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床に落ちている髪の毛の、落ちる瞬間を見たことがない不思議。自分が自分でなくなる瞬間は分からない。ここにある無数の毛が本当に自分のものなのか、確かめる方法はいつだって長さだけだ。

    • きっと誰かが覚えていてくれるだろうという前提で建てる墓は、空気に触れることができない。埋まることを、生きながら恐れないのはまだ難しい。沼のなかに沈む個体。いつかわかるときがくるのか。

      • 苦手

        ニンジンもピーマンも、好きなら出てくるたびに幸せになれるから、という単純な理由で、好きなものは多いほうがいいというモットー。好きなものが増えていっていつのまにか、意識しなくても好きなものに囲まれていたりして。瞬間ごとの幸せがほしい。たくさんのものを好きになるために、新しく好きになれるものを見つけるのと同じくらい、苦手なものをなくしたい。自分にとって苦手なものはなんだろう?ということを、正体ごとしっかり感じて、いつか好きになれたらラッキーという、あこがれ。