主体的・対話的で深いアカペラの世界へさあいこう!
新学習指導要領のことばかり考えてこんなタイトルに。教育業界の人だけクスッとしてくれたらいいです。そうでない人は文字通りに受け取ってください。
先日、自分のバンドの人とは関係ない、ゆきずりの(笑)人と、アカペラしてきました。ワークショップってやつです。
もともと知ってる人と、知ってるけどいっしょに歌った事がない人と、初めましての人と。あと先生。
アカペラ歴も歌歴も人生歴もみんなバラバラ。熟達度も違います。これを聞いて、
こわっ!
どうせなら、うまい人とやりたいよ!
なんて思う人はいるかもしれません。私もたぶん昔なら思うかもしれません。
立ち止まって考えてみましょう。私はその組み合わせでしか出来ない学びがあるんだと思っています。実際、私も普段やらない音域のパートで、「鉄砲の名手なのに、カマ持たされた!」みたいな状態でシックハックしていて、個人的に大いに学んだのですが、それ以上に、学びがあったと確信しています。
もちろん、みんなそれぞれ、課題をもって臨んでいたのだと思います。
いつも慣れ親しんだメンバー、あるいは、熟達度もある程度高く揃っているメンバーだけなら、練習もさくさくいって、それなりの音源がとれるでしょう。ついでに、まわりにすごいねっていわれます。たぶん。それはそれで楽しいですし、やりがいもあるでしょう。
私はそれを目的にしてないんだと思います。
ぐっちゃぐちゃの初合わせ、そこから、どうする?っていうそのプロセスに、たくさんの学びがあるからです。
そして、ヤバイ!からこその一体感(主体性)がたまりません。みんな汗水垂らしまくりです。ここで、この人を見て、そしたらつぎはこっちの人とユニゾンだ!と、楽譜を完全理解しないと内声なんてできません。いくよー!っていう歌いかたをもっとしないと、今日のみんなはついては来ません。だってそれぞれ、いっぱいいっぱいだもの。
あー楽しい。
だから、先生の指示に対話的になります。どういうこと?っていう気持ちで聞けます。いつも以上に。ついでに、先生が見本を示してくれます(私の家宝になりました♥️)。それを真似してもっとよくなる。真似してやり過ぎて大笑い。相互作用があってとても建設的です。それは先生や参加者が相手を受け止める姿勢を持っていたからこそ。
結果、たぶん、最後まで拙いままなんだけど、それでも、伸び率は半端ないし、そのプロセス全てがより深く自分に落ちたものになっていると思います。
結果よりプロセスを学ぶチャンス。
それは必ず自分のバンドに生きます。どうしてここしっくりこないんだろう。というときのアプローチだったり。いろいろ。
プロセスが熟達しないと、結果はそれなりになります。というか、だいたい予定の範囲に収まります。サプライズが起こらないんです。
個々がいいものを持っていても生かせません。みんなうまいはずなのにね、もう一皮剥けてほしいね、って感じるバンドがあるとしたらそういうところに原因があると思います。
いろんな人が集まるワークショップでは、足を引っ張った(涙)と残念な気持ちになって、ごめんねーごめんねーみたいに言ってしまう人もいると思うんです。私は本当に楽しんでいるので、是非そんなことは思わないでほしいのです。
その人がつまるところは、だいたいみんなうまくはまってないし、そこでみんなで立ち止まって音を合わせることができたのなら、むしろ、その人の手柄なんじゃないかなと思っています。(クラスに貢献する話でもかきましたが。)
この考えかたは長々やってるから行きついたのかもしれないし、そういう考えかたでない人も否定はしません。ただ、こういう考えがあるんだなってことを知ってほしくて書いてみました。
学び合ってより高みに、みんなでいきませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?