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【第496回】《トピックス》実務で党内で関わったAV新法を解説《特集》絶版本もスマホで閲覧可能に!国会図書館デジタル化、舞台裏に迫る(2022/05/25)【山田太郎のさんちゃんねる】文字起こし風要約

出演者:

  • 山田太郎 参議院議員・全国比例 公式サイト Twitter

  • 小山紘一 山田太郎さんの政策担当秘書・弁護士 Twitter

  • 萌生めぐみめぐみ アシスタント・イラストレーター Twitter

今回のさんちゃんねるについて

めぐめぐ:
 みなさんこんばんは山田太郎のさんちゃんねるの時間です。この番組は、表現の自由をめぐる問題をはじめとして、さまざまな政治的な話題について、一緒に考えていこうという目的でお送りしております。

 本日の特集は、絶版本もスマホで閲覧可能に!国会図書館デジタル化、舞台裏に迫る。

 ぜひともチャンネル登録・いいね・コメント・実況ツイート等をよろしくお願いします。

山田さん:
 ということで、デジタル図書館と、AV新法の話をやりたいと思っています。AV新法に関しては、私も直接実務者ではないんですが、表現の自由ということに関して、かなり意見を言っているのと、どういう法文にするのかというのを持っていますので、少し時間をかけてふれていきたいと思っています。さて、ではニュースからいきましょう。

ニュース ゆっくり茶番劇、商標の抹消申請へ 官房長官コメントも

山田さん:
 ということで、あっけない幕切れというか、ゆっくり茶番劇については、結局この柚葉氏が申請を取り下げたということで、一応商標権はこの問題については解決したんですが、松野官房長官が言うように、特に今回注目するべきは二次創作について官房長官の記者会見で語られる時代になったということであります。

 実は松野さんはうちの事務所にも来ていて(小山:おこし頂いて)、 ネット戦略等について、まだ松野さんが官房長官になる前に、私がご説明した時も熱心に聞いておられましたので、漫画とかアニメとかゲームとか、ネットに関することや二次創作については比較的詳しいと思っています。

 私としてはこの官房長官の発言等もあったんですが、一応これを知財の方でもし押さえとくのであれば、第二、 第三の「ゆっくり茶番劇」になるのはまずいので、審査のあり方なのか、商標とその他の知財に関しても、自由に使える部分というのか、もちろん権利の保障というのは必要だと思いますが、今後問題にならないように押さえていきたい。

 とにかく二次創作を保障するために、ドワンゴさんも商標を登録とおっしゃっていますが、あまり、そういうやり方は結構面倒くさい。

小山さん:
 ドワンゴさんぐらい力があって、ゆっくりぐらい市民権があれば、そういうこともあるんでしょうけれども。

山田さん:
 二次創作とか二次利用が防衛出願で守られるというのは妙な話で、いわゆるネットミームと言われるような、一般用語が商標等で登録できちゃうというのは大混乱するのは当然だし、審査体制も事実上たった一人でやっていて、その上長が一人で、計二人で決めているような実態とかもわかってきました。

 ちょっと対処する必要があるかなと思っていまして、党の方でこれは提言していければと思っています。ちょっと今後どうなるのかというのをまた、具体的になったら皆さんに報告したいと思います。

 それと、やはり時代が変わったよね。二次創作とかコミケとかという言葉が国会でも、官邸の記者会見でも、それは重要なのだということで、僕はそういう意味では自民党に来て、いろいろな人たちにアナウンス効果というか、そういうのはあったんじゃないかなと自負しています。

ニュース 首都直下地震、被害想定見直し

山田さん:
 ということで、これもすごく大事でして、30年以内に首都直下型地震が来る割合が7割というのは驚きだよね。南海トラフも30年以内に7割でくると言っているんですけれども、毎年この(被害)試算の想定が減っていなかったんです。

