22/23冬シーズンの予想について、海外の記事を読んでみた

2023/09/25時点の記事を翻訳サイトで訳しながら読んでみた。以下、箇条書きにしてみたものの大きな誤解や間違いが多分に含まれる可能性もあり参考程度に。
読める方はぜひ原文に当たって頂きたい。

原文は→ Will this Winter really be Colder than normal? We discovered 3 factors that will impact the Weather patterns this Winter Season » Severe Weather Europe

もちろん、我らが日本の気象庁の長期予報も読んでみて欲しい。

気象庁寒候期予報→ https://www.sunny-spot.net/chart/FCXX94.pdf

気象庁3ヶ月予報→ https://www.sunny-spot.net/chart/FCXX93.pdf

他人のSNSへの投稿をもとにわかった気になっていてはいつまでも成長しない。自分で解析してみよう。

・EC、NOAA、カナダ共にエルニーニョの影響を示している。特に09/10シーズンとの類似を挙げている。12月は比較的暖かく冬の訪れが遅れる一方で、1-3月は寒い。
・カナダやグリーンランドは暖かいが、ヨーロッパは平年並み、北米大陸の南東部で低温を予想。
・極渦が弱い&亜熱帯ジェットが強い。
・現時点でSSOを予想出来る訳ではないが、1-3月の天候はSSOの影響を表しているように見える。
・熱帯域の下部成層圏では東風のQBOになっているらしく、エルニーニョ現象と共に極渦を弱める方向に働く。

以下、感想
・QBOについて天候への影響がある事は知っていたが、具体的に言及されているものは初めて読んだ(気がする)。日本の気象庁の長期予報で言及される事はまず無いのではないか。(公開後追記。QBOが極渦に影響するのは“Holton-Tan effect”と呼ばれるらしい。)
・日本付近を含む東アジアの説明は無いが、極渦が弱いとなると、寒気の程度はともかく度々日本付近に流れ込むタイミングがあるのではと思われる。
・一方で、SSOが起こると東アジアにも一時的に寒気がどっと流れ込む時期があるが、冬の終わりを告げる現象でもあり、個人的には一時を凌げばその後は暖かい日の続く印象が強い。
・なお、09/10シーズンの日本付近は西日本ほど暖かく全体的に寒暖差が大きかった。