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文系デザイナーです。note で文章を書く練習をしています。 普段はひっそりとアプリの UI デザインなどをしています。

UI トレースは何をトレースしているのか

エレクトリックベースをはじめて買ったとき、まず練習したのは Mr.Big の To Be With You だった。Billy Sheehan のベースの中ではそこまで難易度が高くないバラードだし、寮で同じ部屋の先輩が、よく口ずさんでいたから。

楽器を手にした人が最初にやるのは、誰かの作った曲を奏でることだろう。たくさんの曲をコピーするうちに、だんだんと自分なりの弾き方が身についていく。

その

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プロトタイプ

暗闇に一筋の光が降ってくる。
それは会議中に、
インタビュー中に、
何かをじっと観察する際に、
歩いたり、走ったりするときに。

光は私にぶつかって弾け、破片が星屑のように明滅する。
私は両手をのばして、こぼれ落ちないようにそれを必死で掴もうとする。

脳のどこかが発火する、その火花をみているのだろうか。
言葉ではなく、イメージが、イメージが流星のように降ってくる。
いつも、いつも、そうなんだ。

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さようなら、ロスジェネの私

今は売り手市場らしい。

会社の採用担当の人たちが言っていた。
「インターンで職場体験をしてもらって、会社の良さを知り、ぜひうちの会社を受けてもらいたい」

今どきの新卒は、無料で職業体験までできるのか、オープンキャンパスみたいだな、そんな風に思った後、少し胸がチクチクした。
羨ましかった。

内定して、入社式があって、研修があって、同期がいる。人事のカリキュラムに添って、丁寧に指導してもらい、経

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インクルーシブデザインができること

インクルーシブデザインとは、共に考えるデザインの方法だ。
障害者や高齢者など、これまでサービスや製品でメインターゲットから排除されていた極端なニーズをもった人々を、企画や開発の初期段階から巻き込み、内包し、最終的にビジネスとして成り立つものにしていく。

排除されてきた弱者にフォーカスするという、その慈善的な要素や、理想とする所の類似性から、ユニバーサルデザインとの違いついてよく言及されるが、イン

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デザイナーの手の内

デザイナーに対して「とりあえず作ってください、見ないとわからないから」というのは、建築家に「とりあえず家建ててください、住まないと分からないから」というのと同じことだ。

そんな苦言を呈してしまうくらい、デザイナーは「とりあえず見た目を作って」というオーダーに疲弊している。なんだか簡単にできて、軽いものだと扱われてることに不満を感じるし、「とりあえず作るデザイン」に報酬が支払われないことも多いから

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大切なものは目に見えない

病気というのはむしろ、遺伝的に受け継がれた個人の特質全体と、その個人のまわりの環境とのあいだの(変異と、その人物の状況と、生存や成功というその人物の目標とのあいだの)不調和によって引き起こされる特定の不具合として定義される。最終的に病気を引き起こすのは異変ではなく、ミスマッチなのだ。

これは、シッダールタ・ムカジー ( 訳: 田中 文 ) の著書『 遺伝子-親密なる人類史- 』にある文だが、なぜ

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