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マインドフルネスって何なのか

LinkedInブログを書き始めて、ちょうど1年になります。いままで、マインドフルネスにまつわることをいろいろ書いてきましたが、そもそもマインドフルネスって何なのかについて、書いていないことに気づきまして、書いてみました。


マインドフルネスの辞書的な定義

「マインドフルネス」「mindfulness」と検索すると、グローバル・スタンダードな定義として、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)を開発された、マサチューセッツ医科大学名誉教授のジョン・カバットジン博士によるのものが、引用されることが多いです。

意図をもって、今の瞬間に、評価や判断を手放して、注意を払うことから、わき上がる気づき(認識)
“The awareness that arises from paying attention on purpose, in the present moment, non-judgmentally”
Jon Kabat-Zinn

wikipediaの記述では、

マインドフルネス(英: mindfulness)は、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる


とあったり、そのほかにも、

マインドフルネスとは、今をありのままにしっかりと認識するという心の在り方です(一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート)

今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること(日本マインドフルネス学会)

など、言葉遣いや解釈の差は多少あるものの、「今ここ」「ありのまま」「気づき」など、押さえておきたい本質的なポイントです。

メタ認知を〇〇に例えると

マインドフルネスは、いくつもの要素を含んだ全体性なものであり、いろいろな側面、切り口ごとに、マインドフルネスって何?の説明や解釈があります。

その中でも、わりと分かりやすいのはメタ認知(self-awareness)の要素についてです。ここでいう、メタ認知とは「認知していることを認知している」というメタを辞書的な意味のまま使っています。メタ的を違う言葉で表現すると、客観的に俯瞰的にあたりでしょうか。

ご参考までに、いくつかの切り口ごとに、例えを用いて、ご紹介です。

▼メタ視点

スノードーム

クリスマスシーズンに見かける置物で、手にとってシャカシャカすると雪が舞い、しばらく置いておくと沈下するものです。自分の思考や感情が、過去や未来にとっちらかっている様子と重なって、手に取った視点はメタ認知をよくあらわしています。

スノードーム


タスクマネジャー

WindowsPCのCtrl+Alt+Delや、スマホのホームボタン連打でタスクマネージャーが立ち上がります。アプリやファイルがいっぱい立ち上がっていることが可視化され、必要に応じて、再起動したり、メモリ最適化することにつながります。

タスクマネージャー


警備モニター

刑事モノのドラマや映画で、ビルの警備モニターがずらりと並んでいる光景をみたことあるかもしれません。一点集中のfocus attentionではなく、ぼんやりとした集中のopen monitaringなメタ認知です。

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脳内メーカー

ひと昔前にソーシャルメディアで流行った診断です。名前を入力すると、脳内イメージがおもしろおかしく表示されるものです。中身の話ではなく、こういう見方、表現もメタ認知ですね。

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▼解像度系

液晶パネル

アナログから地デジ、4K・8Kテレビの映像、液晶技術の進化は、解像度の進化です。一度でも、高解像度の美しさを知ってしまうと、ぼやけた低解像度には戻れません。見えていなかったが見えることによる認知で、気づきが生まれやすくなります。

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サイヤ人のスカウター

サイヤ人やフリーザ軍のマストアイテムといえば、スカウターです。何も触れずに、戦闘能力が表示されるのは、第六感的な可視化です。もはやスカウターに頼らなくても、気を感じられるスキルを身につけたベジータは、流石すぎます。

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▼内なる声系

天使と悪魔の会話

よくあるケースとして、ダイエット中にラーメンが無性に食べたくなってしまう。天使の声は理性で何とか我慢する、悪魔の声は本能でとにかく食べたいが葛藤しているものです。そのセリフのやり取りをメタ認知すると、本能より理性が勝りやすくなるかも。

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攻殻機動隊のゴースト

草薙素子の名セリフ「そう囁くのよ・・・・・・私のゴーストが」

ゴーストとは、無意識レベルの直感を指しているようですが、ゴーストの声を受け取れるかどうか。自分の声に耳を澄ましてみるという意図があってこそです。

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リトル本田

本田圭佑選手がACミランに移籍する記者会見にて、ミランを選んだ理由は?の質問に対して「自分の心の中にいるリトル本田にたずねました」という発言です。これこそメタ認知の中でも、メタ度の高さが伺えます。

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自分の言葉で、マインドフルネスを語れるどうか

さて、家族や友人、同僚など身近な人から「マインドフルネスって何?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか?

日経COMEMOテーマ企画でも、タイミングよく、あなたにとって「マインドフルネス」とは?というnoteが投稿されています。


マインドフルネスの一般的な説明するよりは、

「マインドフルネスってね、例えていうならば、こういうの。」

「マインドフルネスすると、〇〇な感じかな」

「マインドフルネスは、・・・」

と、誰か言葉でもなく、自分の言葉で語れるかどうか。

ご自身の体験、実感、想いを込めて、内なる声で発したものかどうかが、何より大事なのではないでしょうか。

とは言っても、、

質問した人にとって、イメージしやすいメタファーをいくつかネタを持っていると会話は弾みます。

「ああ、そういうのが、マインドフルネスなのねー」

「なんとなくわかる感じがする」

「それなら、やってみようかしら」

という流れで、きっかけづくりになるといいですね。


かくいう私もまだまだです。

マインドフルネスとは何かという、哲学的な問いを持ち続けていきます。

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にこフル中村悟

個人事業にこフル代表/ヤフー株式会社マインドフルネス・メッセンジャーズ/ マインドフルえほんを出版したいです。 https://twitter.com/nicoful25

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