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10/14 エドワード・ヤン

エドワード・ヤンという台湾出身の監督の作品が好きだ。何回か東アジアの映画の授業を教えていて、特に『台北ストーリー』は何回も見ている。『台北ストーリー』が好きなのは侯孝賢演じる主人公がなんとなく夜、昔の自分が野球をやっているビデオを見ているシーンがあって、それが自分と重なるからだ。あの主人公のようにそこまで今の自分が過去の自分と今の自分に引き裂かれているようには感じないが、その様な偶然の経験の一致が、もしかしてこの作品は自分にとって重要なメッセージを発しているのではないかという気にさせる。だから時々昔のビデオを見たりして、エドワード・ヤンは何を考えていたのだろうと考える。