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「缶詰1つから出来るSDGs」 フードバンクに食品寄付しました!

こんにちは。西川コミュニケーションズSDGs広報チーム“つつつ”です。

従業員の皆さんにはご存知の方も多いと思いますが、西川コミュニケーションズではSDGsの活動の一つとして、フードバンクへの食品寄付を継続的におこなっています。寄付する食品は社内で募集して、多くの従業員から協力をいただいています。
そこで今回、「セカンドハーベスト名古屋」様へ食品を寄付する現場に同行して取材をさせていただきました!

・フードバンクって何?
・食品の寄付って何を、どう届けるの?
・寄付した食品は、どんな風に役立つの?

気になる「その先」をご紹介します!


フードバンクとは?

直訳すると「食料の銀行」を意味します。まだ安全に食べられるのにさまざまな理由で捨てられてしまう食料品を、企業や個人などから集め、困窮者へ無償で提供する活動です。

フードバンクの活動は、「食」の問題に直結しています。それは、SDGsでの多くの目標にも関わっています。

SDGs目標1・2・3・11・12・17に関係しています。
フードバンクの活動はSDGsの多くの目標に関係しています 。1:貧困をなくそう・2:飢餓をゼロに・3:すべての人に健康と福祉を・11:住み続けられるまちづくりを・12:つくる責任 つかう責任・17:パートナーシップで目標を達成しよう


パートナーシップ精神で必要な方へ届けよう!

体験レポートの前にまずは、冒頭でお名前を上げさせていただきました
「セカンドハーベスト名古屋」様について、少しご説明します。
食品を必要としている方に届けるためには場所や人員など課題が多くあり、自社だけでおこなうのはとても困難です。そこでご協力いただいているのが「セカンドハーベスト名古屋」様です。


「セカンドハーベスト名古屋」様は「東海地方における食のセーフティネットを構築する」というミッションを掲げて活動されていらっしゃいます。
2008年から始まったその活動は年々広くなり、現在では大きく3つに分類されています。

・パートナー団体支援
・行政と連携した個人支援
・社会的養護の施設と連携した個人支援

パートナーとして提携している多くの福祉施設・団体(野宿生活者を支援する団体や母子生活支援施設、障害者支援施設など)に対する支援から、行政や施設との連携によって生活に困窮している個人にも、「食」という生きていくための基盤となる支援を届けていらっしゃいます。

寄付から提供までの流れ
食品の寄付は食品メーカー・卸売業者・企業・個人などから集められています

たくさんの企業や個人が行政とも関わることで進めていけるフードバンクの取り組みは、SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を体現しているといえます。


それでは、従業員の皆さんから集めた食品を、実際にお届けした様子をご紹介します!


いざ出発。 社内で集めた食品を、自分たちで運びます!

集まった食品は、大きな台車に2台分以上にもなりました。
西川コミュニケーションズは自分たちで食品の持ち込みをしますが、宅配便で送ることもできます(送料は寄付する側が負担)。
寄付する側が届けるというのは、集荷という負担を相手側にかけないということであり、大切な部分です。

“つつつ”メンバーからは写真のような「家庭から寄付できる少量の食品」が集まりました。
『1袋だけのお菓子を寄付しても大丈夫かな?』
『むしろ迷惑にならないのかな?』
そんな風にやや不安に思いながらも、社用車に積み込み、出発します!

美味しそうなお菓子がたくさん!
賞味期限などもしっかり確認しました。


たくさんの気持ちがこもった食品を、無事にお届けしました!

動きやすいお天気の中、「セカンドハーベスト名古屋」様に到着です。

セカンドハーベスト名古屋様の外観

今回、会社から寄付できた食品は、全部でこんな感じです!

寄付した食品たち

従業員の皆さんからいただいた食品を運び出した後に、“つつつ”のお菓子類も、少量ながら、しっかりと手渡しさせていただきました!

左:“つつつ”の北山さん/右:セカンドハーベスト名古屋の谷口さん

出発前にも消毒などの感染対策はしましたが、出入口でも再度きちんと消毒をして、谷口さんにご案内いただきながら建物に入っていきます。


作業場には働く人の工夫がたくさん!

