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ありきたりな、過ぎる想念

辞めた会社行きの定期。まだ有効期限内。

今まで通りに電車に乗り、会社最寄り駅を通り過ぎる。というありもしない背徳感で自分を満たし会社に永遠の別れ。


それと共に、勝手に惚れてしまっていた同じ時間の同じ電車の同じ車両のあの角に必ず立ってるあの子。
いつもは僕の下車を見届けてくれるが、今日は僕が彼女の下車を見届けた。
いつも降りるところで降りない僕を見せたことで、彼女の日常に1ミリでも変化があってほしい。彼女の人生に居座りたかったせめてもの僕の欲求。

あの会社もあの電車もあの子も、今日という日で全て溶かして、たわいもない過去にする。


という、朝起きてから今までの日記。
早起きはいいね。

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