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Wind Ensemble"Olé!" 後記①

先週土曜日に演奏会が開催されてから少し時間がたった。指揮者統括(というポジションらしい)としてまとめは書いておかなければと思いながら、時間は過ぎ去っていく。何から書いたものか、どういう構成にするべきか……そうは思うものの見切り発車でないと書き始めることすらできないので、思いつくままに書いていこうと思う。

1.発端

私が大阪周辺の演奏会に頻繁に顔を出すようになったのはコロナ禍真っ只中の2020年夏ごろからである。そこから3年半ほどが経ち、非常に多くの友人や知人ができ、吹奏楽界隈でやや顔を知られた存在となってしまった(自分で言うことではないが)
とはいえ、Twitter(現X)ではそれ以前から吹奏楽関連でつながりを持っている人たちがいてその一人が今回の演奏会の統括であるオレオさんである。また今回鹿児島から参加してくださったぷにさん博多新快速さんも古くからのフォロワーである。
オレオさんのトランペットの音を初めて聴いたのは甲子園の野球中継だった、と記憶している。高知県代表の応援の中からマイクをぶち抜く音が聴こえてくる。あの鮮烈なハイトーンが第一印象であり、加えてtwitterでは吹奏楽フリークである一面も見え、ずっと気になる存在だった。もちろん当時は彼が数年後大阪に来て、また自分の活動拠点が大阪になり、一緒に演奏する機会がこんなに多くなるとは全く予想しなかったわけだが。
またオレオさんと自分は中四国ブロックの国立大学出身ということもあって共通の話題もあった。大学時代にオレオさんと共演したというしょへいくんは私の大学の後輩であり(彼もすさまじいハイノートヒッターである)そういうつながりもある。
そんなこんなでオレオさん主催の演奏会なので乗らない理由はないなと思ったのだが、私が指揮者として参加させてもらおうと思った一番のきっかけはその独創的な演奏会プログラムである。オレオさんの出身である高知県にはいくつか非常にアグレッシブな曲を演奏する高校吹奏楽部があり、かつて吹奏楽コンクールにどっぷり浸かった(であろう)オレオさんの選曲はその土壌を反映したものに思えた。またジャズ・ポップス・フュージョンといったジャンルの音楽要素が盛り込まれた楽曲であったこともものすごく魅力的だった。
自分としては憧れの曲ばかりである。To Walk With Wings(邦題:翼とともに)と「エスカペイド」「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ」は高校時代ハマって何度も聴いていた曲だし、ラプソディインブルーは私が最初に買ったクラシックのCDに入っていた曲である。
これは一生にまたとない演奏会になる。これが参加のきっかけだった。

2.何を振るか

LINEの履歴をたどると指揮者グループが組まれたのが去年の1月16日だったらしい。オレオさんの生誕10000日に演奏会することが決まって、運営が集められホールを予約し……の流れはあまりにも速かった。今だから言えるがあの時の勢いには正直ちょっと危険な香りを感じていた。しかし物事は勢いがないと始まらない部分もあるのは事実なので何とも言えない。
指揮者3人体制が決まり、自分以外がまいけるさんと牛若くんとなったところで、これは自分が動ける状態でいないと破綻するのではないかと感じた。二人とも仕事や別の演奏会の主催で忙しいのは確定していたからである。
(自分も自らが代表の演奏会を9月に控えていたが時期がずれていた。)
なので、二人がいない日は自分が代振りをして演奏のクオリティコントロールをする、というのは実は最初の時点でもう考えていた。
そのうえで、何の曲を振るか。前述したとおり今回の曲は自分の憧れの曲ばかりだったので、本当なら振りたかった曲は多い。
そのうえで改めて参考音源を聴いてみて、これはぼくが振るしかなかろう、という曲があった。Come Sundayである。こんな曲はぼくにしか振れない。(と勝手に思っている)
そしてかつて演奏したことがあるScootin' on Hardrockも振りたいと希望をだした。ほかの曲は成り行きに任せようと思ったのである。
Radiant Joyについてはラプソディインブルーとの二択になり、牛若くんから提案されてぼくがRadiant Joyに回ることになった。

演奏会が終わって考えてみるとこの組み合わせ以外以外考えられない。
後で書くことになるが特にCome SundayとRadiant Joyの2曲はどうやりくりするか非常に悩まされた曲であり、曲の内容からしてこの時期いちばん時間的な余裕があり全日程の練習に参加できた自分が適役だっただろうと言える。それでも、いや本当に、大変だった。

今回はここまで。まだだいぶ続きます。

(続く)



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