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クリエイターが選んだ "オススメ映画" まとめ

そもそも、Twitterの使い方は人それぞれだ

Twitterでひたすら自己主張をしている人もいれば、のんびりと息を吐くようにツイートをしている人もいる。自分はどうかというと、ためになることもツイートするし、最近では「おはようございます!」だってツイートをしています。

マジメにTwitterを運用していた時期もありますが、最近は "上司ニシグチのキャラ設定" もすっかり忘れて、たわいもないツイートをすることも多くなってきました。これが、本来の使い方なのかもしれませんが・・・

で、ここ最近のツイートで面白かったのが、大阪でオススメのカレー屋さんを「ゆる募」して、noteに記事としてまとめるというもの(笑)

本当にオススメの美味しいお店しか載っていないと思うので、もし良かったら読んでもらえると嬉しいです。

というわけで、思いのほか「ゆる募」というものが楽しくなってきたわけですが、今回もあるテーマについて「ゆる募」をしてみました。さすがに何人か教えてくれればいいや…ぐらいの気持ちだったんですけど、ものすごい量のリプをいただいたので、今回もnoteに記事としてまとめることにしました。

その気になるテーマとは、「絶対見るべきオススメ映画」。しかも1本だけ教えてくださいというもの。

予想外に困ったのが、 "多すぎて1本に絞れない" ということ。これは困ったなぁと思い、身近で映画好きな人を探した結果、映画のツイートをよくしている、先日の会クリのイベントでも司会進行役をつとめてくれたQAZ兄さんがいるじゃないかと。

そこで、早速QAZさんに連絡をして相談させていただいた結果、今回は一緒にnoteを書いていくことになりました。いわば "コラボnote" といったところでしょうか。全体的な構成はQAZさんにお手伝いいただき、私が体裁を整える感じで作ってきました。

それでは「クリエイターが選んだ "オススメ映画" まとめ」のスタートです!
以下、QAZさんがまとめてくれています。

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はじめに

ニシグチさんから「選びきれないから、オススメ10本選んでもらえません?」という打診を受けたQAZと申します。といっても、映画業界に身を置いているわけでも、映画ライターとしてBLOGやメディアに文章を書いているわけでもありません。

平日に、いつもどおりのジャケパン姿で/いつもの出勤時間に家を出て、そのまま映画館に直行し、背徳感を肴にビールを飲みながら2作品ほどハシゴ鑑賞することが、月一回の楽しみという一般的な会社員です(もちろん有給休暇)。

そんなことはどうでもよくて、9/4(火)23時32分のツイートから24時間で94作品が集まっていました。最初は「面白そう!」とニシグチさんからの依頼にテンションがあがりましたが、リプ欄をザっと眺めるうちに指が止まりました。数も多いし、評判作ぞろい。

私が何を選んだとしても「リプしたすべての人から文句のでない10選はないな」と。そこで、作品を一覧にして「Filmarksの点数」「リプへのいいね数」など、ニシグチさんの作品選びのヒントとなるようなランキングを幾つかつくる形にしてみました。集計してみたところ、意外に面白い結果になりました。(複数作品が書かれたリプは1番最初の作品をカウントしています。)

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リプ数Best3

1)バタフライ・エフェクト(4票)
2)インターステラー(3票+カウント対象外1票)
3)ショーシャンクの空に(2票+カウント対象外2票)※同率3位
3)チョコレートドーナツ(2票+カウント対象外2票)※同率3位
2票入った作品が多数だったので、カウント対象外(複数の作品を投票したリプの2作品目以降)をカウントして算出。

もっと癖が強めなラインナップになるかと思いきや、好みを把握していない他人へのオススメということもあってか、名作と呼ばれるものが並んだ印象です(偏愛映画を教えて......だったら、また違うのかも)。

1)バタフライ・エフェクト(2005年/アメリカ)
ごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験する想像を超えた出来事を描く。タイトルの"バタフライ・エフェクト"とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」という意味。(「映画.com」より)

「映画史上最も切ないハッピーエンド」という広告コピーが印象に残っています。これをコメディに寄せると『恋はデジャ・ブ』、ホラーに寄せると『ハッピー・デス・デイ』になります。

2)インターステラー(2014年/アメリカ)
世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。(「映画.com」より)

ガチ文系にはワクワク!よりオヤオヤ?がついてまわるのですが、それでも面白いし、しっかり謎解き説明まである親切設計。TARSと呼ばれる板みたいなロボットが、状況に応じて自在に変形するシーンが超カッコよく、このためだけに観る価値ありありのあり。本作と同様に惑星に1人取り残されるマット・デイモンの表面が見られる『オデッセイ』も合わせてどうぞ。

3)ショーシャンクの空に(1994年/アメリカ)
長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッドと無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディの友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。94年度のアカデミー賞では作品賞を含む7部門でノミネートされたものの無冠に終わったが、映画ファンに愛される名作として語り継がれている。(「映画.com」より)

「間違いないやつ」という言葉が、これほど似合う映画はないのでは。同監督に「何があった?」と言いたくなる『ミスト』(こっちが本質)とセットで鑑賞して、高低差を楽しむのもよき。

