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旅とわたし(6)サスライトサクライ

2017.12.27(Wed)・ 28(Thu)

ハルシュタット(オーストリア)➔ チェコ(チェスキー / プラハ)

今回のおはなし  (バックナンバー
12/23 成田空港発
12/23 ポーランド着(乗り継ぎ)
12/24 チェコ着
12/25 オーストリア ウィーン着
12/26 オーストリア ハルシュタット着 
12/27 チェコ着 ⏪
12/31 チェコ発
1/1 空の上で新年を迎える(わくわく)
1/2 成田着 

もるげん!空気が澄んでいて大変気持ちの良い朝である。

宿のレビューで「朝ごはんがおいしい」と聞いていたので、密かに楽しみにしていた。結果……最っ高だった。シンプルに素材の味が良い。ハムの種類の豊富さよ。

貧乏旅行には勿体なきクオリティにダンケシェーン!

そしてここで私のプチ夢が叶う。学生の頃 、ドイツ語の教科書で見て憧れていた たまご用お皿。(写真右奥、ちょっと隠れちゃった) これを使ってゆで卵を食べる地味な夢……達成。

さてさて、オーストリアからチェコへ戻ろう。予約制のミニバスを使ったよ。

車窓から外を眺める。この銀世界も見納めだなぁ。
雪関連の自然現象に明るくなく、雪が降っていないのに視界が真っ白なのはなぜ?何現象?って思ってググってみたら、地吹雪というものがあるらしいね。私も1つ賢くなった。

※旅人あるある
国境またぐ時、無駄にgoogle map 開いてにやにやしちゃう

国境越えたよ〜ただいまチェコ 。さて、本日は中世の町並みが色濃く残る街、チェコのチェスキ一・クルム口を観光、そこで1泊する。

無事チェスキー到着。

いや~いい意味で参った。路地裏という路地裏がかわいい。

曇っているのにこんなに映える。ポテンシャル高い。

嬉しい。ミュシャのギャラリーもあった。お土産も買えた。ほくほく。

それから、

「化学薬品」って日本語で書いてある謎のトレーナーを着た強面のおっちゃんが、素晴らしき景観をバックにハニー&ホワイトチョコレートマキアート作ってくれた

…パンチ効きすぎ。

甘ったるいそれを飲み、内側から温まりながら情報収集。


〜小話:トラベルインフォメーションセンター前にて〜


お姉さん『すみません、中国人ですか?』(かわいらしい感じのお姉さん。見た感じひとり旅歩き仲間)
私『ごめんなさい〜 日本人なんです。何か手伝いますか?』
お姉さん『わーコンニチハ〜!明日の◯◯ 行き(行き先は同じ)の、席が空いてるバスの時間わかります?』
私『ごめんなさい、分からないです……(事前にチケット買ってしまっていた)たぶん受付のお姉さんに聞くのが一番かと……!』

〜無事解決したみたいで戻ってきた〜

お姉さん『さっきはありがとう〜!私、あらし、キンキ、スキデス(ここ日本語)』
私『日本語上手だし、私も好き!(同世代だこれ……雰囲気とグループのチョイスからして)』
お姉さん『推しは櫻井翔』
私『!?同じじゃん、イエーイ!』
お姉さん『イエーイ!!』

同担拒否勢(知らない人は知らないままで大丈夫です)じゃなくてよかった。だとしたら危うく国際問題。

お姉さん『へへ~!そろそろ時間なので行きます。バイバイ!』
私『バイバイ〜!……あ、良い旅を!』
お姉さん『(パアァ!みたいな笑顔 かわいい) ありがとう。バイバイ!』

~終わり~

女子会のノリでキャッキャできてめちゃくちゃ楽しかった。

ほんとはツァイチェン?言いたかったけど、ど忘れ。

さてさて、ほっこりしたところで町ブラ。


教会も立派。

改めて、こういうの大好きだ。RPGの世界。私は旅人。冒険者A。のちに世界を救う勇者になることをこの時は知る由もなかった……なんて。

日中も寒かったが、夜はさらにぐっと冷え込む。止まったら寒さで死ぬと思った。その結果、歩き続けてこうなる……

さすらいすぎ……!(自分でも引いてる) 

