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企業内の新規事業担当者として気を付けるべきことの考察

少し前になりますが、大企業内新規事業に関する記事が日経電子版にありました。

大企業新規事業立ち上げ支援をする守屋実さんがおっしゃるところ
・成功の要因はわからないけど、失敗の要因はわかった
・大企業だと本業があるから、新規事業はそれに引っ張られることが失敗の原因
・大企業内で新規事業を育てるには「お金、意思決定、評価」の3つの断捨離をしないといけない

■ 担当者個人として注意すべきことは?

新規事業ないし新しい取り組みが社内で評価されないということは守屋さんのおっしゃるとおりで、応援してもらえてないとか、理解されないとか、ほかの企業さんからもよく耳にすることです。大企業の中で新規事業を組織化することの鉄則だと思います。

一方で、過度に評価され過ぎちゃうこともある、いや、過度に受け止めすぎちゃうことがある。担当者個人として注意すべきはこっちだと感じます。

会社内で新しい取り組みをしていると、結構な頻度で、「おもしろいことやってるよねー」「いいよねー」とほめてもらえることがあります。

そもそも新しい取り組み自体が乏しい状況だとなおさら。
売上も利益もぜんぜんついてきてなくても「取り組むこと自体が新鮮だ」と言ってくれるケースで、社内評価の高い人が担当者であるほどこういう声をかけられやすい傾向があると考えます。

■ 安住回避こそ徹底しなければ

担当者個人としても、この時点でも相当頑張ってるつもりなので、こうした声はうれしいはずです。
PLとかでもそう、事前に立てた目標への道のりもそう。ゴールからの逆算距離で考えたらぜんぜんって状況でも、俺頑張ってるしな、って安住しかねません。

でも、当然っちゃ当然なんですが、本来的に評価されるべきは、そこから先に抜けてからです。

■ 優しい言葉はありがたく受け止め、自分には厳しく

今でも十分頑張ってるよねって言ってもらえるとすごくうれしい。ときには「仮に失敗しても、この経験はきっと役立つよ」とも言ってくれたりして。

本人としても、今も頑張っているし、これからも頑張り続けようとしてるんだから。さぼってるわけじゃないんだから。楽しようとしてるんじゃないんだから、今のまま頑張ろうよ、と。
上図でいうと、Aへの安住引力はとてつもなく強い。

でも、でもですよ。

失敗って、今のままの進め方で本当にやりきった失敗になるんですか?
取り組んでいることだけで安心していませんか?
今の頑張りを継続するだけで満足していませんか?

一歩踏み出せば、競争率はグンと下がります
逆に、今に安住していたらそのままですよ。

そう、この投稿は、この投稿を書いている私自身へのメッセージです。
長々とお付き合いさせてしまい、失礼しました。

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