─「マットレスにもショールームってあるんだね」
─「行ってみたいな」

─「寝心地を試しに行くときは　なるべくゆったりした格好がいいよ」

ショールームにはゆったりした格好で行こう

この前話したのは、マットレスを買うときは「とにかく試してみよう」ということだったね。

理想的なのは「じっくり」「時間の余裕を持って」選ぶことだ。
近くにはショールームがない、という場合でも、家具専門店の店頭など、マットレスの置いてあるところで、必ず試してみてから決めるのがいいと思うよ。
寝心地はやっぱりからだで感じてみなくちゃね。

マットレスは、夜、寝るときに体を預ける寝具だ。
眠るときに、がちごちに体を締めつけるような格好では寝ないよね。
マットレスの寝心地を試すときには、出来るだけ「締めつけない」格好で行くのがいい。

さすがにパジャマで出掛けたりは出来ないと思うけれど、きつかったり分厚かったり、自由に動きにくいような服装は避けたいところだ。
ベルトをしていたら、失礼してその場では外させてもらおう。
シャツの襟などもかたいものは避けよう。ネクタイはもちろん取ってね。大きめのアクセサリーなども外した方が動きやすいと思うよ。寝返りしてみたりもするからね。
靴も脱げるように用意してくれているところが多いと思うから、脱がせてもらってちゃんと全身でマットレスに上がろう。

マットレスの上に寝てみよう

マットレスのかたさ、やわらかさを見るとき、皆ならどうする？
最初は手で押してみるか、座ってみるか、かな。

手ざわりや座り心地も、見当をつけるのにはいいけれど、
寝心地をちゃんと試そうとするなら、必ずマットレスの上に横になることだ。

おうちでベッドに横になるときから起きるときまでの動作を、最初から最後まで全部やってみるといいよ。
・手をついて、
・座って、
・マットレスの上に足まで持ち上げて横になる、
しばらく試したら、
・起きて、
・ベッドから降りる、
までの動作一通りだ。

ショールームでも店頭でも、人前で寝てみるなんて、と少し抵抗があるかもしれないけれど、これから長くおつきあいするだろうマットレスを試すわけだから、そこはためらいなく。
手足を伸ばして、のびのび横になってみよう。

リラックスしよう

ためらいなく、と言ったけれど、何しろ人様の前だ。
部屋の中にいるわけではないから、最初は誰でも少し緊張しがちだ。
意識しなくても体がこわばっていることもあるから、しばらくは横になってリラックスしよう。

時間を掛けてゆったり横になっていると、体がほぐれてきて、だんだん感じ方が変わることもあるよ。