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ホテル総合運営事業を立ち上げました!スモールラグジュアリーホテルの運営やハウスキーピングなどやります

突然ですが、2024年2月に台湾企業とともに、合弁会社を立ち上げました。
社名は「株式会社ホテルマネジメントいとをかし」。ざっくり言うと、ホテル総合運営事業を行います。

まだ生まれて間もない会社なので、事業内容や会社を立ち上げることになった理由などを、取締役の志方に聞いてみました!

日本らしい居心地の良さを追求する「スモールラグジュアリー」

――事業内容について教えてください

大きく3つ、スモールラグジュアリーホテルの運営、ハウスキーピング(客室清掃管理)、リネンサプライの事業を展開します。
自社ブランドのホテル運営をはじめ、運営業務全般の受託や客室清掃のみの受託など、ケースごとに応じて柔軟に対応する予定です。

――スモールラグジュアリーとは、どんなホテルですか?

「最小限の広さ」でありながら「居心地の良さ」を感じられる空間のことを、我々はスモールラグジュアリーホテルだと考えています。千利休が突き詰めた茶室のような、狭いながらもほっと一息つけるお部屋を意識しています。

例えば、ベッドシーツはピンと張ったものではなく、しわを活かした自然な風合いが味になる麻などの天然素材を使って、昔ながらの和を重んじた空間を演出しようとしています。決して、部屋の広さや豪華さだけがラグジュアリーにつながるわけではなく、「わびさび」の趣なども当てはまるのではないでしょうか。

こうした日本らしさを活かせば、今はまだあまりない、インバウンドのお客様にも好んでいただけるようなホテルのジャンルを作り上げられると見ています。客室数も20~40室と少なく留めることで、高品質なサービスにつなげるねらいがあります。

――なぜホテル運営から清掃、リネンと多岐にわたる事業を、台湾の企業と手掛けることになったのですか?

ホテルに関するサービスを自社で一気通貫で賄うことが、統一された高品質なサービスの提供につながると考えているからです。特に現在は、インバウンド客が急増している一方で、コロナ禍でダメージを受けて事業者が減っている状況なので、需要と供給の差を埋めたいという思いもあります。

一緒に会社を立ち上げた株式会社ドンケン・テクノロジーズは和歌山市に本社を置き、ホテル管理システム(PMS)の開発販売を行っている会社です。我々も元々和歌山県で宿泊業を行ってきたので、そのご縁で知り合う機会をいただき、今回一緒に手を取り合うことになりました。

ハード面でおもてなしの心を表現する

――いとをかしならではの強みは何でしょう

強みは、安心感のあるサービスを構築する力ですね。
ユニスト側のいとをかしメンバーは全員、2023年11月までWillows Hotel 大阪新今宮でホテルスタッフとして働いてきました。楽天トラベルで星4.8という高評価をいただき、お客様に喜ばれるホテル作りを第一に追究してきたので、経験に裏打ちされたサービスを提供できるという自負があります。

今まではホテルという「箱」やPMSという「システム」があった上で、そこに乗せる形で最上級のおもてなしを届けていました。ですが、この事業では何もない状態から、自分たちで一から作り上げないといけません。
最初はみんな慣れなくて戸惑うこともありましたが、試行錯誤を重ねて徐々に作り上げたいものの像が形になってきた感触があります。

いとをかしメンバーが働いていたWillows Hotel 大阪新今宮

――フロントスタッフとホテル運営のプロデュースは、実際は異なる部分も多いんですね

そうですね。ただ、ホスピタリティーはそのままに、形を変えた接客をしていきたいと思っています。
お客様に相対する形ではなくても、ハード面でおもてなしの心を表現することはできるはず。簡単ではないけど、その難しさに挑戦して実現していければなと。

また直近では、和歌山オフィスの近くに、モデルルームを作ろうとしています。いとをかしが手掛けたら、どんなホテルを提供できるかお見せする場にしようとしています。
あとは、インバウンドが多い地域を実際に歩いて、ホテルに転用できそうなビルや古民家などの物件を探すことにも力を入れています。ネット上でも物件情報は探せるのですが、やはり街の活気や雰囲気を肌で感じることを大事にしていますね。

当面の目標としてはまず、自社運営のホテルを10カ所つくること。
そして、「いとをかしといえば〇〇〇」と共通した認識を持ってもらえるように、しっかりとしたブランドイメージを築き上げたいと考えています。

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