18時間持つカイロが午前中で使い物にならなくなる日々。調べたら東京より1度高いけど、キンっとした寒さを感じる。

さすらいさすらい、本日の宿へ。チェスキー内を探した中で1番安い&オーナーさんが離れの「小屋」を改装して作ったらお宿らしい。サイトの写真がなかなかに不鮮明だったけど大丈夫かな、ドキドキ。

オーナーさんにご挨拶&案内いただき、離れの「小屋」へ。

?!?!!!??!!

??!!!?????!

!???!!!!????!!

▲サイトでの説明文:小屋

私の頭の中の辞書にある「小屋」の定義がひっくり返った。待って。待ちたまへ。私はいつから北欧の民になった……?ムーミンママがキッチンで木苺のパイを作ってるのが見える……見えるぞぉ……!今までで1番素敵なお部屋。(まるっと一軒貸切) 

ところで、体がめちゃくちゃ寒い。もはや感覚麻痺。風邪ひいたときと同じ要領で大事な動脈のあたりにお湯入れたティーカップをあてる。(よい子はマネしないでね)けど全然熱くない……! 

作戦変更
ガンガンいこうぜ → いのちだいじに

とりあえずシャワーを浴びよう。全身を温めるのだ。

やったー温水。おや……?しばらくすると温度は変えてないのに、温水(おんすい)から温水(ぬくみず)に。最終的にただの水になった。

過去記事でシャワーの温度の描写が逐一あったと思いますが、この時のための伏線だったのである。やっとこさ海外の洗礼、万歳。

スナックですらベリーキュート。

かわいいかわいいベッドルームでぬくぬくと眠りについた。幸せ。

おはよう朝7時。今日は珍しく遅起き&朝ゆっくりできる。町から近いから教会の鐘の音が聞こえる、いいなぁ。

朝食がね、これがね、お部屋と同じくらい感動だった。

ママン(オーナーさん)が小屋の外に置いてくださったこれをあけてな……

お湯あっためてコーヒー入れて……パン焼いてな……

並べてな……こうして……こう! 

この時、誓った。私もこういう、人に幸せや感動を届ける人生にしたい……何年かけても。そうするならば、今の仕事を見直さなくてはいけないことは明確だった。

旅に出る前は、自分の感情や自分自身に無関心だったように感じる。今は違う。もっと自分自身のことを知りたい。何ができて、何が好きで、何に怒って、何に心を動かされて、何に傷ついて、何をしたいのか。その日その日を慈しみながら、全力で生きたい。
人生という長いようで短い旅の相棒は、自分自身だ。

……ところでほんとにこれ、貧乏旅行だよね?
普通の大手パッケージツアーで組むとモノによっては、チェコのみのたった3泊で今回の全予算使い切るのである。出会う人にもお宿にも色々なタイミングにも恵まれすぎてまする……ありがとう……ジェクユヴァーム(チェコ語:ありがとう)

さて、チェスキーから、思い入れのあるプラハへバスで戻ります。家を出る直前にエミネムさんが送り出してくれた。

そしてバスの隣がはたまた美人……人生の幸せ貯金使い果たしすぎ…… 

バスの車窓から外を眺めてて思った。ちょっと日数がたって、可愛い建物群に目が慣れてきてしまった……(贅沢病)
ここ長野じゃん?安曇野らへんこんなじゃん?(三角屋根&建物可愛い&雪をかぶった北アノレプスの山々)って悪魔の囁きが聞こえる……

新鮮さを失わせようとするデビルと闘いながらも、無事プラハへ到着。なんだろう、ホームに戻ってきた感。ただいま。

出国まで、プラハで約3日間すごします。そろそろ慣れない土地で人恋しくなるころだ。そこで、私は日本にいるときに色々種を蒔いておいたのである……!

次回へ続け!

以上、人間でした。

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