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失ったモノの大切さを噛みしめる

噛みしめられない…失ったモノが「歯」なのである。

右上5番の第二大臼歯。数年前からグラグラしていて、だましだまし持ちこたえてきたが、いよいよ抜くことになった。

実際は、喪失感というより、なんていうんですか、爽快感。ずっと片側の咀嚼がおぼつかなかったからだろう。でも、この感覚は一時的なもの。今後のケアが肝心である。

抜歯後の傷が治るまで、簡易的な矯正器具をはめてくれた。放っておくと抜歯の両側の歯が寄ってくるのだとか。

その後はブリッジかインプラント、入れ歯の3択になる。長年かかりつけの歯科医さんからすると「ブリッジ」という見立て。次の診察までに、そのしくみを自分でも調べておこうと思う。

抜いた歯は記念に持って帰った。さほどネガティブな気分にならなかったのは、このケースのかわいさもあるだろう。

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