 おかしいよねという話で、耐震性もそうだし、情報をうまく使って逃げられたり、震災はちょっと特集をやりたいですどこかで。

 地震で亡くなる人も、例えば火災に巻き込まれたり、津波で亡くなったりいろいろあるんですけれども、あるいは避難所にいて、持病を持っていて薬がなかったりとか、ストレス死みたいなのも実は多かったりします。

 デジタル化は防災でもすごく大事で、今こども家庭庁の議論をしていますけど、デジタル防災庁も必要だということで提言をしています。

小山さん:
 
これは名称が2つあって、デジタル防災庁か防災情報庁か。

山田さん:
 防災情報庁でもいいんですけれど、防災のデジタル化というのを今後進めようとしているんだけど、これも内閣府だったり、気象庁だったり、国土交通省だったり縦割りということで、なかなか進んでいないところがあるんだけれども、しっかりここはやっていきたいと思います。

ニュース 最高裁、在外邦人の国民審査投票不可は違憲

山田さん:
 ということで、流れ的にはこれがたぶん、ネット投票につながる可能性が高いということです。私もデジタル政務官なので言えることと言えないことがあるんですが、ちょっと資料を。

山田さん:
 これは衆議院選挙のたびに、投票用紙の中に最高裁裁判官の名前が書いてあって×を付けて審査する、何も付けていなければ○になるわけで、事実上×が過半数を超えないので、あれで誰かクビになった人はいないんだけど、一応国民が審査が出来るんだけど、これが海外にいる人たちは実はできない。

 実はこれに先駆けてというか、違憲立法審査権で違憲と認められたものをまとめてみました。

山田さん:
 それで大事なのは、7番目を見てほしいんですが、在外邦人選挙権の制限違憲判決、簡単に言うと、海外にいる日本人が選挙の参加ができませんというのも出ているわけですよ。

 もうネットで投票ということ以外で対応できないから、まず、在外邦人に関してはネット投票になる。それをきっかけにたぶん国内でもネット投票にはなるということが想起されるので、すごく大きい。

 動きがあれば皆さんに、またこれについては改めてやりたいと思っています。

ニュース 立憲民主党、性行為を伴うAV撮影禁止の法案提出検討

山田さん:
 AV出演被害防止・救済法ということで、発端は18歳19歳の成人年齢引き下げ、そうすると、今までは未成年で18歳19歳が守られていたのが突然、契約上無効にできません、これを救済できないのかということ。

 本来は契約行為だということと、引き下げというのはもう前から決まっていたんだから、そのときに議論するべきだったんだけれども急に。

 本当はこれってAV出演だけの問題ではなくて、いろいろな商取引の契約に基づく問題だったりするわけだから、そっちも含めて議論しないのは、なぜAVだけの契約が取り上げられるのかと。

 確かにAVというのは、一度出るとネットとかで拡散してしまって、なかなか消すことができない、一生残る可能性があるということで、やはり重たいよねという話もあって、特に表現の自由に関して問題にならないように、一応条文等の内容に関しても、私も実は自民党内でレビューをしてきました。

 今回のAV新法が非常に革新的なのは、歳とは関係なく20であろうと21であろうと、そういう被害に遭っちゃう人はいるんじゃないのということで、年齢を18・19だけに限るのはおかしいんじゃないのという議論をしたんですね。

 いずれにしても、契約上ちゃんと守られている範疇でやるということであればそれは認められるし、その契約をしたとしても、やはりよく考えたらやめたいですと言えるようにしたということ。

 もう1つ、立憲さんが言っている、いわゆるAV禁止なる実際の性行為禁止の何が問題なのかといったところも少し議論をしておきたいと思います。

 まずセックスワーカーとかセックスワークというものをどう考えるかというのが1つポイントになると思っています。

 こういうのをもし非合法化してしまうと、その実際の性行為をした人も捕まっちゃう可能性がある、守られなくなっちゃうんですよ。もう1つは潜ちゃう、裏に、そうすると法律の外の世界になってしまうという問題もある。

