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「面白い」からスポーツを考える

こんにちは。この前人生2度目の野球観戦して来ました。結構面白かったんですが、わからないことも多かったのです。

前回は全く関係ない内容を書いてしまいました。今回は、前回よりスポーツに寄せた上で、フットサルのデータ分析とは違った角度から書いてみたいと思います。

フットサル観戦が楽しくなるためのnoteなわけですが、みなさんが何かを「楽しい」とか「面白い」と感じるためには、まず「面白い」とは何かを理解する必要がありますよね!!

ということで、今回は「そもそも面白いってなーに?」がテーマです。

「面白い」の原理?

さっそくですが、みなさんが「これ面白いな~」と感じることって、どんなものが思いつきますか?芸人さんの話、映画、ドラマ、スポーツ、ゲーム…などなど思い浮かぶものがあると思います。僕のこのnoteを面白いって言ってくれる人もいて嬉しいです〜!笑

いやいや、お前のnoteつまんねーし、ドラマや映画で感じる面白さって人によって違うよ!って言いたい人はもちろんいると思います。。一概に「これが面白い!」とは言えないんじゃ・・と。

確かに好き嫌いの好みはあるので、この内容が100%面白いんだと言えるはずありません。でも、もう少し見えないところ、その根底にあるものって何だろう?と考えてみることにします。

頭の中で無意識に計算してる

学問の世界でも、「あの研究は面白い」「その視点は面白くない」など言われることがあります。ここでいう「面白いかどうか」はちゃんと根拠があります。それは、

面白さ = 普通 - 実際の出来事

という式を頭の中で勝手に計算した結果です。

どういうことことかというと、実際の出来事はそのまま実際に起きていることですね。
普通というのは、「それ普通はこうだよね」っていう世間体とか常識みたいなものです。ですので、「どれだけ普通じゃないか」が「面白い」の正体だと言われています。たとえば、数年前に飲食界で流行った「俺のフレンチ」。フレンチはゆったり座って、1品1品コースの順番が決まっていてゆっくり食べるのが「普通」でした。そんななか、「俺のフレンチ」では立ち食いスタイルで安く高級フレンチと同じ料理が食べれることで話題となりました。世間が「面白いフレンチがあるぞ」と食いついたわけです。

「普通」ってめちゃくちゃ厄介者です。常識や世間体は、属する集団やコミュニティや国によって全然違う。だから、面白いって感じるものがみんな人それぞれなんですよね。

つまり、あなたが「面白くない」って思ったとしたら、それは

①普通と実際の出来事の差が小さかった時
②普通がどんなかわからない時

の2パターンです。

①はただ普通のことが起こっただけなので、何も言うことはなく面白くないんですが、問題は②のほうです。
②のせいで何も感じないことはよく起こります。重要なのは、②の感情は「つまらない」ではなくて「何とも思わない」になってしまうところです。さっきの式でいうと、「普通」が「0」なわけですから引き算したらマイナスになります。感じるものがないのも当然な気がします。つまらないと感じるということは、普通を知っていて普通と感じたからです。

面白いと思わせるには普通を知ってもらうこと

ここまで話をしてきて、何が言いたいかというと

『まずは普通を知ってもらおうよ!』

ってことです。

スポーツ観戦だって、「普通」がわからないから面白いのかわからないとなりがちです。そのスポーツの「普通」を知ってもらうことが「面白い!」と思わせるには不可欠だと思います。
その意味を込めて、フットサルの分析noteを僕は書いてきました。フットサルって、普通だいたい5、6点ゴールが決まるんだとか、終盤にゴールが生まれやすいとか、ルール以外にも知ってたほうが面白いんじゃないかと。

スポーツ観戦における面白い!

せっかくなので「スポーツ観戦の面白い!」を考えていこうと思います。
「今日の試合面白かったな~!」って思う時は、もちろん自分の応援するチームが勝ったという勝敗もありますが、やっぱり、終盤に大逆転とか、緊迫したどっちに転んでもおかしくない試合とかじゃないでしょうか?

スポーツビジネスの学術の世界でも、これはかなり昔から研究されています。以前少し紹介しましたが、ずーっと主流になっているベースの考え方が【戦力均衡】です。要は、「同じ強さのチーム同士の対決のほうが、どっち勝つかわからないから面白いじゃん」という発想です。アメリカのNFLがこれをリーグとして実践して成功したといわれています。

これに対して、リーガ・エスパニョーラはバルサとレアルの2強の構図でリーグは成功しているという事実があります。これは明らかに【戦力不均衡】ですよね。ですので、この考え方がすべてに適応するものではありません。

今日、お話したことでまとめるなら、NFLもリーガ・エスパニョーラも、しっかり「普通」が浸透したから人気なのではないか?と考えることができます。NFLの場合、毎年どのチームが優勝するかわからない状態が普通として浸透し、一方リーガでは2強が優勝争いをして、どのチームが2強を倒すかという状態が普通として浸透したと考えられます。

Fリーグの場合、普通として浸透しつつある状況は「名古屋一強」ですね。さっきの式に当てはめれば、優勝しなさそうなチームが名古屋を倒して優勝することが一番「面白い」はずです。試合以外にも、フウガの田口元気選手を筆頭にヲタ芸など企画をやっていましたが、あれも選手は普通試合しかしないから「面白い」って思いますよね(笑)

フットサルを盛り上げるには

いろんな方に「フットサルって面白いね!」って思ってもらうためには、「フットサルって面白いんだぞ!」って宣伝しても効果が薄い。そうではなくて、「室内スポーツってさ、フットサルってさ、普通こうなんだよね。でも『Fリーグ』ってこんなに普通と違うんだぜ!」って宣伝しないといけない。

僕が個人でできることは、フットサルというスポーツの特徴を分析して統計的に「普通」を知ってもらうくらいのことしかできません。選手、サポーター、チームが「普通はこうなんだけど、こんなに違うんだ!」っていろんな角度で「面白さ」を発信していけたらもっと盛り上がるはず。


あー早くボールが蹴りたい(笑)
今回も分析ではないnoteを、最後まで読んでいただきありがとうございました。

#アスリート #スポーツの面白さ #拡散


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