強いチームの試合が観たい⁉︎

だいぶ前回から空いてしまいました。申し訳ありません・・・

さて、今週末からいよいよ“Fリーグ2018/19シーズン”が開幕です!2007年にスタートして以来、今年で12年目となります。

前回までフットサルというスポーツの特徴を分析していましたが、ここから少しずつ「Fリーグ」というリーグ自体に焦点を当てた分析もしていきたいと思います。

Fリーグの構図

今年、Fリーグのリーグ構造が変わりました。今シーズンから新たにディヴィジョン2(F2)を新設し、2部リーグの昇降格制となりました。

成績によって昇格・降格となることで、各チームが「もっと強くなろう」というモチベーションになります。つまり、リーグ全体として各チームの戦力差を小さくしたいということです。

Fリーグの11年間で未だに変わらないこともあります。「名古屋一強」の構図です。11年間のうち、名古屋オーシャンズの優勝は10回。毎年、名古屋オーシャンズを倒して日本一になるチームはどこかと話題になります。
リーグとしては、リーグ構造を変え、各チームの戦力差を小さくして「名古屋一強」から脱却したい考えかもしれません。

名古屋オーシャンズ一強は”悪”か

リーグの構図を俯瞰的に考えてみます。アメリカのNFLでは、各チームの戦力を均等にすることを目指して仕組み作りをしています。一方、サッカースペイン1部のリーガ・エスパニョーラでは、バルセロナとレアルマドリードという2強の構図とも言えます。

どのリーグ構造、構図が良いのか、”このスポーツだったらこれ”という正解はおそらくありません。全チームが均等に強くても、2チームだけ強くても、成功しているリーグが多数あるのです。その地域の文化や競技レベルなど様々な要因が関係しているところです。

ですから日本のフットサルにおける「一強の構図」で、今なにが起きているのかを知ることが大事だと思います。今回は、この「名古屋オーシャンズ一強」というリーグの構図によって、観客動員数にどのような影響を及ぼしているのか分析してみます。

下図は、2014-15シーズンから2017-18シーズンまでにおける、各チームのホームにおける平均観客動員数グラフです。(セントラル開催と6クラブ共同開催は除いています)

このグラフを見ると、北海道のホームゲームが平均1900人ほどで最も多く、仙台と大分のホームゲームは平均約800人で最少でした。今回注目するべき名古屋のホームゲームは、平均1250人。わかりやすく偏差値にすると、最多の北海道が偏差値78.0だったのに対し、名古屋の偏差値は54.1と平均ちょい上くらいの位置にいます。

このホームゲームの観客動員数は、いかに地元に密着しているかのひとつの指標になるので、僕はこの偏差値を「地元愛され度」と呼ぶことにします。

次に、それぞれのチームがアウェイで試合のときに、どれだけお客さんが入ったかというグラフが下図です。たとえば、北海道の937人が意味するのは、北海道がアウェイとなる各チームの試合の観客動員数において、1試合あたり平均して937人が観に来るということです。

言い換えると、ホームタウンの地域のお客さんが、地元チームが対戦するアウェイチームに対して、どのくらい魅力を感じているかを測るひとつの指標になります。僕は、この数字を「アウェイ集客力」と呼ぶことにします。

先ほど、ホームゲームの平均観客動員数ではトップだった北海道は、アウェイゲームの平均観客動員数になるとガクンと下がりました。偏差値換算すると、北海道の偏差値は32.1です。一方、名古屋を見てみます。名古屋がアウェイの試合は平均観客動員数1400人。偏差値にすると74.1もあります。つまり、名古屋オーシャンズ戦というだけで他のチームよりも集客できることになります。※追記参照

リーグへの貢献度

「地元愛され度」と「アウェイ集客力」は明らかに違うことがわかりました。北海道は、地元のホームゲームでは圧倒的な集客力を誇りますが、アウェイの試合で『今日は相手が北海道の試合だから観にいくぞ』という人はあまり多くない可能性があります。しかし、『対戦相手が名古屋だから観に行くか』というファンが、少なからずいることがわかります。

特定チームがよりお客さんを集客しているとすれば、チームの集客力=リーグへの貢献度とも言えます。「地元愛され度」と「アウェイ集客力」の平均をチームで高い順に並べてみると、名古屋、町田、北海道、墨田、湘南‥‥という順番になりました。つまり、観客動員数を基にすると、リーグへの貢献度は「名古屋」が最も高いという結果になります。

「名古屋一強」の構図は、『強い名古屋を観てみたい』というファンと『強い名古屋を倒すところを観たい』というファンのどちらの層にも影響を及ぼしているように見えますね。

この先、一強が崩れるとすれば、2強になったときどうなるか、3強になったときどうなるか、どの構図がリーグのファンにとって最適なのかを見極める必要があります。これはもうなってみないとわからないところなので、そうなったらもっと細かく分析します 笑

結論

「名古屋一強」の構図によって、観客動員数へ影響する要因のひとつに「名古屋戦」があることがわかりました。今後、リーグの観客動員数に与える影響を調べる時には「名古屋戦かどうか」も加味する必要があります。

今回話に触れなかったチームもありますが、どのチームにも絶対的な魅力があると思います。その魅力を発信して「地元愛され度」を高めると同時に、「アウェイ集客力」をつけることが各チームのやることです。ぼくら選手もそう。
そして、一強の構図にもそれなりの面白さがあるはずです。約10年間の蓄積があれば、一強の面白さもデータを分析すれば見つかるかもしれません。

※ご指摘いただいたので追記
「アウェイ集客力」はホームゲームの観客数に引っ張られるので、本来は偏差で見るべきです。今回時間なかったので、参考程度に見て下さい。。。

※追記2
実際の試合の観客動員数−各ホームゲームの平均観客動員数を算出し、該当するアウェイチームの試合で平均よりもどのくらい増減しているかを4シーズン分で分析した結果が下です。

このグラフで注目すべきは、名古屋以外のチームがアウェイの試合のとき増減は平均から100人程度なのに対して、名古屋がアウェイの試合だけいつもより300人増えているという点です。これが「アウェイ集客力」の差になります。
もっと正確にするなら、この増減に影響する他の影響(地理的要因、天候、曜日、時間帯、優勝可能性、プレーオフ進出可能性、経済的格差、人口密度、スポーツ関心層の割合など)を分析に入れる感じになると思います。
「名古屋一強」の構図がもたらす現状はこうなりました。以上。

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