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「いい子だね」って、超ご褒美だよね。

私は、褒められる事に疎くて、後々になってから「あれ?あの時もしや褒められていた?」と気づいて、1人でニヤッとしてる事がよくある。

色んな意味で外見に対するコンプレックスがあったから(完全に解消されたわけでもないけれど)「かわいいね」と言われても「いやいやー、冗談やめてくださいよーww」みたいな、もちろんお世辞もあるだろうけど、相手が好意的にかけてくれる言葉を素直に受け取れず、突っぱねてしまっていた。

こういう事は、おそらくブスの呪いを自分でかけてしまっている女子たちにはよくある事なんじゃないかなと思う。それに加えて、私は「見た目問題:当事者だから余計に卑屈になって、とってもとってもとってもめんどくさい事になっていた。

要するに、自己肯定感が低すぎて、自分に対するあらゆるコンプリメントにアレルギー反応を起こしていた。私に褒め言葉はもったいない。「私なんて私なんて私なんて…」を埋め尽くして、相手の言葉を受け入れる隙を与えなかった。しばらくして、アレルギー症状がやむと、じわじわ褒められた事への喜びの感情が湧いてきた。だけど、その時には嬉しい言葉をかけてくれた人は目の前にはいない。喜んでいられるのも束の間で、自分の喜びの遅効性が嫌になって、すぐさま「ああああ」と頭を抱える事になるのだけど。

今日は、スピッツの「優しいあの子」という曲を聴いて散歩をしていたら、「あれ?この前「いい子だね」って褒められたけど、あれって超ご褒美だったんじゃない?」ってふと思い出して、嬉しくなった。

それは遡ること3週間前。友人知人と食事会をした時の事。

そこにいた全員がどこか似かよっていて、だけど私はそこにいる全員を本当に尊敬していて、そこにいた1人に対して「あなた自身は自分の価値はこれだけしかないって思ってるかもしれないけど、私たちはその他の多くの事柄にあなたの価値を見出してるよ。でも、あなたにとってはこれだけって思う事も大事な価値だからそれも大事にして」みたいな事を言った気がする。

そうしたら、「いい子だね」って返ってきた。

その時、私は酔っ払ってたから、「いい子だね」に何と返したか覚えていない(自分の発言くらい責任持ちたいよね)。おそらくまた、「いやいやーww」が出ちゃったかもしれない。

最近になって、人からの褒め言葉を否定する事は、かえって失礼な事だと、今更になって気づいた。私はまだやっぱり「いやいやww」と少し思ってしまうけれど、相手が本当に褒めてくれるなら、その言葉は素直に受け取ろうと思う。

だから、褒め言葉、特に「かわいいね」については「ぐぬぬ…」と感じながらも、「ありがとう」と口にするように意識している。油断すると「いやいやーww」と言ってしまうけれど、中には「そういう時はありがとうじゃなかったの?」と指摘してくれる人も現れて、リハビリだと思って頑張って取り組んでいる最中である。

褒めてもらえるって、超ご褒美だなと思う。

だからこそ、褒められて嬉しくなる感度をもっと上げていきたい。そうすれば、褒めてくれた人に、感謝を返せるようになるから。今までアレルギー起こして「ごめんね」と「ありがとう」を伝えたいです。

それではお聞きください。スピッツで「優しいあの子」。





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