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アイデンティティをつむぐ

東京都現代美術館では、カリフォルニア在住のアーティスト、マリー・コリー・マーチ(Mary Corey March)の「アイデンティティ・タペストリー」も観た。

「自分を信じている」「出身地を大事にしている」「男性にも女性にも分類されない」など属性や性格が200個以上のプレートがあり、該当するものに毛糸をかけていくと、大きなタペストリーができあがるという参加型アートである。

私は残念ながら参加できなかったが、これはいろいろなところでやってみるべき試みだと思った。アイデンティティの違いが美しい色合いや模様を生み出す。人は同じでなくていい、違って当たり前、という共感でつながることができる。

近くでプレートを、遠くから全体を観る。人気の展覧会はすし詰めで気づかないが、自らが動いて感じるを意識したアート鑑賞は初めてかもしれない。

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