短編小説 好き嫌い

野菜は嫌いだ。

そう言うと君は好き嫌いはよくないと言う。

だから僕は君に言い返す。

好き嫌いは必要なんだよ。

ぼくは野菜は嫌いだけど君は大好きなんだ。

君は好き。

野菜は嫌い

嫌いと言う概念がなければ好きという概念も無いんだよ。

だから、好き嫌いは必要なんだ。

僕にとってはね。

君に好きと言えないのはとても辛いよ。

笑顔でそう伝えると

君は満面の笑みで

「ありがとう。でも野菜も食べなさい」

と言った。

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