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脳内廃棄物68

薄曇りに
よく映える真っ白な君。
白い肌をより白くして
どこか儚げに歩いてくる君は
コスプレっぽいねと笑う。
そうだねと照れ隠しに言うぼくを叩く手。
少し握ったら、握り返された。
幸せなんて
分からなかった。満たされなかった。
満足出来ないのに、笑ってた。
そんな僕を、掴んでくれた。
満たされたのかわからないけど
君のそばにいたい。
そんな気持ちが僕の心を埋め尽くす。
明日のことも、昨日のことも
全部忘れて、今、君を幸せに。
願う気持ちは君に見せられなくて。
僕は手を握ったまま、首筋に顔を寄せる。
目を閉じる。
呼ばれても、僕はこのままに。


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