Molly

生まれ変われない。

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何故こんなに惹かれるのだろう? それは誰かが言った「そこへの道筋があってその道筋を探すプロセスも含めて楽しめる(愛せる)ような」物語。ここまで来たならと自分に用意されていた地点を通過したことで、今この時、世界にその語り手と自分しか存在しないという細やかで甘美な錯覚が生み出す喜び。

    • 職業、社会的地位、財産 < 人格 犯罪歴 < 人格 法というのは弱者にも強者にもフェアに作用するものでなければならないのでは? 人の自立する能力が不足してる国ほど法やルールの数が多いのでは? 要らぬ人脈は要らぬ足枷、もはや人を優しく包む毛布はスパイにとっての偽名のようなものでは?

      • 芥川自身は芥川賞を獲っていない。

        • もしフィリップ・マーロウが今でも生きていて、テリーに言ったように私に「君は放っておくと何かに巻き込まれて(あるいは誰かを巻き込んで)、取り返しのつかないことになってるんじゃないかという気がするんだ」と言ったら、「いやおまえに言われたくねーよ!」と言い返すだろう。

        何故こんなに惹かれるのだろう? それは誰かが言った「そこへの道筋があってその道筋を探すプロセスも含めて楽しめる(愛せる)ような」物語。ここまで来たならと自分に用意されていた地点を通過したことで、今この時、世界にその語り手と自分しか存在しないという細やかで甘美な錯覚が生み出す喜び。

        • 職業、社会的地位、財産 < 人格 犯罪歴 < 人格 法というのは弱者にも強者にもフェアに作用するものでなければならないのでは? 人の自立する能力が不足してる国ほど法やルールの数が多いのでは? 要らぬ人脈は要らぬ足枷、もはや人を優しく包む毛布はスパイにとっての偽名のようなものでは?

        • 芥川自身は芥川賞を獲っていない。

        • もしフィリップ・マーロウが今でも生きていて、テリーに言ったように私に「君は放っておくと何かに巻き込まれて(あるいは誰かを巻き込んで)、取り返しのつかないことになってるんじゃないかという気がするんだ」と言ったら、「いやおまえに言われたくねーよ!」と言い返すだろう。

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        記事

          人が何かしてくれたらありがとうと言いましょうとか相手より先に謝りましょうとか相手のために尽くしましょうとかご飯を食べるときはいただきますとご馳走様を言いましょうとか、小学校の道徳の時間のような恋愛は小学校卒業と同時に飽きてしまった。愛がなくてもできること、愛がないとできないこと。

          人が何かしてくれたらありがとうと言いましょうとか相手より先に謝りましょうとか相手のために尽くしましょうとかご飯を食べるときはいただきますとご馳走様を言いましょうとか、小学校の道徳の時間のような恋愛は小学校卒業と同時に飽きてしまった。愛がなくてもできること、愛がないとできないこと。

          今思うのは、周りの縁ある人々と言葉や文章で交わっている時と、部屋で一人ひっそりと読書をしていた(している)時と、どちらがリハビリだったのだろうということ。私のリハビリは極端なのだ。匙加減というものを知らない。反動の繰り返しのようなこの極端なリハビリは、今後もずっと続くのだ、多分。

          今思うのは、周りの縁ある人々と言葉や文章で交わっている時と、部屋で一人ひっそりと読書をしていた(している)時と、どちらがリハビリだったのだろうということ。私のリハビリは極端なのだ。匙加減というものを知らない。反動の繰り返しのようなこの極端なリハビリは、今後もずっと続くのだ、多分。

          小説というのはもう読むのやめようかと思ったころから面白くなるのだけど、島田マゾ彦、失礼、島田雅彦の「君が異端だった頃」は笑えるところが結構あったし、大事なことが書いてある箇所も結構あって退屈しなかった。この「結構」を付けたくなるのは全編通して何となく「照れ」の兆候がを感じたから。

          小説というのはもう読むのやめようかと思ったころから面白くなるのだけど、島田マゾ彦、失礼、島田雅彦の「君が異端だった頃」は笑えるところが結構あったし、大事なことが書いてある箇所も結構あって退屈しなかった。この「結構」を付けたくなるのは全編通して何となく「照れ」の兆候がを感じたから。

