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フットサルは後半からが勝負!

前回のノートを読んでいただいた方ありがとうございました!『もっとたくさんの人にフットサルを楽しんでもらいたい』という想いは、選手であれ、スタッフ、サポーターであれ、ちょっとファンであれ、誰でも共通だと思いました。

さて、フットサル観戦をもっと楽しくするために、データでフットサルを読み解こう!というこのノート。第2弾は、スポーツ観戦の醍醐味である「ゴール」の時間帯を少しだけ調べてみました。


おさらい

前回、フットサルの試合時間40分間からランダムに選んだ10秒間で、ゴールを見れる確率は2.8%、サッカーでいう1分間と同じくらいだとわかりました。フットサルは『10秒あれば1点取れる』とよく言われるのも納得できます。
(前回の記事はこちら
また、フットサルの1試合あたりの平均ゴール数は、約6点。昨シーズンの試合の19%ほどが、6点も入った試合でした。


もっともゴールが決まる時間は

サッカーでは、もっともゴールが生まれる時間帯は、試合開始から数分間と、試合終了直前の時間帯だそうです。ある期間において、Jリーグでは全ゴールのうちの25%が、75分〜90分の間に決まっていました。

それでは、フットサルはいったいどの時間帯にゴールが生まれやすいのか。今回も、Fリーグ公式サイトのデータを使用します。

Fリーグ公式サイトでは、大まかな時間帯と得点・失点数のデータが公開されていました。時間帯は、0〜10分、11〜20分、21〜30分、31〜40分と10分刻みです。それぞれの時間帯の得点(青)および失点数(赤)を示しています。

上図は、ヨコが時間帯、タテがゴール数です。1番右側のグラフ、つまり31~40分の時間帯にゴールがもっとも多いことがわかります。

この11年間のFリーグにおける全ゴール数のうち、約35%が最後の10分間で生まれおり、約58%が「後半」のゴールでした。逆に、前半開始10分までは、どのチームもゴール数がもっとも少なかったです。
サッカーと同様、試合の終盤に得点が入りやすいことがわかりました。ただ、フットサルにおいて10分は全体の1/4なので、せめて5分単位のデータが欲しいところ…泣


あと1分あれば、逆転できたかも…

次に、各時間帯で平均どのくらいのゴールが生まれたのかを見ていきます。その前に、各チームの試合数を合わせる必要があるので、Fリーグへの参入年度が遅い5チーム(府中、すみだ、仙台、浜松、北海道)を一旦データから抜きます(本来なら色々できますが、面倒なのでざっくり楽な方法で…)。
取り除いた残り7チームのデータは、11年間、全1512試合におけるゴール数データになりました。1チームあたりの各時間帯平均ゴール数は、0~10分が193.3点、11~20分が223.3点、21~30分が238.6点、31~40分が356.1点でした。11年間あるので11で割って、1シーズンあたりの1チームの各時間帯平均ゴール数は、0~10分が17.6点、11~20分が20.3点、21~30分が 21.7点、31~40分が32.4点となりました。
仮にこの通りに得点すると、1シーズンで合計91得点ですので、2017/18シーズンの最終得点数でみると「7位」になります。12チームのちょうど中間なので、7チームのデータでもそれなりに的を得ています。

1チームの1シーズンは33試合なので、31~40分における平均得点数32.4÷33試合で、1試合あたりラスト10分で平均0.98点を得点することになります。つまり、ほぼ毎試合ラスト10分でどちらのチームが1点取っているようです。

各時間帯の平均ゴール数がわかったので、前回同様、どの時間でも均等にチャンスがくると仮定すれば、それぞれの10分間でゴールが生まれる確率を計算できます。 試合のラスト10分間のうち、ランダムに選んだ1分間で生まれるゴールは、0.98点÷10分で0.098点、つまり試合終盤の1分間は得点する確率が9.8%。理論上、残り1分間で6秒に1回得点してもおかしくないシュートが打てればゴールが生まれることになります(実際はもちろんかなり厳しいですが…)。いずれにせよ、前半の1分と後半ラストの1分では、同じ1分でも確率が全然違いましたね。

前回と違うのは、今回は失点は含めない、得点での分析です。
ラスト1分で追いついたり、逆転する可能性が9.8%もあるので、選手もサポーターも最後まで諦めないで戦うことが大事ですね!


結論

フットサルの試合は、ほとんどが後半勝負!特に、ラスト10分間は得点率がぐっと上がる!今シーズンも金曜ナイターゲームがあります。仕事が少し長引いても安心してください。キックオフに間に合わなくても、得点シーンは観れます(たぶん)!ぜひ会場に行きましょう!


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