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悪は善を知っているが、善は悪を知らない

題名にもなっている「悪は善を知っているが、善は悪を知らない」は、チェコの作家フランツ・カフカの言葉だ。そして、僕の座右の銘でもある。

この言葉は、「元来、人は善人である」という性善説に依拠しているのだと思っている。だから善は、変化によって生まれた悪のことがわからない。しかし、悪は善が変化して生まれたから善のことも知っている。


悪を知っている善になりたい

僕は悪を知っている善になりたいと日々思っている。

それはもちろん悪になりたいという意味ではなく、僕は悪が蔓延るような表には出てこない深淵なる世界まで知っておきたいという意味がある。


闇は人々が目を剥けていないところに生まれる

闇は元々存在しない。

しかし、人々が目を向けない場所が世界のどこかで生まれたとき、そこに闇は生まれる。

人は闇に耐えられない。闇はあっという間に人の心に入り込み摩耗させてしまう。心が闇に耐えられないと感じた瞬間、人は変化する。

善から悪へ、変化する。

悪が生まれる源泉は、人々が目を背けている闇なのだ。


闇を知ることは、世界に光をあてること

闇から悪は生まれる。

闇を知ることは悪を知ること。

人々が目を背けている闇を知れば、顕在化していない問題を問題として示すこともできる。

闇を知ることは、暗闇だった闇の世界に光をあてることでもあるのだ。




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