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訳あって保護しました。(2)

ド素人3人が、猫7匹を保護した記録です。
現場の基本情報はこちら → 訳あって保護しました。(1)

(2) 尽きない、不安。

2020年10月20日(水)
 猫たちを保護することに決めた帰り道、1号は狂ったように保護関係のワードをググりますが、情報の海に溺れ、途方に暮れてしまいます。動物愛護センター、動物病院、民間の保護団体――誰に何を相談すればよいのか、どう切り出せばよいのか、調べれば調べるほどわからなくなります。

 それというのも、かねてより「猫を保護したいなら、お金か時間か労力か、どれかを差し出すべき」「人任せ、団体まかせで知らんぷりする無責任な人が多すぎる」と嘆く保護活動家さんたちの弁を知っているからです。

・お金――多少は出せるけど、どのくらいかかるか相場を知らない。

・労力――1号は居住地が現場から遠い、2号は幼児子育て中&車運転できない、3号さんは昼~夜なら現場にいられるけれど仕事をしながら。

・時間――3人とも生活や仕事があるので制約がある。

 どう考えてもハードルが高いです。絶望感だけが募りますが、藁にもすがる気持ちで知り合いにメールを書きました。以下はそのときの質問と答えを一部抜粋・要約したものです。

①保護かTNRか?
ママをTNR、オッドちゃんと子猫を保護で考えているが、それが最善か? オッドちゃんは美猫さんだが、成猫の里親探しは難しいか?
A.基本的にはOK。子猫であっても月齢や性格によっては譲渡が難しい場合もあるし、成猫でも人慣れしていれば大丈夫。ましてや美猫さんならすぐに見つかるはず。
②どの団体を頼ればよいか?
「保護するときは先に断りを入れるべき」と手引きサイトに書いてあったが、どこに連絡すればよいのかわからない。何を基準に、どの順番で接触すればよいか?
A.地域によって事情が異なるので、まずは現地の自治体に相談を。
③どのくらい頼ってよいのか?
素人ばかりなので経験豊富な方の知恵と、できれば手を借りたいが、保護団体さんにどのくらい頼ってよいかわからない。
A.界隈のローカルルールはないので、事情を相談して真摯な話し合いを。団体ごとに受け入れキャパや事情は異なれど、一生懸命な人を無下にはしないはず。

 とにかく不安でした。里親探しもさることながら、まずは捕まえなければ話にならない。でも、捕獲の際は夜間数時間おきに様子を見ると聞いていたので、自分たちだけで遂行するのはまず無理。

 となると、その負担を誰かが背負わねばならず、安易に他人に押しつけるのは良くないとは思いつつも、有料でいいので誰か助けてくれないかと途方に暮れていたのです。(この時点では、まだ動物病院+cafeさんと繋がれていません)

 上記はごく一部だけの抜粋で、ほかにも細かなアドバイスや励ましもいただきました。
 背負い過ぎないこと、全部を自分たちでやろうとしないこと、時にはあきらめも必要なこと。
 情報量と責任感で押しつぶされそうになっていたので、暗闇に一筋の光を見る思いでした。

→(3)へつづく


今のところ現場は落ち着いているので、新たな経費は発生しておりません。もしサポートしていただいた場合は2020年の活動費に充てさせていただきます。