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ライター職業病あるある~世の中はキニナル文章で溢れている~

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ライターの皆さんは、文章を書くときに少なからず気をつけていることがあると思います。
一文一義や語尾の連続などがそれにあたるでしょう。

私も例にもれず、毎日眉間に深いシワを寄せながら四苦八苦している1人です。

しかしそんな細かいこと(失礼)に日々神経をとがらせているのは、我々ライターだけではないでしょうか。

少なくとも私の周りには「一文一義」や「主述のねじれ」の意味を理解している人はいないと思われます。

「主述のねじれ」は手術後に筋か何かがねじれたことだと思うだろうし、一文一義に至っては人の名前だと思うかもしれない。森田一義的な。

世の中では「開く・閉じる」と言ったら窓のことであります。

ここで「記者ハンドブック」などが一瞬でも頭がよぎった方、アウトです。
もう完全にライター病に冒されているといっても過言ではないでしょう。

そこでこの記事では、ライターあるある、つまりライターの職業病について書くことにしました。

どうぞ、お気楽にお読みいただければ幸いです。


①冗長表現にイラっとする

僕は必ず君を探し出すことができるよ~♪
君との約束を守ることができなくても~♪

ライターのみなさんならピンとくることでしょう。
冗長表現は多くのマニュアルで禁じられている基本中の基本ですね。
ただし、リリックにおける冗長表現はその単語を強調したいときに使われている気もします。
また、いわゆる「曲先(きょくせん:歌で歌詞の前にメロディーを作ること)」の場合は、リズム合わせ的にそうせざるを得ない場合もあるでしょう。

なので、イラっとはするもののそんなに目くじらを立てることもないのではないでしょうか。(二重否定)

ただしこの歌詞だけはちょっと理解が追い付きませんでした。

キスはしないで
触れたりしないで
繋いだりしないで
そんなふうに愛することはできる?

冗長以前に、日本が滅びかねませんが大丈夫でしょうか…?

※ちなみに「繋ぐ」は「開く」ことが推奨されています。(記者ハンドブックより)

②芸能人のトークがキニナル

バラエティに番宣で呼ばれた若手俳優のトークに、もどかしい思いをした経験はありませんか?

真っ黒でフサフサした僕が2年前に代官山のペットショップで見つけたワンちゃんが去年死んじゃったんですけど、僕写真とか撮るのも好きで壁とかにも貼っててそれを見るのが結構つらい時期があったりして、もうすぐ結婚する友達も新しい犬買えばとか言ってくるんですけど、犬じゃなくてワンちゃんって呼んでほしいですよね。

「結論から先に言おか!ほんで修飾語の位置おかしいから。アンタそんな綺麗な顔して意外に毛深いんかと思ったやないかい!」

と、親戚のオバちゃんのごとくTVにツッコんでいたのは私です。

さすがのベテラン芸人さんもリアクションに困り、目が回遊魚のごとく泳いでいました。

これがWebサイトなら、間違いなく離脱していることでしょう。

TikTokは、最初の3秒でインパクトを残せなければスキップされてしまうそうです。
そんなに生き急ぐなよ、とオバちゃんは言いたい。

しかし、私含めつい長文になったり、結論ファーストを忘れがちになったりするライターさんは少なくないかもしれません。

この俳優さんからは「読み手に労力を使わせない文章が読者ファーストである」ということを学びました。

ありがとう。いい薬です。

③子どもにPREPを強制する

ぼくのお母さんは今まだねています。
なぜかというと昨日の夜によっぱらってリビングの床でねたからです。
テレビもでん気もつけっぱなしでグーグーいびきをかいてて本当にうるさいです。
だからぼくのお母さんは土よう日はいつもねぼうします。

うちの長男が小学校2年生のときに実際に書いた日記です。
「PREP法というのを使って文章を書くととっても読みやすくなるんだよ~」と、ここぞとばかりにイキって教えた矢先の出来事でした。

「飼い犬に手を噛まれる」とはまさにこのことです。

このときの担任の先生のコメントは「そっとしておいてあげてね」でした。

先生こそ、どうぞそっとしておいてください。

はやくまとめたい

そうそうたる諸先輩方に混じってこんな駄文を連ねてよいものかと急に脇汗が沁み出てきました。
「まとめ」と書くつもりがいつの間にか「まとめたい」になっています。
日々文章を書いているため、心の声を無意識のままタイピングできるチートを手に入れたようです。
私の正直すぎるこの10本の指が憎い…。

この記事では「ライターならではの職業病かも?」と思うことについて書いてみました。
「あるある」と思ったことはあったでしょうか?

職業病というとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実はそうとも限りません。

ちなみに薬剤師さんは「すりこぎの使い方が上手いので胡麻和えが得意になった」という方がいました。

CAさんは、電車で膝の上に荷物を乗せている方を見ると無性に棚の上に置いてあげたくなるんだそうです。

しかし、我々ライターが学校の広報誌などで冗長表現を指摘しようものなら間違いなくウザい親だと思われるので気をつけたいですね。(私)

それではこの辺で!

Wishing you a lovely Xmas!

ライター:尾田ニコ
https://twitter.com/nico_wasake


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