ヘビーメタルです」と答えられた方が、その人がどんな人間なのか想像しやすい。ちなみに私はロックは好きだが、ヘビメタは好きではない。

 ちなみに、一般的な自己紹介を先にしておくと、北海道出身で横浜在住の三十代半ばのごく普通のサラリーマンだ。普通の人と違うのは、本気で小説家になりたいと思っていることくらいだと思う。


好きなもの① 音楽(Rock, Pops, 特にBritish Rock)

 物書きカラスのくせに一つ目が「小説を書くこと」じゃないのには訳がある。小説を書くことは私にとって「自分という人間を表現すること=アウトプット」であるからだ。つまり「自分という人間を構成する要素」があって初めて表現ができる。売るべき商品がなければ宣伝のしようがないのと同じだ。そういう意味において、音楽からの影響は大きい。だから、一つ目だ。

 だが、私は音楽センスは皆無だ。楽器は何も演奏できないし、絶望的に音痴だ。そういう意味では、センスは皆無どころかマイナスだ。

 音楽について話し始めると長くなる。だから、どんな音楽が好きなのかを列挙するだけにとどめておこうと思う。じゃないと、自己紹介記事にならない。それに、長くて喜ばれるのは休暇と、好きな子と見に行った映画のエンドロールだけだ。

 まずは、Oasis。私が洋楽にハマるきっかけになったバンドだ。解散して十年以上が経つが、私にとっては、いまだに「Rock=Oasis」だ。

 OasisからBritish Rockに興味を持ち、そこから私はThe Beatlesから始まりColdplayを経由する長い旅に出ることになる。長い旅をなぞると長い記事になるので、好きなアーティストだけ列記する。

Oasis, Coldplay, The Beatles, The Rolling Stones, The Script, Maroon 5, Ed Sheeran, Imagine Dragons, Owl City, OneRepublic, Snow Patrol, P!ink, Travis, Nate Ruess (FUN.), James Blunt, Jason Mraz, JET, Olly Murs, Adele, Taylor Swift...

 あと100組くらいあるが、割愛する。もし「墓場まで持っていきたい三曲」を上げるならこれ↓

 ちなみに、邦楽だとONE OK ROCK, BUMP OF CHICKEN, RADWIMPSなんかが好きだ。邦楽なのにみんな英語だ。

 音楽に関する記事はこちら↓ ただし、この記事を書いている今日現在、まだ一つも記事を書いていない。



好きなもの② 小説を書くこと

 なんだかんだ言いながら、二番目にはこれを出したい。私が物語を書くようになったきっかけは何か。誰も聞いてくれないので自問自答すると、思い出すきっかけが二つある。

 一つは中学校の国語の授業だ。ある日、「好きな俳句を選んで、そこから着想した物語を書く」というお題が出された。国語の先生がいくつか有名な俳句を挙げたが、私はその中から下記の俳句を選んだ。

噴水の しぶけり四方に 風の街   作者:石田波郷

 夏の情景が目に浮かぶ、実に良い句だと思う。私はこの句をもとに掌編作品を作り、「A+」の評価をもらった。「A+」が最上だったのか、それとも「S」や「A++」があったのかはわからないが、とにかく嬉しかった。四百字詰め原稿用紙の右上に赤字で「A+」と書かれていたのは今でもはっきりと覚えているし、先の句を二十年経った今でも覚えているのは、ただ単に良い句だからではなく、その時の感情と深く結びついているからだと思う。

 この出来事がきっかけでこれまで「読む」ものでしかなかった物語を、「書く」という可能性があることを私は初めて知った。

「物語を書いてみよう」と思ったところで、何からどう始めていいのかわからない。そんな時に私が自然と参考に、正確に言えば真似をしたのが、きっかけの二つ目として紹介する「ズッコケ三人組シリーズ」だ。大人になってから「ズッコケ」の話をしたことがあまりないのでどのくらい認知度があるのかは定かではないが、おそらく今の20~40代でこのシリーズを一作も読んだことがない人はいないのではないだろうか。

ハチベエ、モーちゃん、ハカセのお馴染み三人組が奇想天外な出来事に巻き込まれるストーリー、読む手が止まらなくなるわかりやすくて想像力を掻き立てる筆致、個性的で愛着の湧く挿絵。

