デザイナーの採用面接で意識していること

一昨日、私のもとにひとつの質問が届いた

フリーランスのグラフィックデザイナーであるNさんから、このような質問が届きました。

書類選考など1番注目する所はどこですか?
会社でデザイナーを雇う時に相手のどんな所を見ますか?

私は会社で採用の担当もさせてもらっているので、今回は"デザイナーの採用面接で意識していること"と題して、せっかくなので私なりの視点をnoteにまとめていこうと思います。あくまで"このような視点で見ていますよ"といった軽い感じで見てもらえると嬉しいです。

これからデザイナーとして就職活動や転職活動を控えている方や、デザイン事務所で採用担当をされている方など、参考にしていただけると幸いです。そして何より、Nさんの悩み(質問)が解決することを願いつつ…

それでは早速まいりましょう。

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>書類選考など1番注目するところはどこですか?

書類選考で見ている部分というのは本当にたくさんあるので、なかなかひとつに絞り込むというのは難しいですが、一番注目するところは?と聞かれると「転職をした理由」「ポートフォリオのクオリティー」のふたつを挙げたいと思います。

①転職をした理由

「なぜ転職をしなければならなかったのか?」という部分に、その人の人間性や考え方、仕事観が潜んでいると思うので、このあたりをじっくりと見るようにしています。またその理由が、しっかりと書面の中で記載されているかどうかも、必ずチェックするようにしています。

そもそも"「なぜ」の部分を満たすために転職をしようとしている"わけなので、その部分を果たして弊社で満たすことができるのか!?といったあたりを書面から吸い上げる、もしくは実際の面接をしたときに必ず聞くようにしています。

例えば、その理由が「人間関係でもめたから」とか「劣悪な環境で残業が多いから」とか「違う分野のデザインがしたくなった」とか「給料が安かった」であっても、全然かまわないと思っています。ここでは正直に理由を言ってもらって、納得のいくかたちで入社していただく方が、お互いのためにもなると考えているからです。

あと、"転職をした回数"というのは、正直なところ私は"あまり気にしない派"です。人(年配の方)によっては気にする方もおられますが、現代においてはキャリアアップのために転職する方も増えてきていますし、転職をした回数を指標にするのはあまりよろしくないと、個人的には思っています。

②ポートフォリオのクオリティー

いくら履歴書の内容(学歴や職歴)が素晴らしくても、肝心のポートフォリオのクオリティーが低ければ元も子もありません。作品ひとつひとつのクオリティーは言うまでもなく重要ですが、"ポートフォリオがデザインされているかどうか"という部分もかなり見るようにしています。

実際のところ、ポートフォリオ自体にデザインセンスが宿らせないと、見る人を唸らせることはできないと思います。俗に言う"魅せ方"がとても重要になってくるわけです。ちなみに、書類選考の時点でポートフォリオがない場合、弊社では面接をしないようにしています。あくまでポートフォリオを提出していただいてから、スタートラインに立てるといったイメージです。

このあたりは「ポートフォリオ」というテーマだけで一記事書けそうなので…またの機会に書かせていただこうかと思います。

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>会社でデザイナーを雇う時に相手のどんな所を見ますか?

面接では、本当に色々な部分を見ているので一概には言えませんが、強いて言うなら(かなり絞り込んでですけど)以下の7つになります。

①総じて"几帳面"かどうか

ここでいう"几帳面"とは、様々なものごとに気づける能力"を指しています。我々が日々おこなっているデザインワークは、"細かな違いの検証を繰り返す作業"とも言えます。例えば、挨拶の仕方、座り方、話し方、ポートフォリオの提出方法まで、あらゆる場面においてこの"几帳面"さを垣間見ることができると思います。このあたりを面接の中でチェックしています。

②何より元気で笑顔がステキかどうか

ごく当たり前のことなんですけど、デザイナーとしてというよりはいち社会人として、ハキハキと(オロナミンCじゃないですけど)元気ハツラツな方が好印象に映ります。さらに笑顔がステキとなるとなおさらです。

③主体的かつ建設的に話ができているかどうか

今まで自分がどのように感じて、どのように行動してきて、どのように活躍してきたのかといった会社での自身の歩みを、自分の言葉で主体的かつ建設的に相手へ伝えることができるかどうかを見ています。

④自分をアピールしようとしているかどうか

当たり前ですが、自分をアピールしにきているわけなので、その熱意を感じるような話し方やストーリーをしっかりと用意して、相手の目を見ながら話をすることができるかどうかを見ています。

⑤会社のことをしっかりと調べてきているかどうか

会社がどのような事業内容で、どのような勤務体系で運営しているのか。また今はどの事業に力を入れていて、"あなたがどの部分で会社に貢献してくれるのか"を具体的に示してくれると、入社後のイメージがわきやすくなります。

⑥自分ができるデザイン領域を示せているかどうか

入社後に「この媒体のデザインをやったことがありません」とならないように、自分ができるデザイン領域を全てオープンに(アウトプット)することが大切になります。それがまた、会社にはないスキルがあったりすると、会社から重宝されることも。

⑦ポートフォリオの魅せ方が優れているかどうか

⑥のデザイン領域をポートフォリオの中で表現するわけですが、その作品ひとつひとつのクオリティーというよりは、ポートフォリオの編集の仕方や魅せ方(表現の仕方)が工夫されているかどうかといったあたりの「総合的なデザイン力」をしっかりと見るようにしています。

[番外編]

これからの時代、SNSのフォロワー数や発信内容が評価の対象となり、採用の合否に影響が出てくる時代がすぐそこまできています。実際にこのような「インフルエンサー採用」なるものも登場してきてますので、フォロワー数や発信内容を加味した採用が主流になる日も、そう遠くはないのかもしれません。

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〜あとがき〜

今後もこのようなかたちで、質問に答えるような形式でも発信していきたいと考えておりますので、是非とも下記のところまでご質問をよろしくお願いいたします(_ _)

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ご質問は↓こちらから↓受け付けますので、ドシドシお願いいたします!

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上司ニシグチ

クリエイティブディレクター / グラフィックデザイナー。企業のブランディング、セールスプロモーション、デザインコンサルティングが主戦場。ストーリージェニックな名刺をデザインするのが得意。上司がいないクリエイターのためのオンラインコミュニティー「オンライン上司」を主宰。
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