3)チョコレートドーナツ(2012年/アメリカ)
同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代のアメリカでの実話をもとに、育児放棄された子どもと家族のように暮らすゲイカップルの愛情を描き、トライベッカやシアトル、サンダンスほか、全米各地の映画祭で観客賞を多数受賞したドラマ。(「映画.com」より)

甘いんじゃなく、とことん優しい映画。舞台となる時代で思い出されるのは、ゲイであることを公表した政治家ハーヴィー・ミルクの生涯を描いた伝記映画『ミルク』です。

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いいね数Best3

1)スミス都へ行く(2票で9いいね)
2)きっと、うまくいく(2票で8いいね)
3)セッション(7いいね)

こちらは一転、どういうテーマにしたらこのベスト3になる?というぐらい個性的なラインナップとなりました。

1)スミス都へ行く(1939年/アメリカ)
急死した上院議員の後任として田舎から担ぎ出されたスミス氏。政界の事情を知らない彼を議員に祭り上げようという政治家たちの目論見をよそに、彼は積極的に政治活動を始める。ある日議員の汚職を知った彼は、それを議会で追求しようとするのだが……。(「映画.com」より)

こちら未見なので、私の週末の1本に決めました。監督はアカデミー監督賞を3度受賞しているフランク・キャプラ。主演は「アメリカの良心」と呼ばれたジェームズ・スチュアートで、本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされてもいるよう。座組からしても「間違いなさそう」です。

2)セッション(2014年/アメリカ)
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。第87回アカデミー賞では助演男優賞ほか計3部門を受賞。(「映画.com」より)

デイミアン・チャゼルがアカデミー監督賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』の前に撮った作品。音楽映画でなくアクション映画、そしてSM映画として楽しんだ作品。フ●ッ●ン、テンポ!鬼軍曹をお替りしたい場合は、『フルメタル・ジャケット』など、いかがでしょうか。

3)きっと、うまくいく(2009年/インド)
インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの3人が引き起こす騒動を描きながら、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての10年後の物語が同時進行で描かれる。(「映画.com」より)

インド映画なので当然、歌い踊るわけですけど、学園コメディ/ブロマンス/ミステリー/青春ドラマなど、口当たりとバランスの良さを持つバターチキンカレーのような娯楽作品。学生時代の親友を探す話であれば、韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』もオススメ。

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filmarks評価点Best3

1)きっと、うまくいく 4.3点
2)スパイダーマン:スパイダーバース 4.3点
3)レオン 4.3点

1)きっと、うまくいく ※上記記載

2)スパイダーマン:スパイダーバース(2019年/アメリカ)
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく姿を描いた長編アニメーション映画。(「映画.com」より)

ヒーロー映画もアニメ映画も飽和気味のなか、「でも、やるんだよ!」という必然と価値がある作品。違うけど同じ、同じだけど違うモノたちが一堂に会することでの、痛みと深みに打たれます。プロデューサーに名を連ねたフィル・ロード&クリストファー・ミラーの監督作『LEGO® ムービー』も怒涛の映像に普遍的なメッセージが込められた傑作です。

3)レオン(1994年/アメリカ・フランス合作)
舞台はニューヨーク。家族を殺され、隣室に住む殺し屋レオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する。(「映画.com」より)

ゲイリー・オールドマンとナタリー・ポートマンの、映画と反して仲良すぎなオフショットが好き。
https://www.imdb.com/title/tt0110413/mediaviewer/rm2485587968
出典:IMDb

物語の骨格は同じながら、印象や見所、後味がまるで違う『イコライザー』も是非。

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リプされた作品からQAZの3選

鑑賞済みの作品から、悩みに悩んで3つ選びました。

1)アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
2)gifted/ギフテッド
3)千年女優

1)アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009年/アメリカ)
1973年にカナダで結成され、「メタリカ」「スレイヤー」「アンスラックス」といった多くの人気バンドに絶大な影響を与えながら、自身はブレイクすることなく世間から忘れ去られた不遇のメタルバンド「アンヴィル」。かつて彼らのツアーにローディとして参加した経験を持つ「ターミナル」の脚本家サーシャ・ガバシがメガホンを取り、現在も夢をあきらめずに地元でバンド活動を続ける彼らの姿を追った音楽ドキュメンタリー。(「映画.com」より)

観客3人のオールナイト上映で、予備知識なしに観て胸を熱くした作品。冷静な判断ができていない人たち、という見方もできるでしょうが、「続ける」ことを選んだすべての人への賛歌。オールナイト上映の併映は、負けない人を描いた『レスラー』と、マック赤坂氏ら「泡沫候補」と呼ばれる人たちの選挙戦に密着した『立候補』でした。

2)gifted/ギフテッド(2017年/アメリカ)
生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、独身の叔父フランクとフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに、フランクの母イブリンが現れ、孫のメアリーに英才教育を施すため2人を引き離そうとする。そんな母に抵抗し、養育権をめぐる裁判にのぞんだフランクには、亡き姉から託されたある秘密があった。(「映画.com」より)