 今になって思うのだが、「子どもが夢中になるものを大人が生み出す」というのはとても難しいことに思える。少なくとも私が「男子中学生が楽しめる物語を書こう」と意気込んだところで、何をモチーフにどのくらいの語彙で書いていいのか途方に暮れてしまう気がする。あの頃夢中になったという事実は覚えていても、その時の気持ちというのは忘れてしまっている。そう意味において作者の那須正幹さんは、大人になっても子どもの心を忘れなかった稀有な人物なのではないだろうか。

 あと二人、自分の「物書き人生」に大きな影響を与えた作家をすれば、村上春樹伊坂幸太郎だ。村上春樹の飛距離の長い比喩と独特の世界観、伊坂幸太郎の騙し絵のような入り組んだ作品構成に鮮やかな伏線回収。それらに鳥肌が立ったことは数知れない。

 こちらも好きな作家をあげる。基本的には、伏線があるものやどんでん返し系が好きだ。

伊坂幸太郎、横山秀夫、村上春樹、本多孝好、道尾秀介、逢坂剛、長岡弘樹、垣根涼介、吉田修一、恩田陸...

 人生で最も影響を受けた一冊をあげるならこれ↓

 ちなみに、私は本を読むのが遅い(書くのも遅い)。それもあって、小説家を志しているにも関わらず、読書量が絶対的に不足していると自認している。だから読んだことがないだけで、読んだら好きになる作家は絶対にもっといる。音楽みたいにラジオから流れてくればいいのに。

 どんな小説を書いているのか試しに読んでみたいという方はこちら↓ 読んだ後に、何かしら前向きな気持ちを持てるような作品を書きたいと思っている。

 主な活動の場は「カクヨム」というKADOKAWAが運営する投稿サイトだが、このうちの掌編はnoteにも少しずつ投稿したいと思っている↓



好きなもの③ お酒

 ここから先は足早に行く。音楽と小説を書くことは自分の人生の形成に大きな影響を与えているが、これから先は好きなだけだからだ。

 特に、辛口の日本酒、辛口の白ワイン、ビールなど、焼酎系以外。ほぼ毎晩一人で晩酌をする。家で飲むときは、ペットボトルに入ったブラック・ニッカを一本70円くらいの500mlの炭酸水で割り(強炭酸のがよい)、そこにポッカレモンを垂らす。いわゆるハイボールだ。一杯数十円の原価で作れるので妻の理解が得られやすい。問題は、焼酎と炭酸水のペットボトルが場所を取ることくらいだ。ちなみに、執筆はハイボールを飲みながら夜に行うことが多い。(この記事は素面で書いている)


好きなもの④ ランニング

 こちらもほかの記事の中で詳しく書いているので、簡単に。もともと走ることは嫌いだった。嫌いだったと言うよりも、何が楽しいかわからなかった。みんなでボールを追いかけるのが楽しいのはわかるが、一人で黙々と走ることの面白みがわからなかった。「ライバルは自分だ」なんていうのは意識高い系の人たちの合言葉だと思った。

 そんな私が走ってみようかと思ったのは、健康診断の結果が悪かったから、というありがちな理由だ。通勤と土日に子どもと遊ぶこと以外に運動らしい運動をしていなかったので、運動不足の自覚はあった。そこで、一番手軽な「走る」ということを選んだ。みんなでボールを追いかけるよりもランニングがすぐれている点は、一人でできるということだ。週末の度に、ボールを追いかける仲間を探すのは労力を要する。

 結果、私はランニングにハマることとなった。一時期は月に100km以上を走り、フルやハーフのマラソン大会にも出場した。ランニングに関する記事は別にまとめているので、興味がある方はそちらも見てもらえるとありがたい。


 そのほか、観た映画や読んだ本、自分が好きな言葉について記事を書いていきたいと思っている。ただ、純粋な講評や書評を書くつもりはない。もっと知識があって、的確な内容を書いている方がたくさんいるからだ。私は「映画や本をきっかけに始まる世界観」みたいなものを書けたらいいと思う。


 案の定、かなりの長さになってしまったが、Nicoという物書きとその作品に興味を持ってもらえればうれしい。


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