 児童ポルノ禁止法なんかも、(児童が)自撮りで捕まるという、誰を守ってたんだっけってなる。これも個人法益ということを考えるのであれば、強要されたら当然それはあり得ないんだけれども、強要されたわけじゃない、認めていたにもかかわらず、その人自身が捕まってしまう。

 それともう1つ、これはマンガアニメゲームに絶対及ばないよね?という話は、僕はこれは最初の段階からかなりくさびを打ってやってきました。

小山さん:
 ある団体の声明が出ていまして、その中で犯罪フィクションのコンテンツを禁止してくださいという提言のところで『性的コンテンツから性犯罪を誘発することは、警察庁の発表でも明らかになっています。』という文書がありましたので、警察庁に問い合わせをしました。

山田さん:
 警察庁の正式なコメントが出ています。

小山さん:
 お尋ねの中にある警察庁の発表が、具体的に何を示しているのか判然としませんが、性的コンテンツが性犯罪を誘発するといった発表に該当するものについては承知していない。

 電話で追加確認をしたところ、警察庁としては性的コンテンツが性犯罪を誘発するという発表をした覚えは一切ありませんとのことです。

山田さん:
 ということで、何か山田太郎スルーするのかとか、無視しているのかとか、表現の自由は大丈夫かとか言われますけど、ちゃんとやっていますから。

小山さん:
 けれども、創作的な表現については規制の必要がないんじゃないかと、これまでの見解をもっと理論武装もしていかないと、一緒に何かされちゃいそうな勢いが今あるなと、ちょっと怖いなと思っています。

 こうやって警察庁が発表しましたとか言われると、国民も内容を確認しないでみんなそうだそうだと言っちゃうんですけれども、警察庁は発表してませんということ。

山田さん:
 正式に回答が来まして、そんな事実はないそうです。ということで、また改めてこれは、話が進んできたらもう1回ぐらい取り上げたいと思っています。

特集 絶版本もスマホで閲覧可能に!国会図書館デジタル化、舞台裏に迫る

山田さん:
 まず、今回皆さんにとっては大きいのは、個人向けデジタル化資料送信サービス、5月19日からは、絶版等の理由で入手が困難な152万点が見られるようになりました。

 以前から著作権の保護期間が切れているようなもの、これは57万点ぐらいで、足して200万点ぐらいがネットで見られるようになったとこういうことです。

こんな感じで見れます
152万点の内訳

山田さん:
 なかなか新聞の記事では詳しく出ていないので、Q&A集を作りました。

山田さん:
 実はこの足して200万点強は、1968年以前の刊行物というのが主なんですが、概ね2000年ぐらいのまでのものを急遽、5年ぐらいかけてデジタル化しようとしています、これが順次進んでいきますので、公開できるものはどんどん増えてくる。

山田さん:
 今までは無償かつDRMがないものを収集してきたんですが、今回は有償またはDRMがついているものについても収納するということになって、いろいろなものが国立国会図書館デジタル化ということで収納されて、順次それがいろいろなルールに基づいて公開されていくということなんです。

図書館のデジタル化に向けた国家戦略

こちらは令和6年からの予定

山田さん:
 それから、地方創生の文脈からいっても、やはり地方には大きな図書館がありませんということで、図書館資料のリクエストがあればメール送信、資料そのものを送れるような形にしましょうということにしたんです。

詳細はまだ完全に固まっていない
これは国会図書館だけではなく図書館全体のお話

山田さん:
 簡単に言うと、学校でYouTubeを見るとか何かの教材をネットから取って見る場合に、著作権法の違反になっちゃうのと、ただで使ったらまずいでしょという話なんですね。

 そこで学校や授業で使う目的であれば、生徒何人ということで補償金を出して、それでもって自由に教育目的であれば使えるという仕組みを作った。

 だって事実上、学校ではみんなググったり、YouTubeとかで歴史の勉強でも、良いものがあったら見ようというのができなかったんです。これを授業目的公衆送信補償金制度というのを作ることによって、安価な値段でもって、学生たちが使えるようになったというのも大きいと思います。

