NICU退院時の心配事5:デベソになってきた!

へそが出てる!退院後の早産時に多い訴えです。

へその緒が取れて、へその消毒(現在では全くしていない病院もありますが)も落ち着いた頃でしょうか。
お母さんは赤ちゃんにも慣れて、赤ちゃん自身も大きな声で泣いて自己主張するようになった
頃の、早産出身の赤ちゃんによく聞きます。(満期産の子にも起こりますが)

簡単にいうと、へそから風船のように脱腸してきて、腸がグシュグシュ触れる状態です。
生まれてすぐは臍の下の筋肉が完全に閉じていないので、大泣きしたりしてお腹に力がかかった時に、筋肉の間から腸が出てきてしまいます。
日ごとに大きく出るようになり、一体この後どうなるのかとても心配になるようなんですね。
圧迫法といって毎日綿球を貼り付けるやり方をする小児外科の先生もいます。
一般的にはそっとしておいても、筋肉の発育とともに首の座る頃には小さな風船のように膨らんでいた臍ヘルニアはシワシワになってきて、遅くとも1歳までには9割型きちんとお腹に引っ込むと言われています。

ただ、1〜2歳を超えても臍ヘルニアが残る場合や、シワシワの皮膚のたるみが残っている場合は手術の可能性がありますので、主治医に聞いてみてもいいでしょうね。

古いおばあちゃんなんかはコインを貼っておくなんてことを言い出す人もいますが、
コインはやめておきましょう。
綿球での圧迫法も正しく習わないと腸を挟んでしまうことがあるので、自己流だけはやめておきましょうね。

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