小説「無日常」を書き終えて

https://note.mu/nina_to_watashi/m/md55f504a8c69

少し修正して、タイトルをつけて、マガジンにまとめました。


小説を書くのは初めてでした。ずっと書いてみたいなと思っていたし、煮え切らない思いとかブログには書きにくいなっていう思いも、いっそフィクションにすれば成仏するんじゃないかと思っていて、それをnoteという場で試してみました。

私自身、双極性障害者です。一時期は主人公のように仕事もままならないくらい悪化しました。今も、あのときほどではないけど自分との戦いを強いられています。仕事を好きになったり嫌いになったり、ジェットコースターのようにスタンスが変わることに今でも慣れは来ないし、しんどいです。それでも、現実は小説のようにエンディングがあるわけではないので、ただ冷静に戦っていくしかありません。

主人公が、理性的な人間でいようと努めるものの段々と、静かに、狂って壊れていく様を様々な要因と重ねて表現してみましたが、でも最終的に悪を断ち切る一筋の光を残したつもりです。それは「彼」の方も。小説はここで終わりますが、現実はそれでも生きていかなければなりませんから。

あと個人的には、出てくるファッションブランドやメーカーやアーティスト、地名にも意味を持たせたつもりです。主人公は童顔で主にsnidelとかLilyBrownとか着ています。社長や役員クラスにも好かれる一方で、「私、いい子って言われるの嫌いなんですよ、だって結局それってその人にとって都合のいい子ってことでしょ?(17話)」と言ったり、どこか受け入れられない自分も抱えていて、だから背の低い自分を気に病んで、AULA AILAのブーティや他にもヒールの高いパンプスなどをよく履いています。他にも、男友達の身につけるものが変わらないというくだりや13話で彼のレイバンを似合わないと思ったり、CONVERSEに履き替えたり、そのあたりにも少しだけ思いを忍ばせています。

生きてて、果てしない虚無感みたいなものに支配されるときもあって、そういうものをうまく混ぜ込めたかなと思ってます。もし同じ思いを抱える人がいたら、読んでみて下さい。