作業場に入った私たちの目に最初に映ったのは、自分たちの身長より高く積み上げられたダンボール箱の山でした。
運び出しやすいように間隔を空けて、きれいに整頓されています。部屋の中は明るく整然としていて、とても清潔がありました!

明るい室内

これらのダンボール箱に入った食品は、食品メーカーや商社、小売店などの企業から寄付されたものでした。
賞味期限は問題ないものの、パッケージがリニューアルされたり、季節ものの商品だったり……さまざまな理由で本来なら廃棄されてしまうところを、フードバンクの活動に協力できるならと届けられた食品です。

企業側としては廃棄コストの削減はもちろんですが、企業価値やイメージの向上、社会貢献することによる従業員の意識や士気の向上にもつながってるそうです。
積み上げられている箱を見ていくと、「スーパーでいつも買ってる!」という食品がいくつもあり、届けられている食品の種類の多様さから、さまざまな企業がフードバンクの活動に賛同していることが分かりました。


さらに奥へと進んでいくと、ダンボール箱には入っていない、さまざまな食品が収納されている棚が見えてきました。

食品が並んだ棚

これらの食品は、個人から寄付されたものです。
今回“つつつ”がお渡しした食品も、こちらの棚に仕分けされるそうです!

届けられる食品はまさに多種多様。お中元・お歳暮などのいただきものや、まとめ買いしたけど必要なくなったもの、ストック用としている食品を新しく買い換えた……など、手放す理由も人それぞれのようです。

こちらの食品は、ボランティアスタッフの方々によって賞味期限や種類ごとに細かく仕分けされています。種類の多さもですが、賞味期限が1ヶ月単位で仕分けされていて、びっくりしました。
どこに何があるか一目で分かるようになっていたり、取り出しやすい入れ方をしていたり。多種多様の食品を扱うからこその工夫が散見されました。
届けられた食品は決して無駄にしないという、スタッフさんの気概が伝わってくる棚です!


大切なのは「信頼」。  届けるのも人、受け取るのも人。

私たちを案内してくださった谷口さんに、お話をうかがいました。

セカンドハーベスト名古屋の社員さま
お忙しい中、丁寧に説明してくださいました。


────今回、私たちが持ち込んだ食品は少量で、1袋だけのお菓子などもありました。こういった食品でも、寄付して大丈夫なのでしょうか?

谷口さん(以下省略):もちろん大丈夫です。受け入れができる食品の決まりさえクリアしていただければ、少量でも大歓迎です。

《 受け入れ対象の食品 》
・賞味期限が1ヵ月以上残っているもの
・常温で長期保管が可能な食品・飲料(アルコール除く)
※上記は「セカンドハーベスト名古屋」様の場合です
※包装が破損している食品など、受け入れができない食品もあります

食品の寄付:https://www.2h-nagoya.org/support/donate


────個別に寄付される食品は、どんな支援に使われるのでしょうか。

セカンドハーベスト名古屋は、さまざまな支援先があります。
多くの人を抱える施設や団体の他に、行政との連携により、支援を必要とするご家庭への食品の提供もおこなっています。
例えば、お菓子などは子どものいるご家庭への支援に入れたりします。気軽にお菓子を買えない、というご家庭は意外と多いです。

まずは重要度の高い食品をダンボール箱に詰めていきますが、すきまにお菓子を入れたりするととても喜ばれます。
できるだけ多くの食品を届けたいという思いから、ダンボール箱いっぱいになるようにボランティアスタッフは工夫しながら詰めていくのですが、その詰め方は本当にすごいですよ(笑)


────個人からの寄付でも、多くの支援につながっているのですね。

はい。フードバンクの活動は、「缶詰1つから出来る」支援だと考えています。支援を必要とされる方は多くて、高齢者や乳幼児など、誰が受け取るのかでも必要な食品は違ってきます。家族の構成人数、アレルギーや個人の嗜好も異なりますし、必要とされる食品は本当にさまざまなんです。
食材の1つからでも、多くの方にご協力いただければ嬉しいです。


────個人から寄付があったとして、その後セカンドハーベスト名古屋様からご連絡をとることなどはありますか?

