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11.ステルス値上げに対抗せよ 

元 預言者/消費者の明日を探す会 代表:ヤスイ・ヨタロウ氏
(聞き手:けさらんぱさらん研究所 所長 にへどん)

にへどん:
 本日は 『消費者の明日を探す会』 代表のヤスイ・ヨタロウさんにお話を伺いたいと思います。ヤスイさん、よろしくお願いします。

ヤスイ:
 よろしくお願いします。

にへどん:
 ヤスイさんが代表と務める 『消費者の明日を探す会』 では、特に “ステルス値上げ” から消費者を守る、ということに注力されているようですね。
 まずはこの “ステルス値上げ” について、どういうものなのかご説明いただけますでしょうか。

ヤスイ:
 そうですね、ネットでたまに話題になる “ステルス値上げ” なのですが、正式には “シュリンクフレーション” と呼ばれているものです。
 これはちゃんとした経済用語なのですよ。
 皆さんも、お店に行ったときに、今まで買っていた商品が、“いつのまにか、なんとなく小さくなってきた" って感じることがあると思うのです。
 パッケージデザインの変更と同時に行われた場合など、量が少なくなったとさえ気が付かない場合があります。
 つまり、消費者の方々に意識させない “事実上の値上げ” ですね。
 これが “シュリンクフレーション” で、いわゆる “ステルス値上げ” と呼ばれているものです。

にへどん:
 コンビニの弁当などで、いつのまにか唐揚げの数が減っていたり、おかずの底に敷かれているナポリタンの量が増え、おかずそのものの量が減っていたり、そもそも弁当のケースそのものが底上げ構造になったりと、ジワジワとまるで 『影のように』 我々の生活には “ステルス値上げ” の恐怖が近寄ってきていますよね。
 そういうえば、ポテトチップスなどの袋菓子も、最近かなり小さくなってきているような気がします。

ヤスイ:
“ ステルス値上げ”、つまり “シュリンクフレーション” には二つの特徴があると言われています。
 一つ目は 、いつの間にかサイズが小さくなっていたり、容器が底上げされていたりと、“消費者が気が付かないうちに実質の値上げが行われている” ということ。
 そして二つ目は、それに消費者が気が付いたとしても他の選択肢が無いため、“消費者には対応策が無い” ということです。
 この 見えない敵である “ステルス値上げ” からなんとか消費者を守れないかと設立したのが 『消費者の明日を探す会』 というわけです。

にへどん:
 とても素晴らしい動機だと思います。
 ところで私の資料では、ヤスイさんは以前 『占い師』 をされていたそうですね。
 そこからどのような経緯でこのような活動をされるようになったのですか?

ヤスイ:
 『占い師』 というよりは 『預言者』 に近かったと思います。
 水晶玉の中に未来が見えてくるんですよ。それも百発百中 当たっていました。
 今となっては “なぜ予言できたのか” については全く分かりません。 『理屈ではなく直観で明日を探していた』 のです。

にへどん:
 それがどうして、今のお仕事に?

ヤスイ:
 実は、私が 『預言者』 をしていた時に、ある事件に巻き込まれてしまいましてね。
 信じてもらえないかも知れませんが、宇宙人の侵略を予言したことで、宇宙人から命を狙われる羽目になってしまったのですよえ。

にへどん:
 もしかしてそれは、地球防衛の重要な施設が爆破されてしまった事件ですよね。
 ある方がその事件を 『予言』 したのに、防衛組織の方々はそれを信じなかったために、その施設が爆発されてしまった、というニュースを以前、どこかで読んだ記憶がありますが、それがヤスイさんだったのですね!

ヤスイ:
 さすがはお詳しい! それは 『マルサン倉庫』 爆破の事件ですね。
 その事件を行った宇宙人は、最終的には退治されたのですが、どういうわけか、たぶん、彼らにさらわれて尋問を受けた時のショックだと思うのですが、その事件以後、私は予言ができなくなってしまったのです。
 それで、私はこれまでの “直観を活かした仕事” から “データを活用した仕事” へとシフトしたのです。
 
とは言っても、難しいことはできませんから、コンビニやスーパーで売られている日用品を対象に分析するということを始めてみたのです。

にへどん:
 そうだったのですね。つまり 『直観で明日を探す人生』 から 『データで明日を探す人生』 へと移行したということですね。

ヤスイ:
 上手いことをおっしゃる。まさにその通りです。
 それで、コンビニやスーパーで売られている日用品を調べていくうちに、最初にお話した “ステルス値上げ” について気が付いたというわけです。
 先ほど言われたようない 『影のように』 忍び寄ってくる “ステルス値上げ” の恐ろしさや卑屈さを、是非、多くの消費者の方に知っていただきたいというのが、当面の目標です。
 先程の宇宙人の事件で言うならば、当時、地球防衛の組織が開発した 『見えない敵を見るための装置』 に、我々自身がなるいうことです。

にへどん:
 今後は、私もよく注意して商品を見るようにしてみます。
 ところでヤスイさんは、どのようにしてこの “ステルス値上げ” が無くなるとお考えでしょうか?

ヤスイ:
 消費者の多くが “ステルス値上げ” に気が付けば、そのメーカーの企業イメージが悪くなってくると思うのです。
 また、正当な品質や価格を保っているメーカーに対する企業イメージはアップするでしょう。
 そうなれば当然、正当な企業は発展し、悪質な企業は衰退してくるはずです。
 まずは、消費者が事実を知ること。これが一番だと思うのです。
 消費者の皆さん一人一人が自分たちの力で 『明日を探して』 みようではありませんか!

にへどん:
 いやー、とても素晴らしいご意見だと思います。
 地球防衛組織のかつての隊長の名セリフになぞると、 『我々の生活は、我々自身の手で守らねばならないのだ』 ということですね。
 ヤスイさん、本日は素晴らしいお話をありがとうございました。


【ご参考までに】
・ヤスイヨタロウ氏はウルトラセブン第23話「明日を捜せ」に登場した謎の預言者。具体的な活躍はインタビューの通り。話の最後に預言の能力をなぜか失ってしまうのだが、今後は宇宙人から狙われることがなくなった、と喜ぶシーンが印象的だった。
・ステルス値上げやシュリンクフレーションは実在する経済用語。最近特に某コンビニ(輝かしい「セブン」の名を冠しているにも拘らず)のサンドイッチやお弁当に如実に表れており、セブンの名に恥じる行為だぞ、とボクなりの怒りを表す意味で、このインチキインタビューを掲載しました。
・最後の「我々の生活は、我々自身の手で守らねばならないのだ」はセブンファンなら絶対に解ると思いますが、重体を隠してパンドンと戦うウルトラセブンに涙しながら、キリヤマ隊長が叫んだセリフ「行こう!地球は我々人類自らの手で、守り抜かなければならないんだ!」のオマージュです。


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