テトリスの夢
母は長年癌を患っており、余命幾ばくもないようだ。
そんな母が見る夢が「テトリスの夢」だという。
「テトリスの夢・・・」
テトリスをやっている夢なのか。テトリスになっている夢なのか。だとしたらブロックになっているのか、ブロックが入ってくる器になっているのか。
落とされ彷徨いやがては消えるブロックと、この世に産み落とされ、様々な経験を積み重ね、やがては消える命はどことなく似ている。
テトリスは人生そのものだ。なるほど、自らの死の気配を感じながら終活している母親が見る夢としては、妙に納得ができる。
まぁ実際はただ単に、毎日スマホでテトリスやってて、夢にまで見るくらいハマっているってだけのことらしいです。
馬鹿らしいけど、どことなく生への執着を感じちょっと切なくなってしまた。
ちなみにイラストは、オキュラスゴー(VR)を体験している母です。
「旅行に行かなくてもいろいろなところに行けていい」
というVRの宣伝みたいなことを言いながら驚いていました。動きまくってなかなか描ききることができませんでした。
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