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生きていくペース

小さいころから人とのコミュニケーションがひどく苦手だった
友達といえる存在は今に至るまでいたことがない
生きていく自信は無かった

学生時代からまともに就職をして仕事を続けていく希望というものをもっていなかった
大学を卒業させてもらったけれど、高卒程度の現場仕事に就いた
幸いにそれなりにやってこれた

毎日仕事に行くのは怖かった
不安と闘いなから出勤していた
多分多くの人がそうなのだろう
来月のカレンダーを見ると絶望感を持っていた

稼ぐのに自信がないから扶養家族を持つことは最初からあきらめていた
家のローンを組むのも同様だ
私の年代ではまだ少数派に属する時代だった
まあでも人間関係がほぼ皆無だったためにいろいろ面倒なことは特に無かった
両親には期待を裏切って申し訳ない気持ちでいっぱいだ

月の収入は手取りで20万〜25万くらいだった
そのうち10万ちょっとくらいで生活した
それを20年間続けた
それなりに貯蓄ができた
ちょっとお金を使う生活を2年くらいやった
今年50になる

鬱で入院した
入退院を繰り返した
クレーム担当になったことが原因だが、私としては社会人であることに限界を感じている
中古マンションを買った
鬱の入院費がかかった
投資がコロナショックで2割持っていかれた

アーリーリタイアしようとしていた貯蓄はかなり減った
メンタルも身体もボロボロだ
世間はコロナショックで空前の失業者であふれそうだ
アーリーリタイアはあきらめてもうしばらく働くのかな
無理だと悲鳴を上げている自分がいる

でも
私は恵まれているのだろう
多分恵まれているのだろう
このポンコツメンタルで生きてこれた
それなりの人生だった
これからの人生のペースを測りかねている
どうしようかなあ


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