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【マーケティングトレースNo,9】アグリメディア

久しぶりのマーケティングトレースの更新です。

ここ最近、出張やらなんやらでドタバタしており、なかなか自己学習ができておりませんでした。。

いついかなる状況でも自己学習の手を止めないようにしないとですね。。


今回は、ここ最近メディアにも取り上げられている株式会社アグリメディアのマーケティングトレースを行ってみました。

【アグリメディアの会社概要】

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会社名:アグリメディア
本社:新宿区西新宿2-6-1  新宿住友ビル41階
設立:平成23年4月1日
従業員数:417人(パートアルバイト含む) ※2018年12月末時点
当期純利益:約3億
ビジョン:農家を儲かる産業に
ミッション:農業を活性化・効率化する優れたプラットフォーム(場)の
提供により、日本の農業の発展に貢献する
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「都市と農業をつなぐ」をコンセプトに、「農業」に関わるビジネスを幅広く手がけており、事業の育成とともに農業業界の発展に寄与していく事業を多く行なっています。

【事業内容】
①サポート付き市民農園「シェア畑」
②農業業界向けの就職サイト「あぐりナビ」
③自治体や法人向けのコンサルティング事業
④道の駅の運営、農業学校の運営
など、農業に関わる様々なビジネスを展開しています。

また、カンブリア宮殿にも取り上げられるなど、注目をされている企業の一社です。

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【農業業界を見てみる】

農業業界の市場が今どうなっているのかから見てみましょう。

データが古いですが、農業従事者やその所得は年々減少傾向にあります。
背景には、農業従事者の高齢化や後継ぎ問題、海外産の農作物の対抗など農業を取り巻く問題は多く存在しています。

また、近年は農業ビジネスの規制緩和があり、各企業も参入している業界ですが、めぼしい成果を上げられている企業は少ない業界です。
※企業が農業ビジネスを成功させられない理由としては、長期間の事業継続に耐えられない(事業体力のある会社でないと利益を出すまで辛抱できない)、安定的な生産と販売先の確保ができない、など。

農業自体には注目が集まり、個人でも農作物を育てようとしている人は多いですが、企業の事業としてはなかなか成功しづらいのが現状のようです。


【PEST分析】

農業業界は特に外部要因に影響を受けることが非常に多い業界だといえます。政治や経済の動きにより、農作物の値段に影響が出たりします。

ただ、技術的な発展は進んでおり、ビジネスとして農業を回す仕組みを取り入れることで、成長の余地は存分にあります。

そこに着目して、農業界をけん引していこうとしているのが、アグリメディアになります。


【3C分析】

農業を行いたい人に対して、その場と機会を提供するというポジションでビジネスを幅広く展開しています。
アグリメディア中心の農業のプラットフォームを作っています。


【STP分析】

S:都市部の人々。30代〜40代である一定の所得・世帯を持つ人々

T:農業を新しく始めたい(体験したい)都市部の人々

P:農業を活性化・効率化するプラットフォーム(場)を提供する会社。
手軽に始められる農業。儲かる農業。


個人で農業を始めたいと思っても、育てるノウハウがなかったり、土地探しに苦労したり、モチベーションが継続しなかったりと、ハードルが高いですが、アグリメディアを介することで、気軽に農業を始められて、かつ育てた農作物を売って儲けを得ることもできます。

メイン事業がサポート付き市民農園「シェア畑」で、維持・管理できなくなった都市部の農地や、使われていない遊休地を活用した畑レンタルサービスになります。
種や肥料、スコップや鍬などの農具、防虫ネットなどの資材はすべてアグリメディアが用意するため、“手ぶら”で野菜を作れることが特徴です。

アグリメディアを利用する事で農業を行うハードルはほとんど解消されます。

※ビジネスモデルのイメージはフィットネスクラブを参考にしているようです。
→その場に行けば、必要なものは何度もそろっており(ロッカー、設備、運動する場など)、顧客は定額の料金を払えればOK。


【自分がCMOだったら】

・農業販売のプラットフォームを増やしていく
農業者が儲かるためには、安定的に生産できることと、生産したものを売れる方法があることが重要です。
現在、「道の駅」清川で一部農業の販売を行なっていますが、これを各地の販売所を活用して、売れる場を増やして行きます。
道の駅や直売所は日本全国の農産物流通額の16%を担い、規模は約1兆円。この領域にはまだ成長余地があり、その中でアグリメディアのシェア畑で取れた商品を売るなど、農業者が儲かるルートを増やしていきたいです。

・海外展開
日本で得た農作物の育て方、農業生産者の育て方を海外の発展途上国へ持っていき、ビジネスを展開していくことも良いのではないかと思います。

・外国人観光客向けの農業体験
観光客が農業を体験し、日本の農産物に興味関心を持ってもらう機会を作ることで一種のレジャー施設にように地域活性にもつながる場を提供したいです。

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以上がアグリメディアのマーケティングトレースになります。


アグリメディアの素晴らしいところは、積極的に新規事業を立ち上げて農業業界を活性化させるための事業展開を行っているところです。
そのために社員のパフォーマンスを最大限引き出すための組織体制、人事制度の構築を行っています。

これからもどんな事業を創造していくのか、ウォッチし続けていきたいです。

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