見出し画像

個人の健康状態を分析するツール(道具)を今回勉強してみた。

自分は専門家ではないが、健康や障害、心理に関する事柄に興味があり少しずつ勉強をしている。
今回は健康状態を分析するツールだ。

それは世界保健機関(WHO)によって提唱されたICF(国際生活機能分類)と言うものだ。
ICFとは「個人の健康状態を取り巻く様々な事柄を体系立てて分類したもの」、このツールによって個人の健康状態を分析していくらしい。
健康状態を取り巻く事柄は、心身機能・身体構造、活動、参加の事で、この3つを生活機能という。

人の健康状態を取り巻く様々な事柄を詳細に見ていく事で、人の健康状態が分かるということらしい。

健康状態というのは、病気や怪我などした個人の事(健康な人でも良い)。
健康状態の所に自分自身を当てはめて考えていくとどの程度各項目が満たされているのかが把握できる。

背景因子とは、先ほど紹介した生活機能に影響を与える要素です。背景因子によって生活機能が向上したり、逆に低下したりすることもあるらしい。
背景因子の環境因子は、助けを求められる仲間や制度など、個人因子は趣味や興味、その個人の個性ともいえるかもしれない。

具体的に考えてみよう。
トラウマ(PTSD)症状を抱える個人Aがいるとして、個人Aの事について考えてみよう(健康状態のところに個人Aを当てはめてみる)。
個人Aは心身機能・身体構造の面では身体構造には困る事はないが、心身機能で生活に支障が出るほどの不安や恐怖、ストレスが多いにかかるだろう。
活動に関しても、その不安や恐怖から電車やバスなどの乗り物に乗る事が出来ない。
参加の事を考えると、電車やバスに乗る事が出来ないことから、会社や余暇に遊びに行くことが出来なくなる。

この状態では人の健康状態を取り巻く様々な事柄の状態は満たされていないだろう。

この個人Aの健康状態を向上していくには、心身機能の改善をしていくか、活動の面を改善していくか、参加の面を改善していくかになるのだろう。
この際、心身機能、活動、参加は相互作用していて、それぞれの向上は互いに良い影響を与えるだろう。
例えるなら、心身機能の不安や恐怖が軽減することで、活動も参加もしやすくなるだろうし、
逆に参加することによる心身機能の回復の可能性もあるだろう。
また背景因子の環境因子の頼れる仲間や制度などがあれば各項目を改善しやすいだろうし、社交的という個人因子があれば、様々な活動に参加して各項目を改善しやすくなるのかもしれない。

また健康状態を取り巻く様々な事柄の部分にはポジティブ・プラスの事も当てはめる事が出来る。例えば身体構造の足腰がしっかりしていると言う項目が当てはまるならば、そのポジティブ・プラスの面を強みとして、活動や社会参加を促せるだろう。
このように、ICFはマイナスの面を見るだけではなく、ポジティブ・プラスの面も見ていける視点も大事だという事だ。

このICFを使うことは個人を、身体的、精神的、社会的に全体的に把握していこうという事なのかと思う。
人はこの3点が満たされていないと健康とは言えないという事なのであろう。

なので自分の健康の為や誰かの健康の為に貢献したい時はこれらの事を踏まえて関わっていく事が大切なのだと感じた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?