そういうことはないですね。郵送で寄付をいただいた場合に、一度はお礼を兼ねてパンフレットを返送したりもしますが、二度目からはそういうこともしていません。
セカンドハーベスト名古屋の支援活動においては、お互いがパートナーという考え方をします。フードバンクの活動に賛同していただいた気持ちを大切にしています。


────なるほど。寄付の継続は大切だと思いますし、それを自分が出来る範囲でと捉えながらだと、より安心してできる気がします!

ダンボール箱
食品を提供する際のダンボール箱を発見。SDGsのロゴが印刷されていました!


────支援先からは、感想が届いたりするのでしょうか?

セカンドハーベスト名古屋の活動は間接支援のため、支援を受けている方と直接話す機会は少ないのですが、食品支援箱をお送りした方からの「受領はがき」を通じて感謝の言葉をいただくことも多くて、ボランティアスタッフ皆のモチベーションに繋がっています。

また、連携している行政の相談窓口のスタッフにとっては、必要な方へ食品をすぐに届けることにより、相談者との信頼関係を構築する助けになり、自立に向けた支援をスムーズに行える効果もあるそうです。とても嬉しいですね。


────こういう食品がほしい、というのはありますか?

どんな食品でも嬉しいですが、需要が高いのは缶詰ですね。
支援を必要とされる方の中には、ライフラインが整っていない、火を使えない環境にいらっしゃる方も多いんです。加熱などしないでも食べられる缶詰はとてもありがたい食品です。
レトルト食品でも何か食材を加えて作るもの……卵やお肉が必要なものだと、その食品が買えない、となることも多いんですよ。電子レンジで温めるだけで食べられるものの方が、多くの人が活用しやすいというのはあります。

また、支援食品なので、できれば栄養面も配慮したいと思ってお届けしています。
主食のお米の他、「魚肉ソーセージ」「肉・魚の缶詰」などのたんぱく源もできれば支援箱に入れたい食材です。生鮮食品(野菜や卵など)を入れることはできないので、「青汁」「野菜ジュース」などの、ビタミンやミネラルを補えるような食品も喜ばれますね。ドライフードのワカメ入りお味噌汁など、「体が温まる汁物」もとても好評です。

他にも、喜ばれるのは嗜好品です。嗜好品は生活が困窮すると買い控えることが多いアイテムであるため、「キャラクターのお菓子」などはお子さん達が喜んでくれますね。


より適した支援に繋げられるように、届いたご意見を大切にされているそうです。


────最後に、私たちに伝えていただけることはありますか?

フードバンクの活動はただ食品を提供するということだけではなく、「食」を通したコミュニケーションだと考えています。
「食べること」の提供を受けられるのは安心につながります。その安心を足がかりにして、前向きな気持ちになり明日へと目を向けてもらう一助になれれば嬉しいです。

セカンドハーベスト名古屋では、食品の寄付以外でもさまざまな形でのご支援をいただいて活動を続けています。
フードバンクという活動や、その情報を多くの方が知っていただくことは大切だと考えています。ぜひ、皆さんに知っていただきたいです。

どんな質問にも分かりやすく答えてくださいました。ありがとうございました!



今回のタイトルにある「缶詰1つから出来るSDGs」という言葉は、「セカンドハーベスト名古屋」様からお聞きした言葉でした。
フードバンクの活動は全国各地で行われています。「缶詰1つから」という言葉と共に、誰にとってもフードバンクの活動が身近になればと思います。

西川コミュニケーションズでは今後も、食品寄付を続けていく予定です!


《「セカンドハーベスト名古屋様」の個人の食品寄付について 》
・持ち込みの場合:9時~17時の間であれば予約なしでいつでもOK
・郵送の場合:元払いでの送付はOK(時間指定は平日のAM着が良い)


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