やばい医者について、予防策はない

モンスターペイシェントまでいかないが、「この治療は大丈夫なんですか?」「それは何でですか?」といって、医者や看護師にちょっと詰め気味の患者さんや家族がいます。

よくよく話を聞いてみると、医療関係者に対する不信感があるわけではなくて、自身または家族の身体がとても心配で、その気持ちから来ているセリフであることもしばしばです。

ただ、最初に接する看護師のカルテに、「めんどくさい患者」のような記載をされたり、口頭で引き継ぎされたりすることは多いと思います。

あと、めんどくさいことになる患者として、身内に医療従事者がいるのは、重要な情報として記録されたり、引き継ぎされたりすることが多いです。
傾向としては説明とか丁寧に対応されることが多いです。

対応をミスって、問題になったり、訴訟になったりするのを防ぐためですね。

救急の寺澤秀一先生の本にも、昔の経験で、患者の身内に医療関係者がいて、対応が至らなかった後悔が書いてありました。

僕の家族の体調が悪くなった時、必ず「家族が医者というように」と言っています。
適当な医者が多いので、適当なことされた時、訴訟の可能性をちらつかせるためです。

なぜこうしているのかというと、適当なミスされて何かことが起こって訴訟になった時、勝訴したとしても、
後遺症や病状の進行はもう取り返しがつかないことが多いんですね。「1億円もらいました、2ヶ月で亡くなります」だと、意味がないわけではないが、損失は究極的には補填されない。

つまり、医師のいい加減な診療のダウンサイドは、患者が背負う構造になっています。
リスクの非対称性があります。
ペナルティはあらかじめちらつかせる必要があると思います。

でも、最近、身内に医者がいるって言っていても、超適当な対応を取られる場合があって、
「大丈夫かな?」って思う時があります。
呼吸器科受診して、聴診器当ててもらえなかったとか。
診療行為って密室なので、いくらでも手を抜けてしまう構造になってもいます。

結論:決定的な予防策はないので、違和感を感じたら早めに変えるしかない。質問をしまくるめんどくさい患者になるのもあり