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活弁映画を観てきました。

活弁映画ってご存知ですか??
私は知らなかったのですが、
今回初めて観て思っていた以上の迫力に映画の世界に引き込まれて感動しました。

今日観た映画は『オペラの怪人』という映画。

1925年にアメリカで作られた映画で現存する最古の『オペラの怪人』だそうです。
原作に最も近いストーリーになのだそうです。

ミュージカルの『オペラ座の怪人』とは
少し結末が違うみたいですね。

古い映画なのでサイレント映画、モノクロですが
仮面舞踏会のシーンだけカラーになっていました。
昔はカラーでの映画制作は費用が高かったので
一部分だけカラーにしたそうです。

それでも古い映画なのにオペラ座の美しいシャンデリアが落下するシーン、仮面舞踏会のシーンは華やかで優雅でした。

昔、映画フィルムにまだ音がついていなかった頃、
“サイレント映画“✖️“弁士による語り“✖️“生演奏“
という上映スタイルで映画を楽しんでいたそうなのですが、何より凄いっ!と思ったのがこのサイレント映画に合わせて即興で演奏するピアノです。

今回は鳥飼りょうさんというサイレント映画の楽士が映画に合わせて即興でピアノ演奏されていました。
上映中の約90分間、無音になることなくずっと
弾きっぱなしです。

映画のシーンに合わせて、演奏に強弱をつけて
タイミングもピッタリなのです。

登場人物の心情も繊細に表現していて
音楽のおかげで理解も深まるし、映画の世界に惹き込まれます。

とっても自然で映画とピアノ演奏がこんなに馴染むなんて初めての体験でした。

映画のシーンだけでなく、活動写真弁士の大森くみこさんが語る言葉にも息を合わせて演奏も出たり引いたり。

活動写真弁士の大森さんも鳥飼さんのピアノに合わせて
即興で調整しながら語っておられたそうです。

生演奏と生の語りによって
映画フィルムが生き生きと映し出され
約100年前の映画が命を吹き込まれたかのようでした。

きっとサイレント映画だけ見てても
ストーリーの理解がちょっと難しいかなぁ思う。

海外ではサイレントに映画✖️生演奏だけで
楽しんでいたそうです。

生演奏に語りもついているのは
日本独自の文化なのだそう。

日本独自の文化でこんな素晴らしいエンターテイメントがあったなんて知りませんでした。

あぁ、感動した!かっこよかった!
ピアノ演奏は表現の勉強になるなぁと思いました。

会場は宝塚文化創造館(旧宝塚音楽学校)講堂でした。

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