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空中のタンパク質

 ホモ・サピエンスをはじめとする生物はタンパク質の塊です。タンパク質は筋肉と紐付けられているため、タンパク質でできていると言われると、筋肉でできていると判断しがちです。
 さて、我々タンパク質の塊は不思議なものです。XY染色体タンパク質はXX染色体に恋をして、見事同意を得ると結婚に至ります。そして新たなタンパク質の塊を複製するため、一方のタンパク質の塊はタンパク質を発射させ、もう一方のタンパク質の塊はそのタンパク質をタンパク質で受け止めます。
 生物自体がタンパク質でできているということはすんなりと受け止められます。では、感情や約束事は何でできているのでしょうか?上記で言うところの同意、結婚、それ以外でしたら広義的には喜怒哀楽、狭義的には納得、疲労、解放、緊張、胸の高鳴りなどのことです。
 タンパク質の塊は40%のタンパク質と60%の脂質(脳のことです)で色々なことを考えられます。同意や納得など気分が良くなることは、脂質でできていると考えます。なぜ、プラスが脂質かと申しますと、脳での構成の割合が高いことを考慮しているからです。もしマイナスの方が脂質ならば脳は疲れてしまいます。プラスを作り出す脂質が高くなれば、日々気分良くいられます。
 このことからタンパク質はマイナスのことを考えつくとなります。身体がタンパク質でできていて、脳の半数以下がタンパク質。きっと身体でタンパク質を使いすぎてしまったのでしょう。しかし、それは考えものです。
 マイナスの感情を作り出すタンパク質が身体を作っているとなりますと、身体に悪影響を及ぼしてしまいます。これはどのように考えられるのでしょうか?
 生物が生を軸にしているのか、死を軸にしているのかで判断がつきそうです。
 これまでのお話を踏まえますと死を軸にしていると言えそうですが、受け入れたくはありませんね。しかし、死なのです。どういうことかと申しますと、生物はエントロピー増大の法則がインストールされてしまっています。これは宇宙の法則でもありますので覆すことが難しいです。さて、エントロピー増大についてですが、無秩序に広がっていく、ということです。例えば、ヒトが住んでいない家はどんどん廃れていく、部屋の片付けをしないとどんどん荷物が増えていく、細胞の入れ替えをしないと癌になるなどです。このエントロピー増大は、マイナスに向かう、つまり死に向かうということです。残念ながらこの法則内で、タンパク質の塊は無秩序が広がる速度を遅めることしかできません。
 身体がマイナス思考タンパク質でできている。なぜなのか?それは生命の核の部分にエントロピー増大の法則があるため、と言えそうです。エントロピー増大であるが故に負を導き出すタンパク質の鎧を纏ったということです。
 そうすると脳は立派です。自らの運命に少しでも抗うために割合を変えたからです。
 さて、タンパク質の持つ感情や約束事が一体何で出来ているのかという問いですが、タンパク質と脂質でできていると言えそうです。さらに区分けして、楽しいという感情は脂質、悲しいという感情はタンパク質という具合にできそうです。ストレスを抱える傾向のあるホモ・サピエンスは、他のホモ・サピエンスと比べてタンパク質の割合が身体と脳の両方で高いのかもしれません。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。