ボーンデジタルとは紙ではなく最初からデジタルデータのみのメディア

山田さん:
 昨今国会の中でも、すぐブロックチェーンとかNFTという議員が増えてきたんだけど実はすごく難しくて、オリジナルとNFT・ブロックチェーンというのを証明をどうするのかというのが重要なんですよ。

小山さん:
 NFTのマーケットに出されているもののかなりの割合が海賊版というか、権利者はこんなの許諾してないとか、全く知らないみたいな。

 今回のゆっくり茶番劇の商標登録にも若干近いところがあって、誰でも登録できちゃうから、本当にそれでいいのって。

山田さん:
 何でもかんでもNFTとかWeb3.0とかのっかっちゃうのは、僕はちゃんとこのブロックチェーンやってきてるから、デジタル政務官もやってるんでそこは慎重なんですよ。

 忘れられる権利っていうのも、意見が例えば変わったとするじゃん、過去の(発言を)ほじくりだされて、 政治家はもしかしたら過去の発言の責任とらなきゃいけないかもしれないんだけど、人は成長するから、忘れられたい過去がある、(過去よりも)これからが僕は大事だと思うんだよね。

山田さん:
 これまでの歩みを紹介したいんですけれども、かなり2019年ぐらいから努力して提言書をまとめたりだとか、いろんな法律を通したり予算を確保したということです。

今日のまとめ

山田さん:
 今日の本来の特集はこの図書館のデジタルアーカイブとか、著作権法の問題だとか非常に重要だと思います。

 これがみんな使えるようになると、例えば大学なんかもそうなんだけど、図書館も同じような本をいっぱい持ってるじゃん、それがお互いネットワークで結び付き合えば、もっとユーザーサイドとしては利便性は高まるとい思ってますので、結構重要なことをやってきた自負はあります。

 まずは絶版本から、その次がメール等による送信で、絶版の方もまだOCR検索とかっていうのができなかったりするんだけど、一部これがこれができるようになったり、コピーもできるようになる。

 その後ボーンデジタルということでの格納が行われて、有償になるだろうけど、そのルールをちゃんと整備したうえで見れるようになる。

小山さん:
 国会図書館の皆さんに私は本当に感謝しかないというのと、国立国会図書館月報の733号(2022年5月号)に国会図書館デジタル化の特集があるので、ぜひ皆さん見ていただきたいというのと、


小山さん:
 バラバラのページを繋げたもので、これは国立国会図書館のTwitterの画像なんですけれども、右の画像、国家戦略の本気を見たみたいにバズってましたけども、こういうのもこの国会図書館の月報の中で紹介されてます。

山田さん:
 僕も議員として、ここはあんまり目立ってないかもしれないけど、議員冥利に尽きると思うんだよね、日本のデジタル化とかそういうの進められたっていうのが。

 よく言ってるのが衆参で700名以上の国会議員がいるんだからさ、これ以外にもいっぱい大事なことあると思いますよ、それを1人1人の議員が気づいて手当をして仕事をすれば、ものすごく日本はよくなると思ってるんだよね。

 あとAV新法に関しては私も対処・対応していますので、変な議論にならないように最後まで頑張って、これはちゃんと最終的に国会を通った段階で、皆さんにはもう一度、まあ大丈夫だということを説明をしたいと思います。

 それでは今日はこれぐらいで、どうもありがとうございました。



 みなさん、今日のさんちゃんねるはいかがでしたでしょうか。ぜひ感想などを「#山田太郎のさんちゃんねる」を付けてツイッターに投稿をよろしくお願いいたします。



虹杜コメント:
 今回の文字起こしは以上です。今回は(特に特集部分は)いつも以上にカットしています。私ではちょっと難しく理解できない部分も多く、もしかしたら重要な部分も端折ってしまったかもしれません。申し訳ございませんが、詳しい内容を知りたい方は是非動画の方をご覧下さいませ。

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