          面白いと思うのは中上健次の秋幸三部作「岬」「枯木灘」「地上の果て 至上の時」の出版社が別々であること。三部作なら同じ出版社が通常だろうに、どんな摩擦があったか知らないけれどその度に彼を認めてくれる人々がいたのだと思うといつもギリギリの本気で生きていた人だったんだと改めて思った

          面白いと思うのは中上健次の秋幸三部作「岬」「枯木灘」「地上の果て 至上の時」の出版社が別々であること。三部作なら同じ出版社が通常だろうに、どんな摩擦があったか知らないけれどその度に彼を認めてくれる人々がいたのだと思うといつもギリギリの本気で生きていた人だったんだと改めて思った

          「中上は逃げようとする者の前に表れる」ということはどういうことか、と自問してみた。中上健次のあの熱病に浮かされたような小説を思い起こすと、「逃げようとする者の前」、つまりそれは「諦めようとする者の前」に表れるように(勝手に)思えてきて、なんだか嬉しくなった。

          「中上は逃げようとする者の前に表れる」ということはどういうことか、と自問してみた。中上健次のあの熱病に浮かされたような小説を思い起こすと、「逃げようとする者の前」、つまりそれは「諦めようとする者の前」に表れるように(勝手に)思えてきて、なんだか嬉しくなった。

          デジタル辞書と紙の辞書、絶対にあったほうがいいのは紙の辞書。だって言葉や慣用句の意味がアップデートされないままだから。意味の解釈を軌道修正してくれるから。すると老若男女いつの時代も誰もが正しく、楽しく使えるから。「今はこういう意味でも使います」なんていらないから。

          デジタル辞書と紙の辞書、絶対にあったほうがいいのは紙の辞書。だって言葉や慣用句の意味がアップデートされないままだから。意味の解釈を軌道修正してくれるから。すると老若男女いつの時代も誰もが正しく、楽しく使えるから。「今はこういう意味でも使います」なんていらないから。

          こう見えて、私は本当は時間を無駄にするのが大嫌いなのだ。

          こう見えて、私は本当は時間を無駄にするのが大嫌いなのだ。

          仕事であれ恋愛であれ家族の関係であれ、「知らなかった」「分からなかった」「気づかなかった」ことにしないと、事が進まない?そうしてまでも事を進めたい?自分が保てない?知らなかったフリ、分からなかったフリ、気づかなかったフリをして事を進めたり自分を保ったりする現象が多すぎるのはなぜ?

          仕事であれ恋愛であれ家族の関係であれ、「知らなかった」「分からなかった」「気づかなかった」ことにしないと、事が進まない?そうしてまでも事を進めたい?自分が保てない?知らなかったフリ、分からなかったフリ、気づかなかったフリをして事を進めたり自分を保ったりする現象が多すぎるのはなぜ?

          20240319

          『ロング・グッドバイ』のどの辺だったか忘れてしまったのだけど、フィリップ・マーロウが「犯罪は病理だ」と言っていた。このセリフが、患者として手術を施された後に何か身体の中に、コンピュータ・エラーの"Warning"のように、システムが作動するのに大きな支障が生じるわけではない、無視できる小さなエラーのように体内に残っているような違和感を抱えていたのだけど、おそらく犯罪は「病理」ではなく「副作用」だ。 そして人の感情は全ての行動や言動の発生源なのだと思う。人の感情=信号。ある出

          【お知らせ】 過去の記事(かなり以前の記事も含めて)を読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。さて公開している過去の記事の中で個人的に気に入ってる記事につきましては、誠に勝手ながら少しずつ有料記事として設定することといたしました。今後とも宜しくお願いいたします。

          【お知らせ】 過去の記事(かなり以前の記事も含めて)を読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。さて公開している過去の記事の中で個人的に気に入ってる記事につきましては、誠に勝手ながら少しずつ有料記事として設定することといたしました。今後とも宜しくお願いいたします。

          ずっと一人のままでいるという人は、案外とその不安定さの中でのみ発生する輝きを保っているように思えてくる。そんな人たちが誰かと一緒になることを想像してみる。そして誰かと一緒になることで、消えてしまう輝きに思いを馳せる。過去であれ現在であれ、未来のことであれ、消えてしまっているもの。

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          「僕は所詮籠の中の鳥でしかありません」というのであれば「僕は貴族でしかありません」と書いても良さそうなところを「僕は、貴族です」と言い切ることで想起される直治の態度がどこか貴公子然としているのは、恥や無気力とは正反対のものこそが直治が自分に許した最後の活力だったのだと言い切りたい

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