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儲かるのはいつも胡散臭いところ

崖っぷち作家のニジマルカです。

これは人から聞いた話なのですが、儲かるところというのは、いつも、いかがわしいところ、胡散臭い場所だそうです。

聞いたときは「なるほど!」と思いました。

そういうわけで、今回は「儲かるところはどこか」という話です。

安定すると儲からなくなる

新しい業種が生まれ、その業種の筋が良いと、爆発的に儲かるようになります。

すると、真似する人がたくさん出てきて、その業種が普及していきます。

どんどん普及して、ある程度、行き渡ると陳腐化(安定)してしまいます。

すると、もうその業種は儲からなくなるのですね。

簡単に言うと、安定すると儲からなくなるのです。

たとえばで言うと

たとえば、5〜10年くらい前の介護ビジネスがそうだったと思います。

小さいところが率先して参入して、かなり儲かったはずです。

ですが、今では大きな企業が参入するようになり、旨味はなくなりました。

業界が安定すると、大資本が入ってきて、小さいところは勝負できなくなるのです。

儲かるところは?

安定したところは儲かりません。

ではどこが儲かるかというと、不安定な場所です。


安定と不安定で例えてみましょう。

するとこうなります。

安定したところ:水たまり、池
不安定なところ:滝壺、急流

それぞれ説明していきましょう。

安定と不安定

安定したところというのは、水たまりや池のようなものです。

循環があまりなく、形も変わらず、水量もほぼ変わりません。

ある程度の生態系は維持できますが、これ以上の成長は見込めません。

つまり、安定した場所というのは、エネルギーレベルが低い場所です。

逆に、不安定なところというのは、滝壺のような場所です。

水自体に位置エネルギーがあり、流れが激しすぎて生物が住むのは容易ではありませんが、酸素が豊富で、土砂が撹拌されるため栄養分もあり、少し下流では豊かな生態系が作られるかもしれません。

つまり、不安定な場所というのは、エネルギーレベルが高い場所と言うことができます。

エネルギーが高い場所は胡散臭い

上で書いたとおり、不安定な場所というのはエネルギーが高い場所です。

では、エネルギーが高い場所とはどういうところでしょうか?

街でたとえるなら、飲み屋街や、風俗街などでしょう。

カジノなんかがあれば、そこもエネルギーが高いはずです。

総じて、いかがわしい場所胡散臭い場所だということがわかると思います。

そういう場所は、人同士が衝突し、欲望同士がぶつかり合うので、エネルギーが高くなるのです。

たいていの場合、大きいサイズのものと、小さいサイズのものが衝突しています。

たとえば風俗街などでは、普通の人の性欲(小さい)と、店側の金銭欲(大きい)がぶつかっているのがわかると思います。

何かと何かがぶつかるところが、不安定な場所であり、同時にエネルギーが高い場所です。

何かと何かの境界がエネルギーレベルが高い、と言うこともできます。

図にするとこうなります。↓

赤い丸のところで、小さいサイズと大きいサイズのものが衝突しています。

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実例でいうと?

実際の例でいうと、こんな感じです。

美容は小さいサイズの安定。

医療は大きいサイズの安定。

両方とも安定しきっているので、新規参入しても、大きく儲けることはできません。

ですが、そのなら、まだエネルギーが高いのです。

医療と美容の間には何があるでしょうか?

おわかりのとおり、美容整形です。

医療だか美容だかわからない境界の場所は、胡散臭いのですが、同時にエネルギーが高いのです。

ですから、そこにお金が集まるのですね。

他の例は?

スマホもそういう例だったと思います。

電話は大きいサイズの安定。

コンピューターは小さいサイズの安定。

電話とコンピューターの間に大きな需要がありました。

大ヒットしたものは、常にそういう場所で生まれているものだと思います。

パソコン自体がそうですね。

メインフレーム(業務用コンピューター)は大きいサイズの安定。

電卓は小さいサイズの安定。

その間に個人が使うコンピューターがありました。

そこに需要があるとは誰も思わなかったし、誰もやりたがらなかったわけですが、その胡散臭い領域に飛び込んだのが、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスだったわけです。

AKB48もそうだったかもしれません。

アイドルは大きいサイズの安定。

近所の可愛い子、クラスの可愛い子は小さいサイズの安定。

その間に「会いに行けるアイドル」という胡散臭い領域がありました。

Youtuberもそうでしょう。

テレビは大きいサイズの安定。

その辺にいる面白い素人は小さいサイズの安定。

その間にYoutuberがいます。

Youtuberが登場したとき、誰もが「うさんくさい」と思ったはずです。

誰もが「胡散臭い」「頭おかしい」「恥ずかしすぎる」と思うところに、次の大ヒットが隠れています。

不安定な場所は移動する

不安定な場所も、普及しきってしまえば、安定してしまいます。

すると、そこも儲からなくなるのですね。

ですから、ヒットを飛ばし続けている人や会社というのは、常に「胡散臭い場所」「何かが衝突する不安定な場所」を探しているものだと思います。

また、不安定な場所というのは、文字通り、不安定なので、ちょっとずれるとゴロゴロと転がり落ちてしまいます。

商売のうまい人というのは、そういう不安定でぎりぎりのキワキワのところ踏み外さずに歩いていけるということでしょうね。

今回のまとめ

儲かるところは胡散臭いところ、という話でした。

1.安定したところは儲からない
2.不安定なところ(エネルギーが高い場所)が儲かる
3.不安定なところは、大きいサイズの何かと小さいサイズの何かが衝突している
4.不安定な場所も安定してしまえば儲からなくなる
5.不安定な場所は移動するので、それについていかないと転がり落ちる

コンテンツにも同じような法則が成り立つと思います。

大ヒットしたものは、たいてい何かと何かの境界にあり、「それはないわ〜」と思われていたものだったりします。

それではまたべあー。



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