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旅とわたし(3)クリボッチェコ


2017.12.24(MON)
プラハ(チェコ)

今回のおはなし  (バックナンバー
12/23 成田空港発
12/23 ポーランド着(乗り継ぎ)
12/24 チェコ着 ⏪
12/25 オーストリア ウィーン着
12/26 オーストリア ハルシュタット着
12/27 チェコ着
12/31 チェコ発
1/1 空の上で新年を迎える(わくわく)
1/2 成田着

さて、待てど暮らせど、ホテル行きシャトルのお迎え来ず。このまま私は寒空の中、待ちぼうけで別のお迎えがきてしまうのでしょうか……

……なんてめそめそしてアンニュイな気分に浸っている暇はない。こういう時は、手配先のシャトル営業所へ電話だ電話。至らない英語力で状況説明。なんか言ってる、要約すると恐らく「とりあえず待っててね」の指示。私、待つわ、いつまでも(は待てないけど限界まで)待つわ。

待つこと約30分。

よかったお迎えきたーー!私の本名が書いてあるプラカードを持って、めっちゃカーネルサンダースみたいなおじさんがきた。大変おめでたいね。Today is クリスマスイブ。どうやら天国行ではなくホテル行の模様。ああよかった、あなたが来て。

そんなこんなで無事プラハ市内のホテルに到着。

本日はこの広々した素敵なダブルベッドルームでクリぼっち。震えてみえますか?武者震いです

日本から持ってきたインスタント牛丼で軽く空腹を満たす。さて、イブのプラハの街へ繰り出すぞ!(現在 PM5:30)

それっぽいものが撮れた。

バスを利用して、キラキラした中心街へ到着。盛大なクリスマス・マーケットに心躍る。

〜♪ 〜♪ 〜♪

……え、待って、

この曲は……

このダイナミックかつ荘厳なメロディーは……

モルダヴの川だ~~~~~~~!!!!

…(チェコの日数が多めな)理由としては、学校行事のクラシックコンサートで 「モルダヴの川」を聴いて感動して以来、音楽の街・プラハの夜景や生のモルダヴ川を見てみたかったこと… <旅とわたし(0)より引用>

寒さで体は凍てつくようだけど、胸が熱い。感無量。

荘厳なBGMを肴に、ホットワインチャレンジも大成功。冷えた体に染み入る。

さて、ホットドッグも食べて腹も心も満たされたところで、次はどうしようかな。

旅人御用達本『地球の歩き方』によると、カレル橋からの夜景がすてきらしい。ほうほう、それなら行くしかないね。
バスの時刻表を見る。<現在地 ➔ カレル橋方面行(上り)>のバス、見当たらず。終バス早かった。ならば、歩くしかない。

ということで、モルダヴ(ヴルタヴァ)川沿いを延々と歩く。いくつもの橋を通り過ぎる。

……待って?
カレル橋まで、ちょ~ 距離あるっぽくない?
※googleマップはwifi節約のため、たまに見る程度

加えてさきほど、帰りの<カレル橋 ➔ ホテル行(下り)>の終バス時刻も確認したけども、今 引き返さないと確実に間に合わない。

……いやいや、ここまでいくつの橋を見送ったと思う?自分の(向こう見ずな)努力が水の泡になる。
足を一歩一歩踏み出し続ければ、いずれゴールに辿り着く。山と同じだ(元・山岳部)
そんでもって、お財布はさみしくなるけど、帰りはタクシーを使おう。決意の PM10:00 前。

警戒レベル・夜の新宿(気持ち)の中 歩き続け、とうとうカレル橋へ到着。

暗いけどわかる。噂にたがわぬ美しさ。

今まで通り過ぎた橋々も趣があって、ひとつひとつに個性があってよかったけども、ただならぬオーラを感じる。こいつぁボスだ。

〜♪ 〜♪ 〜♪

達成感に浸っていたら、橋の横の教会(カトリック系 St. Francis Of Assisi Church ※後調べ)から神聖な音楽が聞こえてくる。耳をすまさねば。

……え、待って。

この曲は……(デジャヴュ)

このダイナミックかつ荘厳なメロディーは……

知らないけどたぶん聖歌だ!

明かりを求める蠅のごとく、私は教会へと吸い込まれた。外は全くひとけがなかったのに、中はすごい人、人、人。孤独感・解消。

そして、全人類に自慢したい。

たまたま行われていたクリスマスミサで上質な “We wish you a merry Christmas” の洗礼を受けました。最高オブ最高。

装飾と絵画が美しく、やんごとなきオーラをまとった神父様が登場し、厳粛な雰囲気の中でミサが行われた。ただただ圧倒され、目頭が熱くなる。
ルーベンスの絵を見たネロの心もちである(歩き続けてひもじかったから余計)。

もしも、下りのバスの時間に間に合うように帰っていたら、この素敵なミサに立ち会えなかった。深夜の観光地でタクる英断をして大正解。

帰りのタクシー、明らかにボラれたよ。けれども、ミサの洗礼でご機嫌&慈悲の心に満ち溢れた私。メリクリ言いながらタクシーのおっちゃんにチップをはずんだ。聖夜の労働に感謝。

余談:ホテルの「あたり」で降ろされそうになったので、住所をもう一度見せて食い下がり、ホテル横付けにしてもらった。THE・したたか。

余談その2:日中ほとんど歩いてないのに歩数が半端ない。

ホテルに到着したあとも、ベッドの中でしばらくミサの余韻に浸っていた。今までの人生におけるイブの夜の中で断トツ一番濃密な時間だった。

さて、明日はとうとうクリスマス。
今回の大冒険のきっかけになったハルシュタットのあるオーストリアへ向かうよ。わくわく。

次回へ続け!

以上、人間でした。

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