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Tokyo Sauna Work Design Week~よし、サウナで働こう〜@スカイスパYOKOHAMA イベントレポート!

こんにちは。日本経済新聞社のnote x NIKKEI担当の井木康文と申します!趣味はサウナとプロレスです。

11月13日、スカイスパYOKOHAMA(横浜市)で『Tokyo Sauna Work Design Week~よし、サウナで働こう~』が開催されました。同イベントは、働き方について考える「TokyoWork Design Week」の分科会として開催されたもの。「働き方」と「サウナ」という一見意外な組み合わせではありますが、サウナ好きの経営者や「企業内サウナ部」の部長が登壇し、サウナに負けない熱いトークを交わしました。

日本経済新聞社のサウナ部長が登壇することや、COMEMOの投稿者の秋好さん・西村さんらも登壇する繋がりもあり、イベントの運営スタッフとして、本レポートを書かせて頂くことになりました。私自身も中学生の頃からサウナに通う「サウナー」で、今も週3回以上はサウナに行くほど好きなのでとてもうれしく思います。

経営者はなぜサウナに吸い込まれるのか。経営者たちが語り合う!

まずは企業経営者のトーク。いずれ劣らぬサウナ好きが、サウナとの付き合い方を話しました。クラウドソーシング大手・ランサーズの秋吉陽介社長は「サウナはミニ”ディープワーク”の場」と話します。スマホを持ち込めない場所だけに集中して思考を巡らせることができ、サウナ後には水風呂で思考をリセットするそう。「サウナ室に入る前には考えるテーマをひとつ決めて入る」と活用法を話していました。

秋好さんのサウナの入り方については、以前にCOMEMOにも投稿をして頂いています。 サウナは「ミニディープワーク」を行う場所という、短期間で重要な意思決定が必要となる、経営者ならではの使い方等をご紹介して頂いております。

クラウドファンディングを運営するマクアケの中山亮太郎社長は逆に「サウナは頭を空にする場」と捉えています。サウナ後に休憩室のリクライニングでくつろぎながら戦略を考えるそうです。

ネットメディア運営のTABI LABOの久志尚太郎社長は「サウナはクリエイティビティを解放するのに最適」と仕事への貢献を強調していました。

多忙な経営者はサウナにどの位の頻度で行っているのでしょうか。「地方出張や何かのついでに絶対いく。週3くらいは行っている」(秋好)、「週末にサウナのためだけに静岡や宇都宮に行く。頭を空っぽにしたいのかも」(中山)。「四半期に一回、静岡のサウナしきじに経営合宿に行く」(PR Tableの菅原弘暁取締役)。「30分空いたら行く」(久志)とバラバラ。忙しい中でもサウナに通い、生活に不可欠な存在となっている様子が伺えました。

皆さん、部下とサウナに行くことも多いそうで、社内の未経験者を勧誘したい、という思いは共通でお持ちのよう。ただ秋好さんは「お酒と同様、サウナの強要はだめ」とクギをさしていました。

なぜ企業にサウナ部が必要なのか? 企業内サウナ部長たちが語り合う!

仕事とサウナを組み合わ背ているのは、経営者だけではありません。現場の社員もサウナを活用して、様々に交流を進めています。企業では「サウナ部」が立ち上がり、終業後などに連れ立ってサウナに行くことで社員間の交流を活発化し、業務の効率化に役立てる動きが出ています。

コクヨエンジニアリング&テクノロジー(KET)の川田直樹さんは「サウリーマン」を自称するほどのサウナ好き。会場となったスカイスパは今回、改装されて仕事ができるコワーキングスペースができましたが、こちらを手がけた張本人です。


KETは全国の支社にサウナ部があり、全国に37人の部員が所属。「年齢や組織を横断したコミュニケーションができる」とメリットを強調します。


ちなみに会場となったスカイスパは11月に改装されたばかり。食堂がコワーキングスペースになっており、館内はいたるところにパソコンで作業ができるスペースやコンセントが設置されています。木製のテーブルや椅子とグレーを基調にした内装はサウナの本場、北欧をイメージして作られたとのこと。ノルウェー産の苔を飾りにあしらうなど細かいこだわりも感じられます。

結婚情報サイト運営の、みんなのウェディングの瀬尾圭太さんは好きが高じてサウナの口コミ情報を共有するサイト『サウナタイム』を作ったほど。普段は営業の統括役として日本中を飛び回っており「あえて仕事や肩書きをサウナに持ち込む」ことで部署や勤務地もバラバラな部員をまとめる効果があると話します。実際、瀬尾さんはサウナ部員への仕事上のフィードバックは必ずサウナで行うそう。その理由は「どんな話でも15分で終わり、シビアな話もすっきりと終わらせることができる」ため。特にお気に入りは名古屋市にある「ウェルビー今池店」の「からふろ」。2人も入ればいっぱいの畳敷きのサウナで、来客が自ら蒸気を起こすことができます。静かな空間、自分のペースで温度と湿度をコントロールできるため、じっくりと向き合って会話をするのには最適。サウナーの多い会場では、納得のチョイスに深くうなづく人も多く見られました。

意外な業種もサウナを活用しています。会計事務所やコンサルティングのEY Japanで人材育成を担当している高須邦臣さんは、社内でCSO(Chief Sauna Officer)を名乗っています。同社では「服だけでなく肩書きも脱ぐ」を合言葉に新入社員から幹部までフラットな交流をしており、「オフィス近くの新橋のサウナ『アスティル』に行けば、だいたい誰かいる」状態。「サウナでは本音の会話ができ、タコツボ状態の組織風土に風穴を開けるのに有効」とインフォーマルなプラットフォームとしてのサウナの効用を語りました。

ちなみに今回は日本経済新聞社のサウナ部長も参加しました。実は日経は60人超の部員を抱える、日本最大規模のサウナ部があり、所属や年齢、肩書きにとらわれない交流の場として活発に活動しています。20代の頃から部長を務める岡本康佑は、その人望と企画力で巨大組織をまとめています。ただ「仕事上はヒラ社員だが、サウナ部では”部長”なので、職場で年上のサウナ部員から『部長!』と呼ばれると周りが混乱する」と、思わぬ悩みを告白していました。

サウナというと「がまん大会」のようなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、リフレッシュや交流の場として多くのビジネスパーソンが利用していることがお分かりいただけたと思います。未経験の方も、興味があればぜひ、お近くのサウナに足を運んでみてください。ただし、紳士淑女の皆さまにおかれましては、サウナから出て水風呂に入る前は、汗を流すことをお忘れなく。


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