超ふわっとした楽譜のはなし。楽譜に書いてあることと、書かれてないけど(眼に見えないけど)書いてあること。全部きっちり歌って初めて自由に歌える


zoomレッスンでした。
今日のレッスンで伝えたことは、
「楽譜に『書かれていること』と
『書かれてないけど(眼に見えないないけど)書いてあること』を
同じくらいきっちりと歌ってください」でした。

楽譜に向き合って、楽譜に書いてあることを忠実に再現することは決して「窮屈」「面白みがない」「型にはまった」ことではありません。

むしろ、最初にしっかりと楽譜をみて、楽譜に書かれていることを余すところなくきっちり歌ってはじめて、自由に歌えて、楽譜を離れたときに自分の歌になるのだと思います。

冒頭の一文、「楽譜に書いてあること」。
これは、眼に見える音符、休符、指示、などですね。

では「書かれてないけど(眼に見えないけど)書いてあること」はなんでしょうか。それは、抑揚、リズムの感じ方、二分音符や四分音符などの伸ばし方などなどです。


それは、記号として目に見える形としては書かれていません。
ではどうすればそれがわかるのか?

まずは、きっちりと音符と歌詞を歌います。
これだけでもけっこうできてないことが多いのです。
初見で歌えるような楽譜でも、すべての音符を全部伸ばし切っているか?歌いきっているか?というと意外といいかげんだったりします。
まずはそれをします。

そしてその時に喉に無理な力が加わってないか?詰めてないか?苦しくないかなどをチェックします。

そうするとだんだん、
「この音からこの音に、この歌詞で飛ぶのなら、ここで少し膨らませて息をたくさん使って次に行く方がのどに負担がなくて自然だな」
「次がこの音の場合はこの前はちょっと高めに取る方が次で喉が落ち着く感じがするな」「ここでアクセントを入れると次のロングトーンの息が保ちやすいな」というふうに感じられてきます。あいまいですよね;;

でもここはひとつ、自分の感覚、「きもちいいかきもちよくないか」そんな感じでいいのでそれを頼ってみてください。
頭を働かせながらこれをやるのが大事なのです。

自分の歌になるとき

楽譜に書かれていないけど「ある」もの。
それを、たくさん見つけられるほど、その楽譜と自分との距離は縮まり、
その歌は自分の歌になるのだと思います。

私の楽譜の見方は決してきっちりしている方ではありません。
どちらかというと楽譜は苦手です。
注意散漫なのですごくエネルギーがいるのです。

その私でも最低限やっていることがこれ、という感じです。
誰でもできる、感覚的な楽譜の見方だと思います。
そうしたら不器用な私でもある程度自由に楽しく歌えるのです。

完璧を目指さない


コツは、完璧にやろうと思わないことです。
どこか見落としたり抜けてもいい。
それよりも、楽譜に書かれていないけれど「ある」ものを見つける楽しさが少しでも感じられたらいい、そんなふうに思ってください。
楽譜は、資料ではなく、「お手紙」「物語」です。


音楽に向き合うこと

いろんな考え方や感じ方があるとは思います。
ストイックに、完璧を目指し高みに向かうことももちろん素晴らしいことです。それがあっている人もいると思います。

でも、間違えたり、楽譜を見落としたからといって、その道から外れるのかというとそんなことは全然ないと思います。
抜けたり間違えたりしても、それが、「できてない」ことにはならない。
一つでもできたら、いいのです。

音楽は、楽譜の間違いひとつで逃げて行ったり扉を閉じてしまうようなものではありません。私たちが想像するより、もっと、優しく鷹揚で、懐が大きいものなのだと、私は思っています。
その前提で楽譜にゆったり向き合ってみてください。


楽譜が苦手な私の、すごくざっくりとした、
楽譜の見方でした。
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