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バニーガール|スピッツ

タイトルがカタカナだらけ。
あてにならない予告をした矢先、友人とご飯を食べる約束ができて、
早速無理かと思いました。

私の大好きなスピッツの楽曲について1曲ずつ書くことにしたんですが、
まさかの1曲目が「私の好きなスピッツの曲TOP5」に入るバニーガールでした。

書くっきゃない。


「バニーガール」はメロディがとにかく好き。
ポップで爽やかなメロディ。真っ青な空が似合うような。
なのに歌詞が全然パッと明るい感じではなく。
好きな人(=バニーガール)に堕ちていくところがしっかり描かれてて
執着だったり、変態性だったりが感じられて。ちぐはぐ。

でもなんか、破天荒に踊らされて、踊るそのちぐはぐさがスピッツの好きなところ。
それが全面に出てる曲だと思ってる。

「バニーガール」を「俺」は好きという気持ちで見上げているけど、
実は「社会」という括りでいうと「バニーガール」は「俺」より上の位置にいるとは限らないんじゃ無いかと思っていて。
ということは歌詞の「君と落ちてく」は「俺」が「バニーガール」の方に一緒に落ちていく」というようなニュアンスにわたしは受け取っている。

「only you」、つまり「きみだけ」という言葉は悪魔の囁きの如く、
周りの人の目とか、そんなのなりふり構わず2人の時を動かすきっかけになってしまう。「落ちていく」よりは「堕ちていく」に感じて、
ポップなダークさにすごく惹かれてる。

あとこの歌詞が好き。
「名も知らぬ君に 気に入られようと 底の無い谷を飛び越え」
名前も知らない、得体もしれない好きな人。
これは現代にも通づるのでは…?と思っている。

ライブ配信者とか、ホストとかもそう、
その人の情報を知るより先に好きになって、溺れていく人がいる。
そして悪魔の囁きで堕ちていく。

曲調だけだと朝に聞きたくなるような明るくて楽しい曲だけど、
歌詞に注目してみると案外夜のテンションが高くなってきた頃に聴くのが好き。
1曲で2度美味しい、そんな曲。

1996年発売の「インディゴ地平線」に収録です。
私が生まれた年。

ではまた。

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