この作品はマッケンナ・グレイスという怪物の爆誕に立ち合う意味も大きい(後に『キャプテン・マーベル』で主人公の幼少期役を演じている)。特別な才能を持ち合わせた人物ならではの冷ややかさと、とはいえ7歳の子供ならではの無邪気さが極めて自然に同居する演技(を感じさせない演技)は圧巻&必見。娘を中心とした家族の話といえば、(特別な才能はないかもしれないけれど)末娘の夢を家族全員で叶えるために奔走する『リトル・ミスサンシャイン』も大好物。

3)千年女優(2002年/日本)
数十年にわたり1人の男性を思い続けた女優の姿を、時間や空間を超えて描くオリジナル長編アニメーション。小さな映像制作会社の社長・立花は、かつて一世を風靡した昭和の大女優・藤原千代子のドキュメンタリーを作るため、人里離れた千代子の邸宅を訪れる。30年前に突如として銀幕から姿を消し、隠遁生活を送っていた千代子は、立花が持参した1本の鍵を見て、思い出を語りはじめる。千代子の語りは、いつしか現実と映画のエピソードが渾然一体となり、波乱万丈の物語へと発展していく。(「映画.com」より)

膵臓がんにより46歳の若さで亡くなった今敏監督。本作以外にも、『インセプション』でアイデアに加えて某シーンがそのまま引用された『パプリカ』など、わずか4つしかないアニメ映画作品をすべて観てほしい。

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未見で気になった作品5選

1)アドレナリン・ドライブ

2)マルタのやさしい刺繍

3)食神

4)教えて!ドクタールース

5)グッドナイト・マミー

普段まわりに映画好きが見当たらないのですが、皆さんは、いったいどこに生息しているのでしょうか?(笑) 紹介しきれなかった作品も、観て損なしの作品ばかり(filmarks1.5点の(『デビルマン』も逆に)、ぜひ映画選びの参考にしてみてください。

《投稿された作品一覧》
3時10分、決断のとき/Avalon アヴァロン/Before Sunshine(Sunrise?Sunset?)/ONCE ダブリンの街角で/RENT/レント/search/サーチ/アドレナリン・ドライブ/アパートメント/アバウトタイム/アメリカンヒストリーX/アンヴィル!夢を諦めきれない男たち/イエスマン/イミテーション・ゲーム/インセプション/インターステラー/王立宇宙軍 オネアミスの翼/教えて!ドクタールース/オールドボーイ/オペラ座の怪人/オランダの光/カッコーの巣の上で/狩人と犬、最後の旅/彼らが本気で編むときは、/鑑定士と顔のない依頼人/きっと、うまくいく/ギフテッド/グッド・ウィル・ハンティング/グッドナイト・マミー/クラウドアトラス/虎狼の血/コーヒー&シガレッツ/コーヒーが冷めないうちに/ザ・エージェント/サマータイムマシン・ブルース/幸せのちから/地獄の黙示録/しゃぼん玉/シャロウグレイヴ/ショーシャンクの空に/食神/スパイダーマン:スパイダーバース/スミス都へ行く/セッション/千年女優/超能力学園Z/チョコレートドーナツ/鉄コン筋クリート/デビルマン/時計じかけのオレンジ/ドラえもん「おばあちゃんの思い出」/トイ・ストーリー4/トゥルーマンショー/ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア/バーフバリ/はじまりのうた/バタフライ・エフェクト/ハロー!ドーリー/遥かなる大地へ/パンズ・ラビリンス/ビッグ/ビッグ・フィッシュ/ファイト・クラブ/ファンタスティックMr.FOX/プラダを着た悪魔/マルタのやさしい刺繍/ミッド・ナイト・イン・パリ/ユージュアル・サスペクツ/ライフ・イズ・ビューティフル/ライフ・オブ・デビッド・ゲイル/ライフ・オブ・パイ/リップヴァンウィンクルの花嫁/リトル・ダンサー/リトル・ミス・サンシャイン/リリーのすべて/レオン/レスラー/レナードの朝に/ロード・オブ・ザ・リング/ロッキー・ザ・ファイナル/わたしの中のあなた

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さて、いかがだったでしょうか。おそらく、今回リプをくださった方々は私のフォロワーの方が多いと思うので、おそらくクリエイターの方がほとんどだと思います。そのクリエイターの方々が選んだオススメ映画ということで、さぞクリエイティビティーが高い作品なんだと期待しているところです。

QAZさんから送られてきた資料を見て、正直「QAZさんは、恐ろしく映画好きだなぁ」と思ってしまったんですが、読んでいくうちに映画に対しての造形の深さであったり、映画愛がビシビシ伝わってきて、とても勉強になりました。

というわけで、この土日で見たい映画をそろそろ決めたいといけないわけですが、これだけ見てしまうとなかなかひとつ選ばなければいけないわけですが・・・とりあえず上の方から順番に見ていきたいと思います!(笑)

それでは、みなさま!バイバイ(^_^)ノ""""

上司ニシグチ



いつも読んでくださりありがとうございます! サポートいただいたものは、飼っている犬のミーちゃん(♀)のご飯代として、大切に使わせていただきます!(^_^)