ホームのほうがファウルを取られない…⁉︎

今年のワールドカップもかなり盛り上がってきましたね。日本がフェアプレーポイントで決勝トーナメント進出!!!勝ち点、総得点、総失点が並ぶとフェアプレーポイントなんですね(笑)

そこで、今回はフットサルの「ファウル」に注目してみたいと思います!

フットサルのルール

競技フットサルを観たことない方のために、フットサルのファウルのルールについて少し触れようと思います。(ご存知の方はすっ飛ばしてください)
フットサルは前半20分、後半20分の合計40分間で試合をおこないます。前半と後半でそれぞれ、6回以上ファウルをすると6回目のファウルから、PKよりも少し遠いPK「第2PK」が与えられます。
第2PKは、ゴールから10mなので、サッカーのPKより少し近いくらいです。

つまり、フットサルでは前半・後半、それぞれで5回までならファウルをしてもPKのようなチャンスにはなりません。(もちろん、ゴール前でファウルをしたらかなりピンチですが…)試合では、5回のファウルをうまく使って、リスクマネジメントする必要があります。

そもそも「なぜフットサルにはファウルカウントがあるのか」ですが、ぼくが考える限り、ファウルの上限を決めないといけないほど、ファウルが起こりやすいスポーツだからと思います。実際、20m×40mのピッチに10人もいるので、フィジカルコンタクトがかなり多く、シュートチャンスも多いのでファウルが起こりやすい状況が頻繁に起こると考えられます。
ですので、ファウルカウントを必ずしも「5」ではなく「4」とか「6」にしたり、ファウルカウントが溜まった後のペナルティを「第2PK」ではなく好きな場所からフリーキックだったり、ドリブル有りの1対1にしたりと、「ファウル」の設計を変更しても面白いかもしれません。

ファウルって頻繁に起こるの?

先ほど、ファウルが6回目から第2PKが与えられると言いました。5個ファウルが溜まった状態を「5ファウル」と表現します。

では、1試合でファウルはどのくらい使われているのか見てみましょう。今回使用するデータは、Fリーグ公式サイトより、2014/15~2017/18まで4シーズン分の試合です。

上図は、横軸がファウル数(右側の数字を見てください。[0,1]ならファウル1です)、縦軸が合計試合回数です(各チームの試合数4年分です)。
グラフはベル型のきれいなヒストグラムになりました。1試合における1チームのファウル数は6回が最も多く、平均すると5.67回でした。最も多かったファウル数は12回でしたので、少なくとも第2PKを2回以上与えてしまったことになります。

次に、1試合の各チームではなく、1試合あたり何回ファウルがあったかをみてみます。各試合の対戦する両チームのファウルカウントを合計したグラフが下図です。

横軸がファウル数、縦軸が試合数です。横軸の左端を見ればわかりますが、2014/15シーズンから昨シーズンまでで合計ファウル数が3回以下の試合はありませんでした。
逆に、合計ファウル数が20回以上の試合は1試合ありました。この試合は何回第2PKがあったのか気になりますね(笑)。

このグラフを見ると、ファウル数10回と12回の試合が最も多いことがわかります。1チームあたりのファウル数が平均5.67回なので、これは当たり前です。11回が少ないですが、おそらくサンプルサイズを大きくすれば、先程と同様にベル型のきれいなグラフに近づくと思われます。

注目すべきは、合計ファウル数が16回の試合がベル型のカーブから突出していることです。
仮に、ファウルの確率がどのチームを同じならば、 両チームとも前半・後半で4回ずつファウルをしている状態です。もし、もう1回ファウルをして5ファウルになると、これ以上ファウルをできなくなってしまいます。
5ファウルを避けたいために、前半・後半で4回までぎりぎりファウルを使っているとも考えられます。または、16回くらいファウルが重なるくらいが、選手たちがファウルを気にするラインなのかもしれません。
前後半でのファウルカウントをしっかり調べればわかりますが、綺麗なベル型のグラフから飛びぬけて、ファウル数16回あたりの試合が多いのは、フットサル特有の現象を表しているのかもしれませんね。

残り1分で5ファウル!第2PKの確率は?

さて、1試合における1チームの平均ファウル数が5.67回とわかりました。1試合は40分間ですので、どの時間帯でもファウルが起こる確率が同じだと仮定すると、5.67÷40で1分間にファウルは0.14回、10秒間では0.02回という計算になります。
つまり、残り1分でファウルをもらって第2PK となる確率は14%。残り10秒なら2%の確率です。やはり残り1分だからといって、気を抜いてはいけませんね。

ホームが有利は嘘⁉︎

ここまで、フットサルの特有の5ファウルと試合のファウル数を見てきました。ここから、Fリーグのチームごとにファウルカウントを見てみます。

上図は、横軸がチーム、縦軸が1試合の平均ファウル数です。そして、赤いグラフがホーム、オレンジがアウェイの試合でのファウル数です(セントラル開催も含んでいます)。このグラフを見ると、赤い棒グラフのほうがオレンジよりも飛び出ています。つまり、アウェイの試合におけるファウル数よりも、ホームのファウル数のほうが多くなる傾向を示しています。実際に、セントラル開催・6クラブ共同開催を除いて、ホームチームの平均ファウル数は6.2回に対し、アウェイでの平均ファウル数は5.3回でした。

ファウルが起こる確率はどのチームも同じだと考えるのが理論的です。偏るとしても、ホームの試合は会場の雰囲気の後押しも強くなるのでホーム贔屓になってしまうように思えます。今回、特定のチームではなくほとんどのチームにおいて、アウェイの試合でファウルカウントが多いのは、偶然とは言いにくい気がする。。。
そこで、この差は偶然なのか、F検定およびt検定で調べてみます。検定の結果、ホームとアウェイのファウル数の差には、統計的に有意な差(1%有意・5%有意)があるとわかりました。つまり、ホームとアウェイのファウル数に差があるのは、たまたま違ったんだよとは言えない ということです。

なぜホームとアウェイのファウル数で差があるのかはわかりませんが、ここまで違うと僕がデータを取得ミスしているのかもしれないですよね…(もしそうなら全力で謝罪します。。。)

考えられるとすれば、ホームチームのほうが勝たなければいけないプレッシャーが強いので激しくなりやすく、アウェイチームはプレッシャーがないので冷静にコントロールしやすいとか。ホームひいきの笛を吹いてはいけないという審判の無意識だったりとか。この程度の憶測しかできません。

まとめ

フットサルの1試合におけるファウル数は、平均5回ちょっとでした。また、1試合の合計ファウル数で見ると、フットサルの特徴がみえます。前後半それぞれで、5ファウルぎりぎりのファウル数コントロールしている可能性が高かった。そして、アウェイチームの平均ファウル数は5.3回なのに対して、ホームチームの平均ファウル数は6.2回と、ホームのほうがファウルが1回ほど多くなりやすい傾向にありました。

フットサルを観戦する際は、選手たちの「ファウル」の使いかたにも注目してみて下さい!

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