金と女について考えていること

■前置きの話
考えていることシリーズの集大成である。普段から小出しにしているネタではあるが、一応有料(しかも高額にしたい)ノートという「たてつけ」なので、普段はあえて公開しないようにしていることを書きたい(ところで最近、この「たてつけ」という表現が社会人っぽくてツボです)。

前回の「不動産について考えていること」は高額でなかったが、購入者のうちの1人から、自宅マンション特定しますた、とDMがきた。
本作も含め、この物語はフィクションであるが、まあ、お金を払って情報を得ようという心意気に対して、その程度の情報は対価として差し上げよう、というスタンスではある。

さて、前置きとして無料ゾーンで伝えておきたいのが…、1万円より3万円の方が2万円高いということや、偏差値58より偏差値60の方が偏差値が2高いということは数学的(というより算数的)な事実であるが、だから何、と思っていただきたいということである。
1ユーロより150円の方が価値が高いし(今は)、ゴールド1トロイオンスより2000ドルの方が価値が高いし(今は)、松本人志の身長より小梅太夫の身長の方が3センチ高い(公称、意外!)のである。
この例示は延々と続けられるため、延々と続けて、だんだんだから何、と思わせる作戦であるが、要は、金についても女についても、他人と比較しても仕方なく、しかし他人と比較して客観的に見ながら、自分にとっての最善を尽くす必要がある、と言いたい。

同僚より年収が100万円低いから駄目なわけではないし、身長が10センチ低いから駄目なわけでもない。
しかし、年収が100万円高い方がおそらく良いし、身長が10センチ高い方がおそらく良い(高すぎると気持ち悪いと思うけど)。
視力もおそらく、0.5より1.5の方が良いが、5.5とかだと気持ち悪いと思う。

結局、数字はあくまで使いこなすべきツールでしかない。そのことを心の底から理解できている人が少ないように見受けられるし、それは結構危ないと思う。

やたらと批判される偏差値教育とやらがどういうものかいまいちわかっていないが、(特に日本の)教育自体に欠陥があるとするならば、同じ年齢であったり、同じ人種であったり、同じ地域に住んでいたりと、同じで揃えて、同じ教師から、同じ時間に、同じことを教わり、同じテストをやらせて、点数の差で比べることにあると思う。

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